
「ジャガーに逢った日」という本が、今も発売されている。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%81%AB%E9%80%A2%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%97%A5-%E5%B1%B1%E5%B7%9D-%E5%81%A5%E4%B8%80/dp/4544040752
作家で、ロックバンドでボーカルやって、
なおかつ、
東北芸術工科大学芸術学部 文芸学科学科長、教授という肩書きも持つ、
まさにロックなオジサンが書いた本だ。
挿入されている写真も半分くらいは、贅沢にもカラーだ。
撮影は小川義文さん。ギャラも高そう。
英国の本社に、4人も取材に行っている。
随分とお金の掛かったエッセイ集だと思うよね。
初版は2001年の10月。もう15年も昔のことだ。
僕が買ったのは2年くらい前だったけど、新品で買って、初版だった。
つまり2版は出なかった・・ということだ。
発行元は二玄社。車業界のことをよく知る会社。
売れない本は作りたくないだろ。
巻頭から、X-TYPEのことについて随分な頁数を使っている。
全体の構成を今見ると、
当時、ジャガ-入門者用の位置づけたるX-TYPEを売り込みたかった、
ジャガー社の意向が透けてみる。
端的にいえば、この本は、
当時のジャガージャパン社が、
裏で資金提供したプロモーションブックと推測していいだろう。
でも、山川さんはご自身でもS-TYPEに一目惚れして乗った人で、
ジャガー愛に溢れる描写は読み手を楽しませる。
やたら詳しいエンスーが、
どうでもいい知識を披露して蘊蓄を垂れている本でもなく、
保存版のデータ集でもない。
軽い読み物なんだけど、今や少なくなったS-TYPE乗りの人間から見ると、
貴重な情報も隠れていた。
DSCのことだ。
本文から抜粋して引用する。
「だいたい僕は、高速度道路と雨の日以外は、
トラクション・コントロールのスイッチはオフにしてしまう。
街中をダラダラ乗っている分には、
その方がずっとルーズで気分がいいからだ」
(この頃はまだDSCでなく、トラクションコントロールだけだったのだろう。)
この本の隠れたスポンサーがジャガージャパンだとすれば、
当然、出版前にこの一文も見ているだろう。
きちんと、「高速度道路と雨の日以外は」と但し書きを入れているところに、
その辺の配慮が感じられる。
僕がDSCを外して乗ると面白い・・・と書いたのは、
そうです、ここに元ネタが有るのです。
なお、雨の日におけるDSCの効果は抜群です。
雨の日の中央高速なんて、絶対DSCをONしで走りましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=wiuko6yiypw
で、DSCをオフにして走るときの面白さについても、少し言及しておきます。
DSCをオフにすると、
もろもろ自動制御するための電子回路を流れる電流もオフになる。
S-TYPEのようにバッテリが後ろにあって、
アース電流が車体全体を行ったり来たりする構造だと、
僅かな逆向き電流で、打ち消しが発生する。
エンジンのフケが重く感じたりするのは、そういうときだ。
これはアースを色々いじってきて達した結論。
オン-オフを交互に試すと、そういう時と同じ体感が得られる。
シフトショックが殆ど消えるのも好ましい。
幸い、デフォルトはDSCオンなので、
無意識でOFFになることは無いから、
意識して楽しみたいときだけ使うのが、「吉」ですね。
Posted at 2016/10/03 00:53:07 | |
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