フェラーリの壊れたエンジンを見に行った

賢いオーナーならニューモデルに乗り換えるけれど私は458が大好きです。

壊れたらば直してオーバーホールして新車状態で走りたいだけ走ってます。
世界最過走行458は走行距離35万km

でもオーバーホール代を払った直後


二月十日に修理後乗り回していたけど
二月十四日エンジンが不調になった

2021年2月に生じたエンジンの故障
2022年6月にロッソ碑文谷ＳＳに車両を搬送しましたが重整備のために順番待ちでしたが、2022年12月になってエンジンを分解して修理の方針を打ち合わせてきました。

● 修理方針の結論とその理由
エンジンをアッセンブリーで交換する
バルブガイド脱落だけでなく損傷多し



エンジンはリアアクスル＆DCTと脱着

フェラーリ４５８のエンジンは瞬発力に優れてる高圧縮ＮＡのＦ１３６ＦＢ

9000rpm廻るV8はF136FBだけです
90°Ｖ型8気筒DOHC（等間隔爆発）
フラットプレーンクランクシャフト
総排気量 4497cc（562cc X 8）
ボア×ストローク94φ×81mm
圧縮比 12.5
ボッシュ製コモンレール直噴GDI
最高出力 570ps/9000rpm
最大トルク 55.1kg･m/6000rpm

なんでもかんでも交換するのではなく必要部品だけ交換したいと思ってた

● エンジンの破損状況
バルブガイド脱落は一番シリンダー

比較的平坦なピストンヘッドに注目！
一番ピストンに吸気バルブが衝突した

二番シリンダーのピストンは無傷です

一番左が一番シリンダーのヘッド部分

俠角バルブなのでコンパクトな燃焼室
一番シリンダーヘッドクローズアップ

二番シリンダーヘッドクローズアップ

ココで注目すべきはバルブは直動型！
ロッカーアームが無いのに俠角バルブ

フェラーリのＦ１３６ＦＢエンジンがコンパクトな燃焼室でBOSCHの高圧コモンレール式直噴GDIで圧縮比12.5を実現しつつレヴリミット9000rpmを確保している事に改めて感心した。


さて、てっちゃん４５８のエンジンは
バルブガイドが脱落しても短時間走行したのでカムシャフトの山が削れてる
カムシャフトが曲っている様に見える

バルブのスリーブがラッシュアジャスターを攻撃したので穴が開いている。

こう言う姿を見ると、走行中に異音や不具合があった場合は直ちに停まってローダー車手配すべきだったと反省

一番シリンダーに散らばっていた残骸

雨の日も運転してたからこんな風に！
カムシャフトカバーの焼付塗装が激しく剥げているために再塗装が必要です

インダクションボックスの結晶塗装が剥げたので塗り直したけどエンジンを換装後雨天走行をしないようにします

結晶塗装をやり直す費用は15万円です

過走行でクランクシャフトベアリングやカムチェーンは交換する必要がある

下記のプーリーは大丈夫だそうです。


● 修理に関する今後の課題
458のF136FBエンジンは日本にもイタリアにも在庫がありませんが、生産中止表記はないのでオーダーは可能
しかし生産スケジュールが不明なので当方で中古エンジンを探す事になった