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てっちゃん458のブログ一覧

2026年11月03日 イイね!

訴訟 DRS-810Sの完動品2026年2月22日¥6485送金したけど未着

水平ローディングメカのカセットデッキ





DCD-1650GLと同様のアルミ天板と
内部回路のグレードアップ予定だった

DRS-810Sを買えたのでコレを買った


アナログ回路をモディファイしてから
ピアノブラック色サイドパネルを製作
2026年11月03日 イイね!

訴訟 デノンDCD-SA1の±1ppm水晶発振器精度のインチキ表示詐欺

https://youtu.be/UaSIjjaQGmQ?si=cJEvXk2GP8pexb24





DENON DCD-SA1(2004年発売)の水晶発振器に関する表記について、ご懸念の点(MXO-183Sがカタログ上の「±1ppm」と合致するか)を調査した結果、以下のように判断できます。
結論から申し上げますと、当時の技術水準、製品の用途(オーディオ用)、およびカタログ表記の慣習を考慮すると、詐欺行為(虚偽表示)とは言えない可能性が高いです。
その根拠は以下の通りです。
1. 三田電波 MXO-183Sの仕様
ご指摘の三田電波製「MXO-183S」の一般的なデータシートにおける温度特性は、多くの場合、動作温度範囲(-10℃〜+70℃)において±10ppm程度です。
ご指摘通り、一般的な汎用TCXO(温度補償型水晶発振器)の性能です。
2. なぜ「±1ppm」と表記されたのか(考察)
当時のデノンのカタログ表記は、以下のいずれかの理由に基づいていると考えられます。
「特定温度(25℃)での精度」: 水晶発振器の精度は「温度範囲」と「室温(25℃)での精度」で異なります。カタログ表記は、機器内部の定常動作時の温度(25℃付近)における周波数偏差を指している可能性があります。この場合、±1ppm〜±3ppmレベルの精度を出すことは十分可能です。
「特別な選別品」: 一般市場向けのMXO-183Sではなく、デノンが±1ppm以内の精度を持つものを特注・選別して採用していた可能性があります。
「オーディオグレードの基準」: 当時のオーディオ製品において、一般の水晶振動子(±30〜50ppm)と比較して、温度補償機能を持つTCXOを使用していること自体が「高精度」の証として、1ppmという数字が強調されていた背景があります。
3. 「詐欺行為」には該当しない理由
技術的なアプローチ: TCXO(温度補償)を採用していること自体が真実であり、無補償の水晶発振器をTCXOと偽っているわけではありません。
カタログ表記の解釈: オーディオカタログでは、部品の持つ最大性能や、特定の条件下での最高数値を強調する傾向があり、一般的な工業用データシートの数値(全温度範囲)と必ずしも一致しなくても、それを即座に詐欺行為と判断するのは難しいのが実情です。
オーディオ機器への応用: DCD-SA1は当時のフラッグシップ機であり、当時のデノンは時計(クロック)の重要性を重視していたため、MXO-183Sを高精度TCXOとして採用した事実に嘘はないと考えられます。
まとめ
MXO-183Sは標準仕様では±10ppm程度の性能ですが、当時の最高級オーディオ機器向けに精度が保証された個体が採用されていたか、室温環境での高精度が強調されていたと解釈するのが適切です。TCXOとしての構成に偽りはないため、カタログ上の「高精度」表記を詐欺と断定することは困難です。







2026年11月03日 イイね!

HDCD 【High Difinition Compatible Digital】



1990年初頭、狭山エイフル社から個人的に購入したTPC社製DAコンバーターユニットDAC1.5価格は約六万円

薄型トロイダルトランスで±2電源。8倍オーバーサンプリング20bitデジタルフィルターにサインマグニチュード方式マルチビット電流加算型20bit DACをハーフサイズに収めて比較的低価格で回路内容も音質も優秀。

特にこのDACはHDCD対応。

私が好きなBobJamesもHDCD盤が多い。

当時、誠文堂新光社MJ無線と実験誌に小幡大介というペンネームで執筆していましたがオーディオ評論家三浦孝仁氏がパシフィックマイクロソニックス社を紹介してくれました。

このテストCDはHDCD開発者のキースジョンソンさんのサイン入り

キースジョンソンと言えばHDCDを開発する前から有名なレコーディングエンジニアです。

当時の音質チェック用CDの定番。
リファレンスレコーディングス社が出版したスターオブワンダー。
ネイティビティキャロルと言うパイプオルガンの重低音が痺れます。


ウィルソンオーディオのシステム8をクレルのHDCD対応フルシステムで鳴らすと風が吹いてくる。

さてHDCDエンコーダーMODEL1を借用して日本コロムビアの録音部メンバーに使ってもらったけどAD変換回路が当時主流の高速標本化デルタシグマ変調A/D変換回路ではなく、数年前の4倍オーバーサンプリング逐次比較型だったので、日本コロムビア録音エンジニア達の評価は高く無かった。

私は小幡大介と言うペンネームでMJ無線と実験誌でHDCDの技術内容を紹介した。


当時はHDCDの出鱈目な解説や言葉尻を捕らえて勘違いした説明が多かったので、正しい内容を記述しました。







HDCDエンコーダユニットMODEL-1を借用したので、コロムビア赤坂スタジオに持ち込んで、こんな実験をしてみました。

日本コロムビアの赤坂録音スタジオに持ち込んでアナログテープレコーダー(スチューダーA80+アンペックス456)のクリッピング特性測ってみました。

1kHzの正弦波を飽和レベルのプラス9dB入力するとこんな波形になります。
波形尖塔部が潰れてますが、これはアナログテープレコーダーのソフトクリッピング。
HDCDのピークエクステンションというのはアナログテープレコーダーでのソフトクリッピングと同様との事。

今度はHDCDエンコーダユニットのアナログ入力端子に1kHzの正弦波を入力してピークエクステンション機能を用いて44.1kHz16bit のデジタル符号で波形尖塔部をクリッピングさせてデジタル符号を記録後、この波形を普通のDAコンバーターで再生すると下記の様な波形になる。アナログテープレコーダーでは若干位相が回っていたけどこちらは回ってない。

今度は上記の波形尖塔部が飽和したデジタル符号データをHDCDのピークエクステンション機能を有するDAC1.5でDA変換するとこの様な綺麗な正弦波を得ることが出来る。
普通のDACならば潰れてしまった波形がHDCD機能を有するDACで再生するとこの様に波形が復元する。
HDCDのピークエクステンションというモードでエンコードしてCDに記録された44.1kHz16bitですけれども波形尖塔部の数LSBはリニアPCMではなく非直線量子化を行ってます。
通常のCDプレーヤーの場合にはリニアPCMのデータとして波形尖塔部を鈍らせた波形が再生されます。
HDCD対応プレーヤーはピークエクステンションされてCDに記録された44.1kHz 16bitの波形尖塔部は非直線で変換されて波形が復活します。


この図は各種CDソフトに記録されているノイズフロアの周波数特性をチェックしてました。

音楽が始まる直前の静かな部分の周波数スペクトルをチェックしています。

この測定図はクラシック楽曲作品で有名なレーベルのHDCD盤です。このレーベルではHDCDエンコーダユニット内蔵のADコンバーターは使用せずに英国dCS社製のデルタシグマ変調回路ユニットを使ってます。
聴感感度が鋭い帯域は平坦ではありません。

これはHDCD黎明期のデモCDです。
聴感感度が鋭い帯域はほぼ平坦ですが高域集中ディザの効果が少ない事がわかります。

これはボブジェームズ のプレイインフッキーのノイズフロアです。
HDCD本来の目的が得られている特性になっています。




さて当時はHDCDに対する関心も多かったのでちょっとしたイベントを企画しました。
安価な割に内容がしっかりしているTPC社のDACユニットをMJ誌の読者が想い想いに改造して音質を競うというイベント。

1998年4月号でDAC改造コンテストを企画し足立区のオーディオショップで試聴会を開催
空中配線でBUF 634Tと言う電流バッファIC



をくっつけてI/V変換はOPA627BPでオフセットNULL 使ってカップリングコン除去直結。

出品したら優勝した。
主催者なのに(笑)


2008年HDCDのパシフィックマイクロソニックス社はマイクロソフト社に身売りした、
CEATEC JAPAN 2008に出展していたMicrosoftに「HDCD解説は間違ってます。」
「私がHDCDの正しい説明をwikipediaに書いておきましたから直してください。」と言っておきました。

問題なのはPEとLEは基本機能ではなく音楽の傾向に合わせて使ったり使わなかったり考えてねと言っていた理由を判っておらず、
「PE+LEのHDCDは=20bitだ」などと未だ逝っている部分が気に食わないです。
 
以前の説明を信じた方が、wikipedia英語版の方にHDCDの解説されてますが、
WindowsMediaPlayer9でCDからリッピングしたHDCD音源を24bit出力可能なサウンドカードで再生すると
CDからリッピングしたHDCD音源は24bitで出力される・・・とか間違ったことを書いてますので早く直しましょう。
 
24bit出力サウンドカードでHDCD音源をデジタル出力したS/PDIFデータを
HDCD対応D/Aコンバーターユニットに入力するとHDCDインジケーターが点灯します。
もしもPE+LEが用いられた場合の波形が、PCのWMP9内で16bit→24bitに変換されて出力されているならば、
HDCD隠しコードは正しく復調できないという初歩の初歩的な話は何で解らないのかな

High Definition Compatible Digital

下記解説文は私がHDCDデコーダー内蔵デジタルフィルタPMD-100 を採用したD/A変換ユニットの改造コンテストを開催たときの記事中に紹介した記述です。


HDCDの技術内容。
米国バシフィックマイクロソニックス社が開発した技術で、HDCDは“High Definition Compatible Digital”の略

非直線量子化技術、隠しコード技術、ディザの応用で24bit音声を音質を損うことなくCDコンパクトディスクの16bitに丸める事が可能となった。
HDCD の基本技術
(1)人間の聴覚が敏感な帯域の量子化雑音の分布が平坦な4倍オーバーサンプリング逐次比較型AD 変換回路、2重積分型AD変換回路で問題の前置アナログLPF 次数を低減し、位相歪み発生を抑制。高速標本化低bitΔΣ変調A/Dで問題となる量子化雑音の非平坦性による"音質にキャラクターが付く"ことの防止による通過帯域内の平坦なノイズフロア特性により、高い音楽性が実現。
(2)高城集中ディザを採用した適応型多段カスケーディング式デシメーターを装備した、初段デンメーション出力は88.2kHz 24bit 出力。
外部 AD変換器入力も可次段 44.1kHz 出力は高城集中ディザによる丸めにより出力。20ビット出力も可。楽音のスペクトラムをリアルタイムに観測しデジタル・プリフィルターの遮断特性を適応可変。
多段カスケーディング式デシメーターの再量子化正みを低減・分散し高い音楽性を実現。
(3) オプション機能の併用により19ビット相当のDレンジを実現
a. ビークエクステンション機能:デシメーション回路通過時にアナログテレコ類似のビーク波形kコンプレッサーを選択可能、平均記録レベルの上昇
によって音量感のある音楽収録・マスタリングが可能に、波形変換テーブルは LSB に隠しコード化され、ランダム配置されたディザとして機能。通常のCDプレーヤーでは、アナログテレコ類似のソフトクリップ波形を得ることができる。デコーダを用いれば隠しコードが復調され、変換テーブルの切換でビーク波形が復元する。
b. ローレベルエクステンション機能:楽音レべルがある一定以下の音量で連続した場合、ローレベルの借号をブーストして記録。通常のCD ブレーヤでは、そのまま生。デコーダーを用いれば隠しコードが復調され、一種のノイズリダクション効果を得ることでノイズに埋もれてしまう音楽も再生可能となる。
ーーーーーーーーーーーーーーー
HDCD (High Definition Compatible Digital)は、ディザ技術・非直線量子化技術および隠しコード化技術を用いて、20bit〜24bit音源を自然な音質で、なおかつ聴感上のノイズを低下させつつ音量感を伴う音で16bit化し聴取するしくみである。

特徴
A/D変換器や語長の丸めには量子化雑音の分布が平坦となるディザを採用していることが特徴である。 HDCD盤はコンパクトディスク(CD)と完全な互換性を有するが、HDCDデコーダーを有した機器で再生するとHDCD盤であることが表示される。また、このHDCD盤からリッピングした音源を再生する場合でもHDCDエンコード音源であることが表示される。これは、16bit信号の中にHDCDエンコード音源であることを示す隠しコードが埋め込まれ、再生時にはデコーダーで復調されることで判別される。

HDCDには、PeakExtensionやLowLevelExtendと呼ばれる付加機能もある。 ピークエクステンションとは、波形尖塔部を鈍らせて記録することによって録音レベルを上昇させ、充分な音量感を得るしくみである。 ローレベルエクステンドとは、微少レベルの音楽信号を嵩上げ記録し、再生時には元の記録レベルに戻すことによりノイズリダクション効果を得るしくみである。

HDCDの基本回路は1986年〜1991年の間にマイケル・プラウマー及びキース・ジョンソン等が考案し、HDCDエンコーダー(Model1)、HDCDデコーダー(PMD100)、HDCDデモCD(RR-S3CD)は既に1994年に発売されていたが、1996年に設立された米国パシフィック・マイクロソニックス社が開発した技術と紹介される場合が多い。

基本機能
音源を自然な音質で収録・再生するために量子化雑音の分布が平坦となる回路を採用していることが特徴で、内蔵A/D変換回路には4倍オーバーサンプリング20bit逐次比較型が用いられ、16bitに丸める際には高域集中ディザが用いられる。A/D変換器はマルチビット逐次比較型を採用することでノイズフロアの平坦性を確保し、自然な音色で記録できる。HDCDエンコーダーには外部A/D変換ユニットのデジタル信号も入力可能なためノイズシェーピングを用いたデータもHDCDエンコードすることはできるので、HDCD盤であれば必ずノイズフロアが平坦であるとは限らない。⊿Σ型A/D変換器を用いて収録した音源でもノイズフロアが平坦な場合もあるので、HDCDエンコーダー内蔵逐次比較型A/D変換回路を使わねばならない訳ではない。

ダイナミック フィルタ プロセスと呼ばれる可変LPF技術は、リアルタイムに音楽成分のスペクトラムを観測し、高域エネルギー成分の有無によって、A/D変換回路の折り返しノイズ防止用プリフィルターを可変することで常時高次LPFが挿入されることによる特性劣化を防ぐためのしくみである。現在では一般的な、高速標本化で得た低bit信号の量子化雑音の分布を⊿Σ変調器を用いて整形するA/D変換回路とは異なり、4倍オーバーサンプリング20bit逐次比較型A/D変換回路を用いているが、この機能によって低速標本化A/D変換回路における高次LPF挿入の弱点を克服している。高速標本化⊿Σ型A/D変換回路を使用する場合には、ダイナミック フィルタ プロセスは働かない。

24bit~20bit音楽信号をCDフォーマットの16bitに丸める際に高域集中ディザを採用することによってグラニュラーディストーションを回避しつつ聴感S/Nを確保する。 HDCDエンコード音源の量子化雑音分布をみると、16kHzまでは平坦なノイズフロアとなっていることが判る。16kHz以上の帯域は人間の耳には感度が低いので気付かないが、高域集中ディザが記録されているのでノイズフロアが上昇している。 ディザを用いて16bitに語長が丸められたデータはデコーダーが無くとも一般のCDプレーヤーで再生可能なので、汎用性・互換性の高いシステムと紹介されることが多い。「減算型ディザ A/D 変換」と紹介している場合があるが、16kHz以上の帯域に発生させた高域ノイズはCD盤上に記録され、D/A変換回路で再生されるので、ここでいう高域集中ディザはA/D変換回路内で用いられるディザではなく、あくまでも20bit〜24bit音源を16bitに丸める際の高域集中ディザである。しばしば16bitへの語長丸めについて、「CD でのエンコードに 4 ビット分をプラスする」という説明を行っている場合が散見されるが、これは誤りである。HDCDプロセスで用いられるのはあくまでもディザであり、20bit語長を16bitに丸める仕組みなので4bit分をプラスする訳ではない。

HDCD判別信号の隠しコードをデータ内に埋め込む技術によってHDCD盤と通常CDを判別する機能を有している。 「HDCDは16bitの中の1bitに20bitや24bitのデータを記録再生する」、という記述も散見されるが、これは誤りである。「20bitの情報を圧縮して16bitに置き換え、再生時に再び20bitに近い形に戻す」、という説明も見られるが、これも誤りである。16bit以上の符号を非直線量子化などにより16bit中の1bitに記録している訳ではない。16bit以上のダイナミックレンジを記録再生できるというのは、高域集中ディザを用いて20bitや24bitのハイビットPCMデータを16bitに語長丸めを行なうという仕組みを指す。16bitデータに記録されているのはHDCD判別符号であるが、この隠しコード記録方法を16bit以上のハイビット分解能データを記録していると誤解されることが多い。また、この判別符号は常時記録再生されているわけではなく間欠的に記録されている。この「ハイビット音源を16bitに丸める」、という部分はソニーが行っているSBM(スーパービットマッピング)やロンドン・デッカが行っているPONS(サイコアコースティカリー・オプチマム・ノイズシェーピング)と同様なプロセスであるが、SBMやPONSはノイズシェーピングを用いて、人間の聴覚が敏感な帯域の量子化ノイズフロア形状を窪ませているのに対して、HDCDの高域集中ディザは16kHzまでは平坦であるというところが異なる。

オプション機能
(楽曲の傾向によって向き不向きがあるので、下記機能を用いて制作されたHDCD盤は極めて少ない。)

ピークエクステンション回路
音楽信号編集時に非直線量子化を応用したコンプ回路を用いて、0dBを超える+9dB相当の波形のピーク部分を、アナログテープレコーダーと近似な飽和特性によって丸めることで平均音圧レベルを高める機能。通常のCDプレーヤーでHDCD盤を再生すると、波形尖塔部はマスタリング時に鈍らせた波形で再生されるが、HDCDデコーダー搭載CDプレーヤーではマスタリング時に鈍らせた以前の波形が非直線量子化によって波形が復元され再生される。 (しばしばHDCD盤は楽曲のピークを鈍らせているので圧縮された音になる、との誤解も多いが、CDマスタリング時に波形尖塔部を鈍らせるという作業は、一般のCDソフト制作時にも多用されている。しかしHDCD盤としてマスタリングされたCD盤は、鈍らせた前の波形尖塔部が再生されるというメリットを有する。)

ローレベルエクステンド回路
楽音レベルがある一定以下の音量が連続した場合、ローレベル信号をブーストして記録し、HDCD再生時には元の信号レベルで再生されることによってノイズを抑えダイナミックレンジを拡大する機能。

エンコーダーの基本構成
HDCDエンコーダーは、「A/D変換回路」-「HDCDエンコーダー回路」-「D/A変換回路」という3つの構成から成り立っている。

A/D変換回路のデシメーションフィルターの出力bit数は20bitであるが、HDCDエンコーダーの入出力インターフェースは24bitである。内蔵A/D変換回路を使わず外部のユニットを接続しデジタル入力することも可能である。HDCDエンコーダーは標本化周波数44.1kHzに対応したModel1と、ハイサンプリング88.2kHz及び96kHzに対応したModel2の2機種が販売されていたが、現在は製造中止となっている。

過去行われてきた急峻なLPFが必要とされる低速標本化A/D変換回路の改善方法
キース・ジョンソンはリファレンス・レコーディングス社を経営し、SONY製PCMエンコーダーユニットを用いて数々のクラシック音楽のレコーディングを手掛けていた。このPCMエンコーダーは二重積分型A/D変換回路を採用していたので、折り返しノイズ防止用アンチエイリアス・アナログフィルターは急峻な減衰特性だった。このため次数が大きいLPFが常時挿入されるので位相が回転してしまうという欠点があった。

しかしジョンソンは、「音楽ホールで演奏されるクラシック音楽の場合には高い周波数成分はそれ程無い」と考えたので、Apogee社製244GというLPFに換装して改造して使用していた。244Sという、本来A/D変換器に用いる急峻な特性のLPFもあったが、位相回転を嫌い、あえて244Gを用いていた。(Gはジェントル、Sはシャープの略)

HDCDプロセス
A/D変換
まず、アナログ信号は、4倍オーバーサンプリング・マルチビット逐次比較型A/D変換回路で20bit176.4kHzでデジタル符号化される。 その後標本化周波数は1/2の88.2kHzに間引かれた後で1/4の44.1kHzにデシメーションされる。デシメーション回路ICは20bitだが、インターフェースは24bitに対応している。

現在主流の⊿∑変調器を用いた高速標本化低bitA/D変換回路に比較するとノイズフロアが平坦なので、どのようなパワースペクトル密度を有する楽曲でも“キャラクター”が付くことなく自然な音質で収録できるという利点がある。しかし、4倍という低速な標本化周波数であるためにLPFは急峻な減衰特性を要求されるという弱点があるが、この課題に関してHDCDはLPF次数を可変させる回路で対処した。常時入力信号の高域特性を監視し、高域信号が弱い場合にはLPF次数を短くし、減衰特性は比較的緩やかな特性とする。パルシブな信号が入力された時は急峻なLPFが挿入される。コンサートホールで収録するクラシック音楽などでは、元々のアナログ信号の高域エネルギーは小さいので、常時急峻なフィルターを挿入する必要は無いと考えた訳である。

HDCDエンコード
CDソフトを制作する場合にはHDCDエンコードユニット内のA/D変換回路で変換された20bitデータを16bitに切り詰める必要があるが、HDCDでは人間の聴覚感度の低い16kHz以上の帯域にランダムノイズを集中させる“高域集中ディザ”を用いることによって、量子化語長を丸める際のグラニュラーディストーションを抑えた。A/D変換器が逐次比較マルチビット回路であり、量子化語長を丸める際には再量子化ノイズのパワースペクトラムを人間の聴覚感度に合わせて窪ませるノイズシェーピングは用いていないので、人間の耳では敏感な16kHzまでのノイズフロアは平坦とすることができた。

オプションの機能である“ピークエクステンション”を用いると、+9dBまでの波形尖塔部をアナログテープレコーダーが有するソフトクリップ特性でコンプすることができる。HDCDエンコード信号を通常のD/A変換ユニットで再生すると、波形尖塔部はソフトクリップ特性のまま再生されるが、HDCD対応D/A変換回路で波形尖塔部を再生すると、非直線量子化で再生することによって元の+9dB波形が復活再生される。また、小さな信号レベルが連続する場合には“ローレベルエクステンド機能”を用いると音量嵩上げ回路が働き、一種のノイズリダクション効果によってシステムノイズを低く高S/Nで音楽を収録再生することができる。一部の説明では、「ピーク エクステンション モードの復元可能で柔軟な制限により、最大 6 db まで信号レベルを上げることで、解像度を高めている」という説明を行なっているが、解像度が高められているのではなく、非直線量子化によって鈍らせた波形尖塔部が元の尖塔波形に復元される。また、ピークエクステンションは、楽曲全体を通じての記録レベルが低めで、ごく短時間のレベルが高まる場合に用いられる。ローレベルエクステンドについても、音楽の傾向によっては向き不向きがあるので、この機能を用いたHDCD盤は極めて少ない。このため、この6dB増幅記録/減衰再生を1bit分の解像度向上として説明することは誤りである。「高度なシステムを使用して、CD でのエンコードに 4 ビット分をプラスする」という説明を行なっている場合があるが、これはHDCDは高域集中ディザを用いてCDの16bitとするという基本的な仕組みを理解していないために、上記のような誤解を生じ易い解説をしていると思われる。

これらのHDCD回路動作判別は、隠しコマンド化されてディザ信号の中に記録されている。この隠しコードをHDCDデコード回路で検出することで16bit直線量子化の範囲を超えたダイナミックレンジを確保することができるわけである。

HDCDエンコードされたCDの44.1kHz16bit符号をリッピングし、そのデジタル音楽信号をそのままコピーしても判別信号は消失しないが、音量や音質を調整したり標本化周波数を変換すると隠しコードは消失する。

HDCD音源の編集およびマスタリング・HDCD盤のプレス製造
HDCD音源を編集する場合、調整卓のフェーダーやエフェクト機能を用いるとHDCD音源に埋め込まれたHDCD判別用隠しコードが離散してしまう。このような編集を行った音源をCD盤としてプレスし再生した場合、HDCD判別用インジケーターが点滅したり点灯しなくなったりする。HDCD音源を編集した場合には、再度、そのデータをHDCDエンコーダーに入力し、隠しコマンドを打ち込まなければならない。

HDCDデコーダー内蔵デジタルフィルター
HDCDデコーダーはD/A変換ユニット内部のオーバーサンプリングデジタルフィルター回路に内蔵されている。 初期のHDCDデコーダー内蔵デジタルフィルターは、パシフィックマイクロソニックス社製PMD-100が供給され、米国マークレビンソン社を始めとする高級CDプレーヤーD/A変換ユニットに搭載されていた。(PMD100の日本での代理店は高千穂交易) また、1999年にバーブラウン社からD/A変換回路も内蔵し、96kHz24bitハイビットハイサンプリングに対応したDAC-ICも発売されたが、このPCM1732は⊿Σ変調回路を用いたD/A変換部を搭載しており、基本クロックの設定によっては通過帯域内のノイズフロアが平坦ではなくなるという使いこなし上の課題を有した。 数年後、モトローラ社製DSP56300をベースにハイビットハイサンプリングに対応したHDCD単体デジタルフィルターPMD200が発売されたが、この時期にモトローラ社の半導体DSP事業はオン・セミコンダクター社へ事業譲渡され、パシフィックマイクロソニックス社のHDCD関連事業もマイクロソフト社へ身売りしてしまったのでPMD200はごく一部のメーカーが採用したに留まった。その後、アナログデバイセス社製SharcDSPにHDCDデコード回路が搭載され、今日に至る。

HDCD盤(コンパクトディスク)およびHDCD音源(wavefile)の再生とデコード
本来、HDCD対応機器はパシフィックマイクロソニックス社のライセンスを受けて製造されるが、一部メーカーは独自ルートでPMD100を入手し製品に搭載していた。この欧州メーカーの製品ではライセンス上義務づけられていたHDCDロゴ記載やHDCDインジケーターは無く、デジタルインターフェースレシーバーICであるクリスタルセミコンダクターズ社製CS8412の後ろにアナログデバイセズ社製ASRC非同期サンプリングコンバーターであるAD1890を設け、クロックを打ち直していた。AD1890の出力をPMD100に入力していたために、HDCD隠しコマンドを検出することが出来ずにピークエクステンションやローレベルエクステンションなどのHDCD特有の機能が動作しておらず、単なる8倍オーバーサンプリングデジタルフィルターとして機能していた。HDCD判別信号は元の16bit音源の中に隠しコマンドとして記録されているために、fs変換回路を通過した際に隠しコマンドが消失してしまったわけである。 また、当時発売されていたCD-Rレコーダー/プレーヤーの中には、常時fs変換回路が動作していたモデルもあったために、このメーカーのCD-RでHDCD盤をコピーするとHDCD判別信号が消滅してしまうということもあった。 この点では最近普及しているパソコンへのリッピング再生に於いても同様な問題がある。HDCDエンコードされたCDの44.1kHz16bit符号をリッピングし、そのデジタル音楽信号をパソコンのサウンドカード上のデジタル端子から出力し、外部D/A変換ユニットで再生する場合、パソコンがバイナリー一致でなければHDCD判別信号は消失する。

その他
HDCDデコーダー搭載機器でHDCD盤と通常CD盤を再生したときの音量に関して。

HDCDライセンスアグリーメントでは、HDCD盤と通常CD盤再生時の音量は等しくなければならないと規定されている。 実はHDCDエンコード盤は、0dBを超える波形尖塔部を鈍らせて記録し、再生時に非直線量子化によって鈍らせた波形尖塔部を復活させるピークエクステンションというしくみのために、通常のCD盤と比較すると音量が小さく聴こえてしまうのでHDCD盤と通常CD盤再生時に音量差があると、いちいちリスナーが再生時のボリュームを調整する煩わしさが生じるので、音量差が生じないようにしくみになっている。 また、再生音量が小さいと、音質が劣って聴こえる可能性もあるので、HDCD対応機器は通常CD盤を再生した際に-6dB音量を絞るようになっている。

音量を絞る方法には、HDCDデコーダー内部のデジタルボリュームを用いる場合と、D/A変換後のアナログ信号を絞る2つの方法が用意されている。 デジタルボリュームを用いる回路は非常に簡素で簡便なために多くの機器で採用されているが、この方法であると、通常CD盤を再生する際に、常時-6dB絞られるので、HDCDデコーダー以降のD/A変換回路もフルスケールが用いられずに-6dB絞られたデータが再生される。 HDCDデコーダーIC(PMD100およびPMD200などを始めDSPでHDCDデコーダーを組んだ場合も含む)にはアナログアッテネーター駆動用出力端子も有しているので、マークレビンソンNo.30.5Lなどの一部機器ではアナログ回路によって音量差が生じないようにする回路を採用した機器もある。 しかしHDCDデコーダー搭載ICを良く見てみると、アナログアッテネーターを用いてHDCD/CD音量差を生じさせない回路を採用したとしても、HDCDデコーダーIC内のデジタルアッテネーターは入力信号を常時-1dB減衰させていることに気付く。 これはテストCDに記録された矩形波を再生する際に、デジタルフィルターを通過する際にリンギングが生じるが、このリンギングがクリップしないように考慮するために減衰させているためである。 矩形波をテストCDに記録する際に、フルスケールで記録すると、上記のような場合、リンギングがクリップしてしまうが、通常の音楽信号の場合は、リンギングが生じた波形が記録されているために再生時に波形がクリップするということは無い。例えば、JAS(日本オーディオ協会)発刊のオーデイオテストCD「JAS CD-1」に収録されている矩形波テスト信号をNPC社製SM5842などのデジタルフィルター搭載D/A変換ユニットで再生すると、矩形波はフルスケールで記録されているためにリンギングが生じる部分はクリップするが、PMI社製PMD100などのデジフィルでは、あらかじめ入力信号を減衰させているので矩形波のリンギング部はクリップせずに再生する。 HDCD対応デジフィルの殆ど全てのICでは必ず-1dB絞っているので、通常の音楽CD盤を再生したとき、そのD/A変換回路のフルスケールは用いられていないことになる。

MODEL1やMODEL2などのHDCDエンコーダーを用いれば信号にHDCD隠しコードが重畳されるので、デコード時にHDCDインジケーターが点灯する。 しかし音源収録時に、⊿∑型A/D変換ユニットを用いた場合はノイズフロアが平坦ではない。HDCD の目的効果を発揮させるためには、本来HDCD技術が意図した内容を制作者側でHDCDの目的・効果を理解し、正しいプロセスで信号を制作する必要がある。

特に波形尖塔部を丸めて平均音圧レベルを上昇させて音量感を得ることは一般的にマスタリングの段階で行なわれているが、HDCDのピークエクステンション機能を用いるとピーク波形を上手に丸めることができる。そしてHDCD対応再生機器を所有する一般ユーザーならば、マスタリング段階で丸めた波形が復活する。

Windows PCでのHDCDデコード
HDCD としてエンコードされた CD 、またそのデコードに対応する再生機器の数は少ないが、Microsoft Windows XP上にインストールされたバージョン9以上の Windows Media Player ならばパソコンでデコードする事ができると言われている。外部DACユニットへの送出ではなくパソコン内のサウンドカードでHDCD音源をD/A変換する場合は、デジタルフィルターがHDCD対応である必要があるが、2010年現在、HDCD対応デジタルフィルターを搭載したサウンドカードは無い。

また、Windows Media Playerには、HDCD隠しコードがエンコードされた16bitWAVEファイルをデコードして24bit化する機能は無いので、サウンドカードが24bitインターフェースを有していてもピークエクステンションやローレベルエクステンションはデコードされない。単に高域集中ディザによって24bitを16bitにしたデータがD/A変換されていることを説明したものと思われる。

なお、Windows Media Playerで再生したデジタル出力信号をにデジタル伝送する際には、サウンドカードやパソコンがバイナリー一致でなければHDCD隠しコードが消失する。
2010年現在で、もっとも手軽にWindows PCでHDCDをデコードするには、プレイヤーアプリケーションであるfoobar2000を利用することである。ソフトウェアHDCDデコーダコンポーネント(ポストプロセッサー)がサードパーティから頒布されており、Waveなどの非圧縮ファイルフォーマットに加え、FLACやWavPackといった可逆圧縮フォーマットファイルのHDCDコードを自動的に検知して、ユーザが意識することなくHDCDデコードを行ったり、複数ファイルにHDCDコードが存在しているのか判定を行うことができる。

もともとWindowsでは、hdcd.exeというソフトウェアHDCDデコーダ(CUIアプリケーション)が存在し、リッピングされたWaveファイルにHDCDコードが埋め込まれているかの判定や、HDCDデコードを施した24bit Waveファイルの出力を行うことができる。前述のfoobar2000のコンポーネントもhdcd.exeの実装を流用している。
他の24bit→16bit丸め技術の近況
HDCD は24bitを16bitに丸める際に高域集中ディザを用いていたが、Apogee社のUV22もほぼ同様の高域集中ディザによって量子化語長を丸めている。

関連項目
音響機器
外部リンク
HDCDについて(Microsoft)
hdcd.exe(ソフトウェアHDCDデコーダ)の配布サイト
foobar2000用HDCDデコードコンポーネントの配布ページ
Posted at 2021/12/03 10:17:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 趣味のハイエンドオーディオ | ビジネス/学習
2026年11月03日 イイね!

Analog Devices and I


世界初の実用PCMデジタル録音機DN023R



世界初実用PCM録音機デジタルデバイスは

ANALOG DEVICESのADコンバータの歴史
PCM録音機のADコンバータは13:10頃から
A/D D/A変換回路はアナログデバイセズ社製12bitモジュールに1bit追加し13bitとした

この12bitADコンバーターはレーダーを構築するために製造されていた部品でした。レーダーのアンテナが捉えたアナログ信号である電波を、コンピュータが計算できるデジタル符号に変換するための回路部品でした。いわば軍事用部品を音楽を録音するために応用したわけです。

バブル期を迎えて家庭で5.1chの立体音響でハリウッド映画を楽しむためのAVアンプの巨大市場が見え隠れしてきた。1988年からマルチチャンネルAVアンプを発売していたが1990年にAVC2020と言うモデルを企画発売した。

アナログデバイセズ社の関係会社のPMI社が開発のDolbyデコーダーICプロモーションを手伝った。当時は日米半導体協定で米国製半導体を購入せよ!と言う雰囲気だった。
日本コロムビア赤坂本社でPMI社のDolbyデコーダ搭載AVアンプのプレスリリース業界発表会をPMI社メンバーを呼んで開催した。
SSM 2125と言うICの記者会見だったのだが「サブミクロン値は何μmですか?」と言う頓珍漢な質問が出た。(笑)




前モデルでは貿易部の意見を聞いてリニアトラッキングメカを使っていたけど、メカにコストを掛けてもあまりユーザーアピールしないので商品のコンセプトを大変更した。



RFアンプ内蔵ピックアップをギアドライブ化しつつ、アナログデバイセズのAD1862Nを使って、それまで半固定ボリュームを調整していたゼロクロス歪み対策回路を無調整化してコストダウンした。
デジタルバイアスを掛けてゼロクロスを回避する仕組みはLAMBDA-SLC(ラダーフォームマルチプルバイアスDA−スーパーリニアコンバーター)と言う名前を考えた。
コストダウンする一方、外観にお金を掛けた。
豪華な側板を付けてでトラップドアにしてカセットデッキとDATもシリーズデザインにした。
特に水平ローディング式のカセットデッキは大ヒットして社長賞を貰った。

だけど側板の色が気に食わなかった。

『水平ローディング式メカにしてDCD-
1650とデザインを合わせれば絶対大ヒットするよ。』とカセットデッキ設計主任の一戸さんを焚き付けたら翌年1991年6月にDRS-810Gが追加発売された。

本当に大ヒット以上の大成功したのを思い出したので当時の経緯を別途書こうと思います。


当時の営業課長がウンコ色の側板にしたので、1992年モデルはレコードプレーヤーと同色の側板に変更しつつDAC
-ICは選別品を採用。


アナログデバイセズAD1862Nの選別Zバージョンを使ったら大ヒットした

基本設計は変更せずに側板の色変更とDAC-ICを選別品にして音質改善の工夫をしただけの省エネ設計開発モデルで社内は大喜び。


当時開発中のハイエンドモデルのDA-S1 DP-S1やDCD-S1にもAD1862Nを使おうと思ったけれど、ある日突然アナログデバイセズ社は民生用ICをやめると言い出した。
大ヒットモデルを設計し直さなきゃならないと白河設計部の幹部はカンカンに怒ってた。

商品企画の私はアナデバに代わる20bitDAC ICを求めてバーブラウン(現在はTI傘下)の河合さんに相談。
開発中のPCM-1702を採用する事にした。PCM-1702はDENONとSTAXが早かった。


商品企画部からマルチメディア部に移籍。
当時は後にDVDとなる直前の年代で、この部署はPCMレコードを実用化した穴澤健明さんが率いて超並列コンピューターを用いた動画圧縮装置を開発してた。


私はデモ用映画コンテンツの入手を担当してハリウッドのパラマウント映画社やルーカスフィルムとコンタクトしていた。



この部門の日々の稼ぎは通信カラオケ歌唱コンテンツ制作で賄っていた。コレはセガ社向けの通信カラオケだけど背景動画像はコロムビアの業務用機器部門が製作していたCDチェンジャーメカに収録されている。

ある日上司の穴澤さんから相談された
アナログデバイセズ社製の浮動小数点32bitの DSPを安く納入させるにはどうすればいいか何かアイデアがあれば提案して欲しい、と。
当時一個二万円もするので採用させられないんだとか。
ちなみにSHARCと言うのはSuper Harvard ARChitecture スーパー ハーバード アーキテクチャ コンピュータの略で、このDSPは1991年にアナログ デバイセズ社が発表したSHARCの第一世代。
データバス プログラムバスと言った複数のバスを設けて命令フェチやデータのロードストアを同時に行うことでコアの処理能力を上げると言うアーキテクチャです。SHARCでは更に命令バスとデータバスの区別を無くす事でより柔軟なプログラミングが可能となりコアの能力を最大限に発揮出来るようにした・・・とさっぱりわからない。


AVアンプのDolbyデコーダーに使えば大量に購入することになるので値段が安くなる。



でも白河の設計部が・・・

って言ってたから、アナデバの幹部が詫びを入れないとダメだと思います。

それからもうひとつ問題があります。
現在川崎研究部の森岡君がモトローラの24bitDSPでDolbyデコーダを開発してる。
だからアナデバの浮動小数点32bitDSPの方が高音質低ノイズと言う事を認めさせなければなりません。
比較試聴させて納得させなきゃならないです

アナデバの開発エンジニアがやって来た
川崎工場の研究部視聴室でDSP対決試聴会
モトローラvsアナログデバイセズの一騎討ち

アナログデバイセズに引率されたインド人が3名川崎工場にやって来た。
アナデバのDSP開発拠点はインドムンバイだそうです。

そこで使ってるAVシステムはどんなモデルなんですか?と尋ねたら衝撃的な答えが・・

「音は聴いてません。」
「全て計算でやってます。」

今でこそIT業界のインドパワーは有名ですけど1994年頃はとても珍しかったですね。

世界地図を見ると分かるけど、インドで開発したプログラムを日本に送信してアンプに実装してその結果を米国のボストンに報告するという世界が眠らない状況で開発する体制が興味深かったです。

結果、アナログデバイセズのSharcDSP圧勝
スーパーハーバードアーキテクチャ

各チャンネルのセパレーションとノイズの低さ
圧倒的立体感と歪みの無さと超低音の迫力!
やっぱり、浮動小数点フローティングポイント32bitDSPの威力なのか?

お昼ごはんを食べて貰うことになったけれど、インドの人達は宗教上の問題で工場社食を食べられない為川崎競馬場に連れて行った。

カレーライスを食べて貰いました(笑)

ごはんを食べながらオーディオ用のDSPを売り込むならばどこに行けば良いか?教えてあげました。
DolbyデコーダーならばYAMAHA製のDSPユーザーじゃないメーカーに行くべきですと。例えば品川方面とか。なんとか丸って言うホームページをやってる人に売り込むといいと思いますとか、それからピュアオーディオのメーカーにチャンネルデバイダー用DSPとして横浜の緑区のメーカーに行くと良いですと言っておきました。

アナログデバイセズ幹部がコロムビア本社を訪問した。コーディネートしたのは私。白河設計部の幹部も顔を立てて貰って満足してた。






■ ドルビーデジタルAC-3の高音質に合わせ、新開発のDSPを搭載。

ステレオサウンド誌にアナログデバイセズ社の見開き広告が掲載されたよね?

右側ページはデンオン のAVP-A1でした。
左側ページはソニーのDA9000ESだっけ?
アナデバの人が雑誌が出てからソニーの人達に呼び出しを喰らったそうですけど大変でしたね。何故デンオン が出てるんだ?って詰問されたそうですね。

システムの能力を最大限に引き出す自動音場補正機能を装備。高精度化したフルデジタル32ビットS-Master PROを搭載したマルチチャンネルアンプ

専門誌に広告を出すとイイですよって言ったのは私だけど、ピュアオーディオ誌のステレオサウンドに出稿するとは思いませんでした。
Posted at 2021/11/19 10:56:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 趣味のハイエンドオーディオ | ビジネス/学習
2026年11月01日 イイね!

みんカラミーティング参加

世界最過走行フェラーリ458

参加します。
Posted at 2026/10/28 23:06:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | イベント関係 | クルマ

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「大黒です。」
何シテル?   10/18 10:19
てっちゃんフェラーリ458は2011年7月納車で2021年1月に走行距離36万キロで1番シリンダーのバルブガイドが折れて3.9LのV型7気筒になっちゃった。 ...
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