いなくなった4WDを取り戻す。(ビスカスカップリング交換)
1
年に数回ある大雪。
フルタイム4WDのオートマ、
サンバーSC。
安心していたのですが…。
スタッドレスを履いていたものの、
ちょっとした坂道で前に進まなくなった。
すっかり、
RRの2WDになっている事を確認。
リヤタイヤがホイルスピンしていたので、
何となく、
フロントの駆動が無いなー
と思っていたのですが、
完全に4WDが行方不明
(故障)になっていた。
2
調べると、ビスカスカップリングが
滑ったり、パンクするなど
結構、たくさん出てくる。
しかも、何故だか、やたら高い。
ミッションのリビルドが
出来るんじゃないかと思うぐらい、
部品代だけで…。
えらい出費です。
多板式のクラッチに
粘性の高いオイルが封入してある物
だと思うのですが、こんなに高いなら、
簡単に滑らない、
壊れない物にしてほしいものです。
3
アンダーパネル 3枚を取外し、
プロペラシャフトを切り離す。
プロペラシャフトを外すと
オイルが垂れてくる。
4
12mmネジ6本を緩めると、
さらにオイルが垂れてくる。
大きな位置合わせピン2本が、
ぴっちり嵌まっているので、
チョットぐらいの力では外れない。
液体ガスケットも張り付いているので、
取れない・・・。
5
力技では太刀打ちできない。
ガスケットをカッターナイフで切り離し、
隙間が出来たら、
丈夫な幅の広いスクレーパー
を差し込み、テコの原理を使い、
隙間を拡げて取り外す。
マイナスドライバーでは、
接合面にキズや凹みが出来るので、
使用できない。
スクレーパーが無かったので、
手間がかかった。
6
大きな六角を外すと、
スナップリングが見えるので、
プライヤーで広げると、
問題のビスカスカップリングが、
重力に引かれてハウジングから外れる。
ベアリングに
スナップリングが引っかかるので、
無理に叩き込んでも外れない。
7
ベアリングを保持している、
プレート固定用12mmネジ3本外し、
取り外す。
ピッチリサイズですが、
圧入してある訳では無い。
少し叩くと取れる。
内部を清掃して、
ベアリングとオイルシールを、
新品に取替。
プレートを取り付け、
新品のビスカスを取り付け、
スナップリングを取り付ける。
スルスル軽く回る事を確認。
8
接合面を清掃して、
液体ガスケットを塗り、
ビスカスの収まったハウジングを取り付け、
プロペラシャフトを戻し、
ついで仕事で、
オートマオイルも排出。
9
前回、オートマオイル交換後、
それほど距離を乗っていないので、
結構綺麗なオイルが出てきた。
今回はコンバーターを
回していないので、
ドレンから2ℓぐらい
出てきた分だけ
新油をゲージから注入。
ビルカス内のオイル量もあるので、
2.5ℓほど入れた。
エンジンを始動し、
暖気が終わる頃まで回し、
オイルの量を確認しつつ、
漏れが無いかを確認。
10
アンダーパネルを戻す前に、
洗剤で洗い、綺麗にしていたら
随分、変形している事に気づいた??。
どうやら
チャコールキャニスターに
起因するトラブルがあるようだ。
また課題が出てしまった…。
取り合えずカバーを戻し、作業完了。
無事、4WDを取り返した。
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