前回のブログの続きです。
近所のレッドバロンに出向き、R1200GSの2008〜2009年式の在庫を検索してもらいました。幸い、希望していた2009年式のクロススポークホイール仕様で3点の箱付きでノーマルマフラーの車両がありました。そして上級グレードのPremium Lineです。ということはESAショックやASC=トラクションコントロール付きです。まあESAショックになると故障リスクは増すのでしょうけど。
レッドバロンで整備されていた車両のようで、整備記録も残っているでしょう。
走行距離は34,400kmです。一通りのメンテ箇所の一巡目をメンテし尽くしたと言うにはまだやや若い距離でしょうか。

良さそうです。この印刷された写真では状態がよく分からない部分もありますが、いずれにしても検討を進めるために北陸の店舗から転送してもらいます。
私は前々から、次にバイクを買うなら仮に新車でもレッドバロンからと決めていました。というのは、全国距離無制限のロードサービスと、会員なら飛び込み修理に対応してもらえるという2点があるので、ロングツーリングで何かあっても最寄りのレッドバロンに駆け込めばなんとかなる、という安心感があります。特に、BMWのような信頼性が高いとは言えない外車ではそういう安心感が絶対に必要です。
実際私、R1100RSに乗っていたときにはツーリング先(八ヶ岳山麓)のコンビニでいきなりエンジンが掛からなくなり、途方に暮れ、結局、任意保険の付帯ロードサービス(レッカー)の世話になったことがあります。ちなみに原因はスターターモーターの故障(マグネットの剥がれ)でした。そういうことがBMWでは必ずあります。
また、Vストローム650で氷見のキャンプ場へ行った際にはロービームヘッドライトバルブが切れ、予定を変更してレッドバロン富山五福店に飛び込み、会員ではなかったにも関わらず快く対応してくれ、本当に助かったということがあります。
ちなみにそのときはGWだったので富山のSBSは臨時休業で、レッドバロンに頼るしかありませんでした。

あと、これは富山五福店で聞いて感心した点ですが、全国のレッドバロンの定休日は近隣の店舗と互いに被らないようにずらして設定されているそうです。例えば、富山店の定休日が火曜日で、近くの富山五福店が水曜日という具合です。ツーリング先で何かあってもどこか近くの別の店は必ず開いているという訳です。ロングツーリングでの安心感の点で、素晴らしいですね。
今回商談を進めたレッドバロンは自宅から車で10分の至近距離にあり、整備などを頼みやすい距離にあります。何かあっても直接話しやすいです。
あとレッドバロンは自動販売機の飲み物が50円と安いので嬉しいです(笑)。
さて、車両が届いたとの報せを受け、早速見に行きました。この店舗は4輪用の駐車場もあり、助かります。
やあ、はじめまして。ごきげんよう。
やっぱり品格があるね。

写真に写っていたシートはどうやらローシートのようだったので、ノーマルシートのパーツナンバーをRealOEMで調べて在庫検索してもらったところ、あるとのことで、取り寄せてもらっていました。ノーマルシートに換えても、単なる在庫の差し替え扱いになるので購入額は変わらないとの話。素晴らしい!
右側が車両から外したローシートです。
シートを付け替えてもらいました。

後から写真を見ていて気付いたのですが、リア側のシートの表皮はツートンなのにフロント側は黒です。これ本来はフロント側もツートンだったのではと思い、RealOEMで調べたところ、やはりフロント側もツートンのシートが普通の黒のノーマルシートとは別のパーツとして出ていました。2009年式限定カラーとかでしょうか?

全体の見た目のバランスを考えると前後で揃えた方が良さそうです。
このツートンの在庫をダメ元で確認してもらったところ、なんと程度ランクAの在庫があるとのこと。恐らくこれも無償で交換してもらえるでしょう(僕のような特殊な需要が無ければ滅多に出払わないシートと思われるので、店としても滞留在庫が捌けて寧ろウェルカムでしょう)。
しかし、ダメ元で確認してみるものですね。そしてレッドバロンはパーツ在庫をしっかり確保する顧客寄りの経営方針が素晴らしいです。去年、レッドバロンが米投資ファンド(ベインキャピタル)に買収されたとのニュースを読みました。その後どうなったのかは追っていませんが、この経営方針は変わってほしくないですね。
さて、跨ってみます。サイドスタンドからの引き起こしは、K1200RSよりはかなり、R1100RSよりはやや、軽いです。
この眺めの感じ、2005年式のGSを試乗したときを思い出します。この感じは憧れではありました。

後から写真を見返して気付きましたが、どうやらシートが高い方にセットされていたようで、ポジションは正直少し高めでした。恐らく、下の方に変えればポジションはちょうど良いと感じるでしょう。
メーターの感じも、やっぱりいいですね。infoボタンを押すと右下のディスプレイに表示される内容が切り替わるんでしょうか。BMWのスピードメーターは変にサバ読みされておらず実速度がそのまま出るイメージを持っていますが、GSはどうでしょうか。
純正オプションと思しきメーター上のバーに、うまく行けばスマホのホルダーをクランプできるかも知れません。前のオーナーはここに純正ナビでも取り付けていたのでしょうか。
ESAボタン付きです。この辺りの年式のBMWのバイクはこのグレーのボタンが上品な感じで好みです。
グリップヒーターのスイッチです。Offと強弱の2段階と粗くはありますが、スイッチはこの形が一番使いやすいと感じます。Vストのスズキ純正のグリップヒーターのOn/Offや出力変更は、ボタンを3秒長押しする必要があり、煩雑でした。またエンジンを再始動する度にいちいちOnと出力設定をし直す必要がありました。
BMWのバイクは寒い時期の方が格段に快適に乗れるので(※個人の意見です)、GSに乗り換えると冬季でのツーリングの頻度と距離は間違いなくこれまでより増えるでしょう。
サイドスタンドには前のオーナーが取り付けたと思われる下駄(ゴム?)があるので、サイドスタンド時の傾きは適度です。ありがたいです。サイドスタンドはアルミではなくスチール製なので、ヤワではなさそうです。
また、社外品かどうか分かりませんが、足を引っ掛ける突起が後付けされてますね。これがあると、跨ったままサイドスタンドを収納するために確かに役立つと感じました。
ウィンドスクリーンの傾きはこの左右のダイアル(?)で調整できるようです。ウィンドスクリーン自体は純正オプションのスモーク仕様のようです。
ウィンドスクリーンのサイドにはアドベンチャーにある「スリップストリームディフレクター」はありません。防風性のために後で取り付けたくなるかも知れません。
R1200GSもツインスパークなんですね。てっきりR1150を最後にシングルスパークに戻されたのかと思っていました。
このHepco&Beckerのエンジンガードは役立ちそうです。ガードには転倒傷がありましたが、全く気にしません。
BMWのバイクが寒い時期の方が快適だと思う理由の1つに、上半身や膝周りの防風性が考慮されている以外には、張り出したシリンダーからの放熱や暖められた走行風が脚に伝わって脚がポカポカと暖かいんですよね。
ブレーキホースは純正がステンメッシュなんですね。素晴らしい。
特に気になる足回りをチェックします。フロントショックは、オイル漏れは無さそうですが、ダンパーの筒の部分がやや錆びています。またバンプラバーはガビガビに割れていて、交換したいところです。まだ一度も交換されていないようです。
パラレバーのトルクロッドは特にローダウン仕様などではないようです。Okです。
リアショックはフロントより見た目の程度は良さそうです。こちらもフロントと同じくESAです。
スイングアームの付け根の蛇腹式のラバーブーツに破れを発見しました。ああ、さすがBMW、こういうゴムパーツでは本当に期待を裏切りません。これは中に雨が入りそうで看過できません。
このゴムが定期交換パーツになっているから、シャフトドライブはチェーンドライブよりメンテフリーとは一概に言い切れないんですよね。
レッドバロンに掛け合い、納車整備での交換対象とすることを確認しました。雨水が内部のスプラインなどにまで達していて錆びている可能性もあるので、その辺りも念入りに見てもらうようにします。
ファイナルドライブのところのラバーブーツも、状態はパッと見はよく分かりませんが、使用年数的には恐らくフロント側と変わらないはずなので、納車整備で交換してもらえることになりました。
【後日追記】
契約の翌日だか翌々日に早速前後のブーツを交換してくれていました。早っ!そして前後スプラインに錆が無い事の確認と、グリスアップ(これも前後)を、言わなくてもしてくれていました。ブーツ交換は当然ドライブシャフトの脱着を伴うのでグリスアップも行うのがメカの常識だそうで、おみそれしました。
【追記終わり】
リアタイヤ(ブリヂストン AX41)は交換したてのようで、接地面のヒゲが残っていました。私はダートは怖くて(緊急避難的な状況以外では)走らないので、次のタイヤ交換時にはずっとオン寄りのタイヤに換えることになるでしょう。オフを走らない「陸GS」なのにクロススポークホイール仕様を求めたのは、よりしなやかな乗り心地とクラシカルな見た目のためです。ちなみにスポークホイールだったR1150GSから、R1200GSになってデフォルトではキャスト仕様に変わったのは、営業的に軽量化の目標達成が優先されたからではないかと、いち部外者は邪推します。分かりませんが。
あと、テレレバーのAアーム先端のボールジョイントブーツの割れも発見しました。これもやはりBMWらしいというか、BMWでしか起きない劣化ですね。ここから砂埃などが入り込んでボールジョイントが加速度的に劣化しそうな気がして、気になります。
納車整備でブーツ交換とグリスアップされることを確認できました。
一応、ブーツの交換手順をYouTubeで確認はしましたが、上のナットを貫通する穴あきボルトを回らないように固定しつつ、ナットを130Nm(!)で締め付けるのが大変そうです。素人でも交換できなくはないでしょうが、何かやらかしそうで、できれば敬遠したい種類の整備です。
リアには社外品と思われるMudSlingという泥除けが取り付けられています。いいですね。
フロントのフェンダーも多分社外品により延長されています。
タンクの横にこの張り出しがあるので、前面から見ると膝はほぼ完全に隠れます。個人的にはこれが必要だったんです。
サイドケースと異なり、トップケースだけは社外品(Hepco)が使われていて、ベースも当然Hepcoのものになっています。
となると、このフレームもHepcoにしか使えないんでしょうか?
正直、Hepcoのトップケースの見た目はあまり好みではないので、純正のトップケースをポチってしまいました。
もう契約する気満々です。この純正ケースは容量を2段階に可変できるようです。正直、見た目と容量はアドベンチャーに使われているアルミケースが好きですが、日常的な実用性を考えるとこのケースは良いと思います。あとはベースのフレームを純正に交換する必要があるのかを要確認です。
エンジンオイルはそれほど汚れていません。ザッと見た限りではオイル滲みなども見当たりませんでした。
BMWのバイクはオイルフイルターが上向きに取り付けられているのが好きです。
Vストロームの下取り額についても店長さんと妥結し、この車両の以前のパワーテストや前後ホイールアライメント確認の結果も見せてもらい(どちらも極めて優秀でした)、納車整備についての懸念点も全て払拭されたので、契約書にサインしました。
Vストロームの下取り額を高評価してもらえたので、お財布への負担は比較的軽く済みました。Vストありがとう。
Vストは新車から25,009km乗りました。
2019年末から5年半、ほとんど乗らない期間もありましたが、トラブルは皆無で(日本車の信頼性の高さはやはりさすがです)、ツーリングや整備で多くの思い出を与えてくれました。
以下、Vストでのハイライトが暫く続きます。
山中湖明神山パノラマ台(山梨県山中湖村)
大菩薩ライン柳沢峠(山梨県甲州市)
芦ノ湖の県営無料駐車場 P9(神奈川県箱根町)
大観山展望台(神奈川県湯河原町)
ビーナスライン(長野県茅野市)
茶畑(静岡県牧之原市)
大池キャンプ場(静岡県河津町)
日本国道最高地点(群馬県吾妻郡)
三峯神社(埼玉県秩父市)
実家
大井川の長島ダム(静岡県川根本町)
長良川(岐阜県郡上市)
真田氏本城阯(長野県上田市)
日光街道の杉並木(栃木県日光市)
キャベツ畑(群馬県嬬恋村)
雪の万座道路(群馬県〜長野県)
野沢温泉の宿のガレージ(長野県野沢温泉村)
魚沼スカイライン(新潟県)
さくら街道白川郷ひらせ温泉キャンプ場(岐阜県白川村)
美濃(付知町の喫茶店)
松田江キャンプ場(富山県氷見市)
馬瀬川の里すずし野キャンプ場(岐阜県下呂市)

最高に美味かった飛騨牛の焼肉
https://youtube.com/shorts/QH5dq37wEhA?si=W5UZc_YcCj8aIkBi
金谷港(東京湾フェリー)千葉県富津市
大洗港とさんふらわあ号(茨城県大洗町)
黄金岬キャンプ場(北海道留萌市) から見る夕焼け
屈斜路湖のキャンプ場(RECAMP和琴)北海道弟子屈町

屈斜路湖の息を呑む朝焼け
https://youtu.be/dIg3jDN6fzw?si=mpQUaLx2s0ZPUI88
屈斜路湖を見下ろす眺め
https://youtu.be/xcfo6IcdYy0?si=jN5hXTOS5DgKcZ-1
R243(北海道美幌町古梅)
ナイタイ高原牧場(北海道上士幌町)
美瑛川(北海道美瑛町)
メイプルキャンプ場(北海道恵庭市)
R240(まりも国道)北海道釧路市
納沙布岬(本土最東端)北海道根室市

ぐるっと
https://youtu.be/qODd7N9y95w?si=RRPM1c3vQC3TeTo7
判官館森林公園キャンプ場(北海道新冠町)がコロナ臨時休業で途方に暮れる
親子岩ふれ愛ビーチ(北海道様似町)でゲリラキャンプ
R236 天馬街道(北海道浦河町)
RECAMP摩周(北海道弟子屈町)

キャンプ場でひとりぼっち
https://youtu.be/VCbaMfPNYAc?si=5ePi2cECWimYzKax
開陽台(北海道中標津町)
最上川(山形県)
庄内平野(山形県)
鎌内林道(宮城県)
鳥海山(秋田県)
Vストのハイライトがついつい多くなってしまいました。GSでもこれ以上に思い出を作っていくことができることを妄想しています。
レッドバロンの任意保険に切り替えるために、その日のうちに現在の任意保険の解約の申し入れの電話を入れました。
納車整備は急がないので、ゆっくりしてもらっていいと伝えてあります。
GS、是非気に入るといいな、そして、GSへの乗り換えを機に、僕もこのバイクに似合う節度と品格のある大人に(さらに?)なりたいな、と思いました。
なんだかGSを盲目的に崇拝しているようですが、あくまでバイクのイメージに対するオーナーの釣り合いの話です。