先日トヨタより発売された、次世代タクシー
「ジャパン(JPN)・タクシー」ですが、街中でもポツポツと事業者に配備されている個体を見かけるようになってきました。
クラウンセダン/コンフォートは80系マークⅡ系のプラットフォームがベースでしたが(今考えると、平成にして昭和時代の車台をキャリーオーバーとは、驚きですね)、シエンタがベースとなっています。
セダンから5ドアハッチバックスタイルになり、日本版ロンドンタクシーのような外観です。
今のトヨタにありがちな、キーンルックやスピンドルグリルではなく、落ち着いた外観なのは
個人的に◎です(^^)
目新しいのは、
【電動スライドドアの採用】と
【LPGハイブリッドエンジン搭載】ですね(^^)
フェンダーミラーもしっかりと引き継がれています。
これは、現場の運転手さんからの強い要望ではないかな~と思います(^^;
次期センチュリーはフェンダミラーが廃止されてしまったので、こちらのミラーが移植できそうな気がします(笑)
都内某所で(笑)、運転席に座る絶好の機会を得ましたので、内装のご紹介を・・・
運転席目線にて。
フェンダーミラーの鏡面面積が広くて、距離も近く、視界良好です。
ボンネットが短いので、取り回しが良さそうです。
メーター類は、センチュリーのようなデジタル速度計が主役のシンプルなものです。
クレジット決済機やタクシーメーター、デジタコ等のタクシー機器が標準装備(?)なのには驚きました。
このほうがコスト安なのでしょうか。
このまま営業に使えそうですが、個人購入の場合(なかなかいないとは思いますが 笑)は、これらの装備を外してもらえるのでしょうか。
業務車両と割り切っているだけあり、エアコンの操作パネルは運転席右側の、運転手以外からは操作できない位置にあります(^^;
ステアリングにハザードスイッチが付いているのは、使いやすそうで良いです。
総じて、車内は広くなり、車いすの方も乗れるユニバーサルデザインを追求したのは良いです。
ただ、事業者の方にとっては?と思う部分が多少あるようです(^^;
■タクシーといえば。。。頭に浮かぶTHEセダンなプロポーションではなくなった点。
出始めたばかりという事もありますが、ミニバン・ハイトワゴンが溢れる今、タクシーと認識されない事があるようです。
■価格上昇
ハイブリッド化によって、上級グレード349万円、標準グレード327万円と高くなり、弱小事業者にとっては、導入に消極的。
■ハイブリッドの耐久性
今までのクラウンセダン/コンフォートで培った、「シンプルで高耐久」が、ハイブリッド化で若干不安視されている点。
天下のトヨタですから、その点は抜かりないと思いますが、何十年と熟成されたコンフォート系に比べて、シエンタベースの車台や新LPGハイブリッドがどこまで耐えられるのか。。。
また、ストップアンドゴー、炎天下でのアイドリング待機、1日中キーOFFすることない、タクシー特有な過酷な運用・・・それに加えて50万キロにもなる使用環境…
故障したらハイブリッドユニットASSY交換・・すればよいと思いますが、非常に高額になるので、事業者が嫌がるのではないでしょうか。
また、長期使用における、ハイブリッド車特有の運用コストとして、ハイブリッドバッテリーの交換が挙げられますが、これも高額になりそうです。
いくらエコで燃費が良くても、これらの高額修理が発生した場合も含めて得をするのでしょうか?気になります(^^;
非ハイブリッドのシンプルなLPG仕様もあればと思いますが、現状ではありません。
ゆくゆくは、EVユニットやFCVユニットに換装されるのでしょうか。
次期センチュリーや路線バスもハイブリッドモデル・・・という流れですが、
信頼性・耐久性・運用コストを重視する用途には、長期目線で非ハイブリッド仕様の方が有利ではないのか?と素人的には思いますが、それらをクリアしているという、メーカーの自信の表れなのでしょうか?
個人ユースで乗っても十分実用的かと思い聞いたところ、個人でも購入できるようです(^^)
中古で安くなったら、興味があります(笑)
あと数年したら、日本の街の風景が変わると思うと、なかなか興味深い車です。
Posted at 2017/12/11 21:39:55 | |
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