目立つコストダウンに失われた良心

内装で、シフトノブのボタンの下のパーツがカタカタと安っぽいです。アナログ時計・TVチューナ・CDプレイヤーなどが省かれています。
ヘッドアップディスプレイも使い物にならない。
ナビはB5.5より退化していて使い物になりません。検索できない、リルートせずにUターン案内。高速のSA・PA・ICが表示されない。なぜ？ちゃんとお金を払えばいいだけのことを行っていない。全てコストダウン。技術的に実現が難しいものではありません。

高速クルーズは高い直進安定性で得意です。
逆にコーナーはそれなりです。
様々なコンディションの雪道を走ることになった21-22シーズンにて、怖いおもいはしませんでした。除雪が間に合っていない道でもスタックしそうな気配を感じませんでした。パウダースキー狙いで雪山に向かいましたが、金属チェーンは巻かずに一冬乗り切れました。

乗り心地は悪い。ドタ足です。
足回りの設計容量以上の重い18インチアルミが原因。ドライビングプロファイルにて固めるスポーツモードにしても収まらない。
18インチで調整をしていませんね。手抜きです。ココもコストダウンを否応なしに感じさせられています。
冬タイヤで16インチに履き替えると、ドライビングプロファイル機能が活きてきます。実測一本で5キロほど軽いだけと単純な要因です。
浅はかな商品企画にガッカリです。見た目より実利を選択する車種だったと思います、パサートは。

後部座席を畳んでもフラットにならない。アウディなら許されるけど、荷室容量と荷室形状で実用性と実直さが魅力だったはず。座面を跳ね上げて、背面を倒す方式を採用しないのはコストダウン。数値的な600L台の上辺だけ、チンケだ。

デュアルクラッチによる伝達ロス低減やクラッチを切り空走するecoモードも備えているが、ディーゼル４WDとして、軽油の燃費としてもマツダと比較すると劣る。
アドブルー代も含めるとコストは低くない。
排ガス偽装、アドブルーカルテルと、開発思想に良心がないことが走らせても分かる付焼刃的な感触。

省かれた装備や手抜きを感じる時点で、割高に感じます。
同一価格帯なら満足感が得られる車種はある。