1.導入の動機
ローダウンスプリングを装備した2016年(平成28年)3月18日から、およそ2年しか経っていません。車いじりには無駄がつきものでしょう。
きっかけは、そろそろ乗り心地が気になるところ、ダンパー交換の概算をオートバックスで聞いたことでした。
今ならTEINの車高調がセールでお得という誘いと、純正ダンパーがディーラーによるとフロント右があと3本(2018年5月時点)とのこと、純正ダンパーが1本27,000円(工賃別)、併せてアッパーマウント(5,000円程度/個)も交換しないとせっかくの新品ダンパーの効果が損なわれるとのことから、TEINの車高調を入れることを決断しました。
2.費用
ちなみに費用は、
・材料(TEIN FREXZ) 15%値引き
・工賃 25,000円程度
・さらに10,000円値引き
・アライメント調整する場合は通常19,000円を12,000円に値引き
アライメント調整はある程度走行した後なじんだ後に行うことで見送りました(後でも12,000円で可能とのこと)。
ということで、純正への交換に比べ車高とキャンバー(トー角は別途)と減衰係数(以下、hとする。)の調整ができることを考えると、費用対効果は高いといえます。120,000円程度で済みました。
ただし、今後しばらく昼飯100円生活が続きます。
3.車高調設定
車高についてはメーカーのデフォルト値に対して+5mm上げとしました。hはメーカーのデフォルト値(中間)としました。
以前のローダウンスプリングに比べ、フロントは10mm程度下がったぐらい、リアは同じぐらいの下がり具合でしょうか。5mm上げでこれですから、メーカーデフォルトでは結構フロントが下がる状態でしょう。
フロントを下げると荷重は若干ですがフロント寄りになります。ただでさえフロントヘビーなFFベースの車両については、さらにフロントヘビーを助長する方向になります。
感覚ですが、私的にはリアが下がっていた方が少しでもリアに荷重が寄って、下りの山坂道が気持ちよくなる気がします(あくまで感覚です。)。イメージとしては、モンテカルロを制するために開発された、リアエンジンのルノーアルピーヌA110でしょうか。
そのため、後でリアだけ8mm程度下げ、デフォルト-3mmとしました。
リアの調整状況
装備前(ローダウンスプリング)
装備後
hについては今後変化させて決めていこうと思います。
hについて注意すべき点は、hを大きくすると素早くサスペンションの振幅が収まりますが、車体への入力が増えることです。
身近な例では、防火扉を閉める時、無理やり押して閉めてもらうとわかると思います。ほっておいても(=外力0でも)自然に閉まる防火扉を、無理やり早く閉めようとすると力を要します。
これは、ダンパーがビンガム流体であるためです。ビンガム流体は、外力の速度が大きければ大きいほど、大きな反力を発生します。
建築の分野では、制振装置に油圧ダンパーや粘弾性ダンパーといったビンガム流体が使われます。注意すべきは、これらが発生する反力は入力される力(いわゆる地震)の速度に依存するため、入力速度を想定したうえでダンパーの取付部分が発生する反力に耐えられるように設計しておく必要があります。
車のダンパーもまさにビンガム流体が使われています。hの調整は、ビンガム流体を流れにくくしたり流れやすくしたりすることで行いますので、hを大きくするということは、走行時路面の凹凸に速い速度で衝突する際、より大きな荷重が車体へ入力されることになるため、ストラット頂部の補強はもとより車体全体の耐力が気になるところです。
4.インプレッション
走行してみて、理屈抜きに気持ちいいです。
横揺れが気になるところですが、そもそもストラットサスペンションに水平耐力を期待するのは多くを求めすぎでしょう。
外観は、もう少しリアを下げたいところですが、リアフェンダーの折込(つめ)がタイヤに干渉しそうです。
Posted at 2018/06/10 18:56:52 | |
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