第18回晩祷演奏会

　教会堂の響きの中で、
　無伴奏で歌われる合唱・・。

　毎年行われているので、
　知られてきていて、
　会場は満席です。


　ラフマニノフ作曲「晩祷」は、ロシア正教の典礼歌、
　全曲演奏されると、２時間近いコンサートになります。



　訳語は「晩祷」ですが、徹夜で祈り続けることが原意のようで、
　夜を徹して祈るなんていうことは、しなくなっているよなぁ・・と、
　違う方向に関心が行ってしまいました。失礼。



　今年の合唱は、凄い迫力でした。

　大曲の、最後の和音が教会堂の屋根の方へ、
　龍が登ってゆくように消えてゆきました。

　なぜかそのとき、
　自分自身、消えゆく人間であるという自覚が胸に迫りました。



　さて、

　終わってから外に出ると、
　教会堂の建物の上、
　クリスマスツリーの飾りの星のように、
　木星が輝いておりました。