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2007年11月14日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その13)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その13)


いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―


 社会には必要な人
 


前回までで、いわゆる「対策」はだいたい終わりです。マニュアルを書いていて、考えさせられたことがありますので、今回はそれを、・・。

BPDは、現在社会では病気ということになっています。確かにたいへん愛情に飢えているというところがあり、また、「愛情」という言葉で表現されるような他人の感情が理解できない部分があるな・・と思います。だから、損得でしか考えられなかったりするのかも、・・。
愛情がわからないところが「障害」なんでしょうね。

でもね、・・。
BPDの方や、その傾向の方って、とても魅力的な場合が多いと思っています。女性では、よく考えると大して美人でもないのにもてる子とか、いるじゃないですか。たとえば、クラブとかに行って、一目見てオーラがある子・・なんて。男性だと、稼ぐ力はばりばりにあって、若い実力派社長・・でも、社員は困り果てているとか。
人間あんまりバランス取れちゃうと、突出した魅力もなくなっちゃうのじゃないかと思うのです。BPD系の方って、人との関わりがうまくいかないくらいに個性が強い・・というような人じゃないでしょうか。

この世界の中で、みんなが洗練された良い人だけになってしまったら、逆にすごくつまらなくなるのでは。毎日、「今日のご飯は美味しかったねぇ。」「明日は何にしようかぁ。」という会話しかないじゃないですか。
最近「泥くさーい人」というのも減ってきているような気がする・・というのは気のせい?

つまり、今日のところも「対策」の一つです。病的でいやなやつだから、排除してよいとか、早く死んでくれということでは、決してないというところ、意識しておきたいと思います。

さて、いよいよ次回は最終回にしようと思います。ご愛読くださった皆さん、もう少しのおつきあいですので、よろしくお願いします。







Posted at 2007/11/14 09:42:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 対人関係 | 暮らし/家族
2007年11月13日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その12)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その12)


いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―


 損得で考えてもらう。


BPDの人に限らず、おおよそ世の中の人間は、他の人が、自分と同等の内的宇宙をもつ存在であるということは認められないのかも知れません。・・が、私自身ふりかえると、少しくらいは「こんなことをしていたら他の人に申し訳ない。」とか「客観的に見たら、今の自分の行動は身勝手に見えるだろうなぁ。」などと考えて遠慮するところをもっています。

しかし、BPDの方に、他者意識を求めてもむずかしいようです。
「そんなことを言えば、聞いた人はどう思うと思う?」などと自制を促しても無駄。
「そんなことを言えば、結局は結果が跳ね返ってきて、あなた自身が損することになりますよ。」・・と、損得にして示唆するとうまくいくと言われます。

香山リカさんが、「なぜ日本人は劣化したか」という本の中で、「人格障害の中に他者にどうしても同情や共感を持つことができず、善悪の区別もつけられない、という社会性人格障害というカテゴリーがある。」と、この種の人達との関わり方を書いています。さらっと流されていますが、このテーマで最初から書いても、けっこう売れるのではないかというくらいの示唆に富む内容でした。

 以下、香山リカさんの文章を引用します。

いわゆるソロバンをはじくように、「このまま自制して犯罪行為をせずに生活する場合」と「欲望に負けてまた事件を起こして服役する場合」の収支を出して、それを見せるのだ。もちろん、その収支の計算は厳密なものではなく、「犯罪を犯すほうが損」という結果が出るように若干、操作されたものである。しかし、目の前にはっきり「犯罪は損」という数字が出されると、彼らの多くは「じゃ、やっぱりやめておいたほうがいいかな」と言い出す。そこで「そうなんですよ。一時の衝動で盗み、暴力行為をしてしまっても、結局こんなふうに損するだけなんですよ」と畳みかけ、それを自制する約束をさせる。その場合も、「私に誓ってください」と聖職者のような口調で言うのではなく、「損だとわかったでしょうから、衝動は我慢するということでここにサインしてください」とあくまで事務的に契約書を交わすような方式のほうが、長続きすることが多い。重要なのは、なるべく抽象的な話、深い話にはならないようにして、表面的に淡々と話し合いを進めることだ。

短い文章の中にいくつものポイントを見出すことができます。
まず、純粋に実証的な科学でなくてよいという点。ある種宗教的と言えるような、根拠のはっきりしない言葉でも、自信を持って提示されると、反論しにくいということでしょう。数字で出されると、対抗しようと思えば数字にすることが求められます。
つぎに、その場で約束させるという点。ビジネスライクな契約書にして、解約に手間がかかるような形にしておくと、それはなかなか破りにくいというか、ご本人が意識していない「良心」の壁が有効に働きやすいと言うことかも知れません。
あと、上下関係にしないという点。これは、こちら側の自己愛傾向との戦いも必要だということです。こちらが「先生」とか「社長」とか「お客様」といった目上の立場でことが進むというのは、気分がよいものです。その分、相手は気分が悪いはずだという配慮は、なかなかできないものかも知れません。事務的に、淡々と、というところも大切だと思いました。
Posted at 2007/11/13 11:01:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 対人関係 | 暮らし/家族
2007年11月10日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その11)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その11)


いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―



 一貫性を保つ。


これは、私にはできなかった部分です。日常生活というものは、いやおうなく続いてゆくものです。ある日は嵐が荒れ狂い、一方、凪の日もありますので、こうした結果がよかったとか悪かったとか、迷ってしまうものでした。
渦中にいると判断力もなくなるのでしょうか。3ヶ月もすれば新しい状況に慣れて変わるかも知れない、子供が生まれたら変わるかも知れない・・などと、ついつい引っ張ってしまうもののようです。

BPDの方は、こちらの行動を巡って、愛情がないとか、自分を見捨てようとしているとか、ソーシャルワーカーとしての資質に欠けるなどと言って来ます。
その行動をしないからと言って、愛情がないわけではない、その方を見捨てようとしているわけではない、ソーシャルワーカーとしては常識的な行動であるとか、・・いくら夫でも、そこまで要求されては応じられないとか、・・ということを、一貫して主張する必要があるわけです。特に「あなたの対応のせいで私は自殺する」などと脅された場合、どんな人間も、他人の自殺に責任を負うことはできないということだけは、伝えなければなりません。

BPD傾向の方と関わるとき、ある種事務的な対応とか、口げんかに負け続ける勇気とか、普通では考えにくい状況を続けるわけで、それには忍耐力が必要です。忍耐力と言いましたが、その方への関心を持ち続けるという意味では、愛情と言い換えてもいいかもしれません。・・給料のために忍耐するというような場合もありますけど、・・。同じ忍耐なら、明るい方向を目指せるかたちで忍耐したいわけで、そのためには、「できないことはできない」と一貫して言い続けてよいのだという風に意識したいと思います。


すみません、事情により明日あさってと連載を休ませていただきます。
・・って、オフ会参加のためなので、読者の方にはご一緒の方も、・・。
Posted at 2007/11/10 09:10:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | 対人関係 | 暮らし/家族
2007年11月09日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その10)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その10)


いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―



 「わたしメッセージ」で関わる。


BPDの方の物言いに特徴的なことの一つとして、「あなたメッセージ」があります。何か言うときに「あなたは、○○だ。」「あなたは、○○をした。」と、「あなた(・・とか、おまえとか・・)」を主語にして言うのです。
たとえば、私が一つドジを踏んでしまったとして、それについて、「あなたはドジだ。」と言われるとしましょう。その言葉って、私全体が「ドジ」ということになりますよね。ドジならまだましで、相手を罵倒する他の言葉に入れ替えてみてください。ほら、そうすると「人格否定」の言葉になるでしょう。
もう一方の言い方、「あなたの、このドジのために、私はまいっちゃってるよ。」・・これを責める口調で言ったとして、いかがでしょうか。この言葉はドジを責めていて、私自身を攻撃してはいませんよね。もちろん、これを聞いた私は「これからはドジらないようにしよう」と、反省するわけですが、・・。

BPDの方の傾向として、誰の問題なのかについて、常にこちら側に転嫁しようとするということがあります。常に「あなたはこうだ。」とか「あなたはこれをしてくれない。」という話題の展開になります。こちらが、「あなたはうるさい」などとあなたメッセージで応じてしまえば言い合いが始まり、言い合いに関する実力はBPDの方のほうがずっと上ですので、・・。
・・なので、わたしメッセージで「私は、今応じることはできない。」という言い方に徹するようにします。ふだん日本語で暮らしていると、日常生活で意外と使っていないと思います。日本の文化には、あまりない習慣なのかも知れません。
子供とかにも「いい子だね。(あなたはいい子。)」とは言いますが、「大好きだよ。(私はあなたが大好き。)」とはなかなか言いませんものね。

参考にした本の中に「弁解しない、否定しない、反撃しない、引き下がらない・・。」という言葉がありました。むずかしいですが、心強い対抗方法です。

短くまとめたので、わかりにくいかも知れません。「アサーション」とか「アサーショントレーニング」という言葉でネット検索すると、その中から関連の情報を選べると思います。研修の営業サイトが多いですが、・・。
私達はそれぞれ言いたいことをもっているわけですが、文句という感じで言うより、提案型で言う方が、相手には受け取りやすいですよね。そうしたことを意識して、正しく鍛えようというのがアサーショントレーニングです。まあ、トレーニングまでは受けなくても、原則を知っておけば、・・。

Posted at 2007/11/09 09:48:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 対人関係 | 暮らし/家族
2007年11月08日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その9)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その9)


いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―



 「曲解」と「偏見」による反発を予想しておく。


普通、誰かに意見しようというときにはある種の覚悟がいるものですが、BPDの方、もしくはBPD傾向の方に何か意見を言うのには、たいへんな労力を要します。
わたしが経験したところでは、先方が十中八九やっていることと、こちらが500回に1回くらいやったことを同列に扱って対等に見るというのがありました。何かに対して「いちゃもん付けるなよ。」と言ったら、「あなただっていちゃもん付けるじゃない。」というようなことです。いつもいちゃもんをつける、まれにいちゃもんをつける・・修飾語の違いだけでは戦えません。
これは、第3者が仲裁、調停に介入し始めてから役に立つというレベルですが、こちら側として相手の「曲解」と「偏見」を立証するには、どれくらいの頻度でそうしたことが起こるのかを数字で表現できると、かなり力になります。まるで、介護保険の認定調査のようですがね。

これは、わたしも深く反省しなければならないかも知れません。他人のことだとよくわかる面があり、大方の人間が「自分には問題がない。」と考えがちだということは、よーくわかっています。自分の100回と相手の1回が、感覚として同列なのは、BPDに限らず、人間すべからくそうなのかも、・・。そこで、あなたが100回で私は1回でしょう・・と、数字で示すことは重要になるわけです。
数字を感情抜きに示すことで、その瞬間の攻撃力は弱まります。こちらが感情を前面に出さず、事務的な態度をとることには、その他にもメリットがあり、後述します。

反発が来るということは、ひどい目に遭うということです。だから、今日の単元は、あまり役に立たないじゃないかと言われそうですね。
こちらの戦略は、どうせひどい目に遭うのだったら、いつか実りのある遭い方をしようというものです。その場のやりとりの勝ち負けでは、常にBPDサイドの勝利で終わります。でも、長期的にはそうすることでご本人が損をしていくように仕掛け、いつか、ご本人がそのことに気付いて、攻撃的な態度をやめるのを待つ・・という感じでしょうか。


・・我ながら、いかにも不完全なマニュアルです。
Posted at 2007/11/08 12:28:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 対人関係 | 暮らし/家族

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