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2007年11月06日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その7)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その7)


いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―


ちょっと寄り道、「そこが病気」・・を意識して。


ぷりんぐるすさんのご指摘を受けて、この連載で省略してしまった重要な部分に気づきましたので、補足を入れておきます。補足といっても大事なところです。

BPDは、病気です。そして、それに近いなぁ・・と素人目には感じる人達もいます。あえて表現すれば「病的だなぁ」という人達・・。その人達とお付き合いする際に、大切な呪文が「そこが病気」というものです。ただし正確には「そこが病的」と言うべきかもしれません。
これは、認知症の人とお付き合いをするときにも大切な呪文です。認知症の方も、いわゆる「困ったこと」をいろいろしてくださいますよね。でも、まさに「そこが病気」なわけです。
・・でBPDの方に戻ると、・・怒りの発作というのがあります。何かこちらの態度か、言葉か、をきっかけに「火」がついてしまうときのことです。町村静夫さんは「発症」という表現を使っています。こうなった場合、こちらができることは「引く一手」だけです。何を言っても無駄で、犬の吠えあいと一緒です。・・あ、こっちは吠えてないか。
こちらにもプライドはありますので、とにかく「怒らせてしまって申し訳ない」という点で謝り、できるだけ早く退却することです。もし、こちらがその場の勝ち負けにこだわって勝てるような相手なら、もともと苦労はしていないはずです。

だから、こちらから言うひとことは、仕切り直して機嫌の良いときに、たとえば「部長、先日おっしゃったこと、了解いたしましたけど、ああいう言われ方しちゃうときついっすよ。普通の言い方でわかりますんで、よろしくお願いします。」・・何て感じでやるわけです。それで「発症」してしまったら、「そこが病気」なので、とにかく謝って退散します。

魔法の呪文「そこが病気」・・毎日唱和・・って、したくねぇか。(笑)
Posted at 2007/11/06 09:17:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | 対人関係 | 暮らし/家族
2007年11月05日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その6)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その6)


いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―


  対策二つめは、けっこう実践的。


スポンジをやめ、鏡になる。

 現代カウンセリングの祖、カール・ロジャースの非指示的カウンセリング、あるいは来談者中心カウンセリングの理論では、「受容」や「共感」といった概念が有名になっていますが、その理論の中には「反射(Refection)」という専門用語も入っています。話し手との対話の中で、相手の言葉、あるいは姿・・つまり、多くの場合感情・・をこちらから言葉にして表現することを指します。
理論を単純化して説明する人達は、「オウム返し」などと説明していますけど、それもある場合には含まれているでしょうけど、もちろんロジャースご本人は、もっと深いことを言っています。
メッセージとしては「私にはこう見えていますよ」「私はこのように聞きましたよ」ということを返します。カウンセリングの教科書では、相手の言葉を「いま、あなたの言ったことは○○ということですね。」などと確認するように繰り返すように書かれています。しかし、実践的にはむしろ、自分の言葉で翻訳し直して応答することが大切みたいです。
使用例として挙げると、たとえば怒り爆発のときに「いま、あなたが怒っていらっしゃることは厳しく伝わってきています。」なんていう感じに返すわけです。それに対して、スポンジ、あるいはクッションになるとは、怒りを静めようと人間サンドバッグになることです。わたしはいま、八つ当たりを受けているが、わたしが受けないことで他の人に怒りが向いてはいけないので、我慢しよう・・などと、一定の時間一緒にいて「怒られてあげる」というようなあり方です。当たり鉢構造を長期に引っ張ってしまうだけに終わることが多いようで、これについては後述します。

今回、ちょっと専門用語が入ったりしましたが、ようするに、私から見ると今のあなたはこう見えてますよ・・とか、そりゃあ、滅入ってしまうなあ・・という感じで関わるということです。
Posted at 2007/11/05 17:01:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | 対人関係 | 暮らし/家族
2007年11月04日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その5)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その5)


いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―


  ・・では、今日からは対策。一つめです。


一人で立ち向かうのはむずかしいので複数で。

まず、スーパーバイザーを準備しましょう。
ちょっと表現がかっこよすぎたかも知れません。平たく言えば、愚痴を聞いてもらえる人です。一人で悩んでしまって、落ち込みスパイラルにはまると、悪い方向にしか考えられなくなってしまいます。
ただでさえ、「おまえが悪い」「おまえのせいだ」というメッセージを毎日聞かされて、追いつめられている状態なのですから、悪くすると、自らの命で償いましょうか・・というところまで行きかねません。

まあ、もちろん愚痴を聞いてもらうだけでも、ずいぶん違いますが、もうちょっと深めてみましょうか。

スーパーバイザーというのは、たとえばソーシャルワーカーがクライアントと関わるときに、自分のケースへの関わり方が有効だったかとか、偏りがなかったかなど、ワーカー自身の行動の評価や、あるいは、今後どうすればよいのか、といった実践的な意味での助言をする人のことです。・・というのは、表向きで、スーパーバイザーの本当の仕事は、ワーカーの心の支えとなることでしょう。スーパービジョンの場で語られることは、一つひとつの細かい行動です。しかし全体としては、ソーシャルワーカーが、仕事や、ときには存在自体に至るまで「よしとされている」かどうかがテーマです。

それから、程度がひどい場合、必ず3人以上で会うようにする・・なんていう場合もあります。・・が、これは、家族とかの話ではなく、ケースワーカーレベルのことがらになりますね。「言った」「言わない」のトラブルを防ぐためと、一人がやられている間に、もう一人が傍目八目状態ですので、返すのに適切な言葉を考えるためです。


・・とまあ、今日のところは、軽いジャブといった感じで、当然といえば当然のところです。
Posted at 2007/11/04 12:19:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 対人関係 | 暮らし/家族
2007年11月03日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その4)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その4)

いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―



  さて、1回休みというか、・・。


今回は、「境界性人格障害ってなんでしょう。」ってことを考えたいと思います。英語では Borderline Personality Disorder で、BPDと略します。
レガ乗りの一部の方には、心臓に悪い略語かも、・・。
精神科の治療をエビデンス(根拠)に基づいたものにするため、診断基準というものが作られているわけですが、その一つとしてアメリカで「DSM-Ⅳ」というのが作られたのが1994年でした。それによると、以下の9項目のうち5項目以上にあてはまる人が境界性人格障害と診断されるわけです。

① 現実に、または想像上で自分が見捨てられるように感じた場合、それを避けようと現実離れした努力をする。
② 過剰な理想化と極端な過小評価との両極を揺れ動く不安定で激しい人間関係のパターン(スプリッティング)を繰り返す。
③ 同一性障害、持続的で顕著な「不安定な自己イメージ」「不安定な自己感」を抱えている。
④ 浪費・奔放なセックス・薬物乱用・無謀な運転・過食のうち、少なくとも2つの領域のことがらを衝動的、自己破壊的に繰り返す。
⑤ 「死んでやる」などと攻撃的に自殺をほのめかすことが多く、自傷行為が習慣的になっており、時には自殺未遂に及ぶこともある。
⑥ 気分が周囲に反応しやすく、感情の変わりやすさが顕著な一方、特に不快な感情の場合、ときには2-3日に及ぶほど長く続くこともある。
⑦ 心のどこかに慢性的な空虚感を抱え、それが支配的。
⑧ 怒りの感情を制御できず、不適切で激しい怒りを他者に対して顕わにする。
⑨ ストレスと連関する、一過性の妄想観念あるいは解離性障害の症状を示す。

ドキッ!自分にも思い当たる??・・ある人に、3年に1回くらいあてはまる日があったとしても、それはカウントしなくてよいようです。私の場合は1年に1回くらいあてはまりそうな気もします。・・??・・って、それでも病気とまでは言えないようです。

いずれにしても、専門的な表現で「愛情飢餓」というそうですが、常に愛されていることを実感していないと不安になったり、不穏になったりする傾向が強い人で、それが社会生活に支障が出るほどになると「障碍」と呼ぶようにするのでしょう。
ここも、言い出すと、本人にその支障の自覚がない場合、・・とか、深みにはまるので、このくらいでやめましょう。

いずれにしても、歴史的にはBPDの方と関わって、精神科のドクターが自殺に追い込まれる例もあったわけで、素人の私なぞが関わる場合、魔法のように効き目がある方法はない・・ということを考えておく必要がありそうです。
Posted at 2007/11/03 09:38:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 対人関係 | 暮らし/家族
2007年11月02日 イイね!

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その3)

連載・攻撃的な人とどう関わるか(その3)


いわゆる「人格障害」をもった方との関わりについて
 ― ノンBPDの方への不完全なマニュアル ―



  さて、今回からは、具体的な対策です。

連載ものなので、最初に全体像を書いておきます。
本で調べたりして、私なりに出してきたのが以下の6項目です。

1 一人で立ち向かうのはむずかしいので複数で。
2 スポンジをやめ、鏡になる。
3 「曲解」と「偏見」による反発を予想しておく。
4 「わたしメッセージ」で関わる。
5 一貫性を保つ。
6 損得で考えてもらう。

一目見て、何となくわかりそうなのもありますが、
「何言ってんの?」とか「具体的にはどうやる?」ということもありますよね。
そのあたりを一つずつ触れていこうと思います。

今後、BPDって何?という部分もありますので、
その定義とかを1回入れて、
その後6回に分けて、一つひとつの具体的方法について書いていきますね。
Posted at 2007/11/02 09:28:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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