②【流用】BNR32用nismoパフォーマンスダンパー(YAMAHA製)

ブラケット製作、まずは型紙作成が基本だが、強度と剛性を確保する形状と取り付けはレース屋さんならではのノウハウが生きている。

塗装前の仮装着されたブラケット。
事前に某ショップで売られていたボディーダンパーの取り付け画像を参考にしてもらったのだが、その画像のT32ガソリン車と自分のハイブリッド車では、取り付け部となるフレーム？後端の形状も構造も全く異なっていた。
つまり、自分が施工をお願いしたショップに紹介した画像は、参考にならなかった。
ただし、これはオーテックで最終的に架装されたブラックエクストリーマーXだからなのかもしれない。

相当な強度を確保しなければ、超微小ストロークで作動するパフォーマンスダンパーが機能しないので、マテリアルはスチール。
フェチな自分としては＃7000台の超超ジュラルミン削り出しを希望したが、あまりにコストがかかるのと、異種金属接合による腐食（電食）を避ける為に却下された。「どうせバンパーに隠れて見えないでしょ？」とのこと。

ブラケットでパフォーマンスダンパーに加わった応力が逃げにくくなるように、３次元的に接合する形状となった。
ただ、万が一の衝突時にアコーディオン形状に潰れてエネルギーを吸収する構造に見える、この後端のリブ形状に対し、包み込む様な取り付け方なので、ちょっと不安もある。

一度リフトを下し、４輪を設置させて１G荷重がフレームにかかってからボルト＆ナットの本締めを行う。
１Gで重要部品の本締めしないショップって、意外に多いです。自分的には、そんなのはナシです。
ボアアップでシリンダーをボーリングする時だって、ダミーヘッドや場合によってはダミークランクケースを取り付け、規定トルクでスタッドボルトを締め付け、シリンダーを歪ませてから削りますもん。

フロント側は形状が複雑で、リアよりもブラケット製作は難儀したそうです。これは塗装前の状態。溶接は型紙からの寸法の変化量が小さくなる様な方向から行っている。溶接って結構マテリアルが歪ますからね。
応力分散用の丸穴も、平面的にではなくカウンターシンク的に円周をプレス加工し３次元的に曲げ強度を上げている。

フロント側のフレーム前端、ラジエーターコアサポートと共締めできるブラケットが完成した。フロント側もリア側も左右非対称形状で、作業は想像以上に大変だったようです。

グリルからチラ見えするパフォーマンスダンパーがエロくて素敵です。これだけでお茶碗３杯おかわりできそう。
明日の引き取りが楽しみです。はたして、どんな乗り味になるのでしょう？

後ほどパーツレビューにて書きたいと思います。