2010年10月22日
推奨慣らし運転ガイド
最近自分の周りのサーキットランナー達の間で、エンジンのオーバーホールまたはリビルトエンジンへの載せ換えが多く見られます。
そこで以前レボリューションでOHした時に教えてもらった慣らし運転のガイドをアップします。
慎重を期すために句読点も含めてすべて丸写しします。
疑問に思われる箇所もあるかもしれませんが、慣らし運転もショップ、メーカーによって色々流儀があると思うので、これも一つの方法として参考にして頂ければ幸いです。
STEP 1
車両を受け取ったら、最初の500kmは、3000rpm以下の回転で、スロットル開度は、なるべく小さいアクセルワークで、やさしく踏み込みながら、慣らし運転を進めます。最初の500kmの慣らし運転は、市街地走行で行ってください。
500km走行後、エンジンOILを一度交換しますが、水漏れや、オイル漏れのチェックも同時にしますので、出来れば当社に持ち込み、交換をお奨めします。
またオイル交換は予約不要ですが、ピットの空きを事前に確認していただく必要があるためご連絡ください。
STEP2
500km走行後のオイル交換が済んだ後は、高速道路の走行も可能ですが、次の500km(トータル1000km)までは、4000rpm以下で走行してください。
アクセルワークは同様にやさしく踏み込んでくさい。
STEP3
トータル1000km終了後は、回転を5000rpm以下で走行し、低い回転から(3000rpmくらい)5000rpmくらいまでの回転まで、少ないアクセル開度で、回転を上昇させて、シフトアップを行ってください。高速走行時は、5000rpmにこだわらず普通に乗ってください。
そして、トータルで2000km以上行ってください。
推奨は2500kmです。
STEP4
トータル2000kmまたは、2500km走行後、オイル交換とオイルエレメント交換を行い、プラグを高回転対応の物(NGKレーシングイリジュウムT-10 L-9推奨)に交換後、最終の当たり付けの慣らし運転を仕上げにします。
今回の慣らし運転で一番重要な部分です。
まず、高速道路などで3速ギアに入れ、アクセル開度をおよそ25%ほどで、4500rpmから6000rpmまで回転を上昇させ、そのままアクセルをOFFにして、4500rpmまで落ちるのを待ち、再びアクセルONし6000rpmまで上昇させます。この時のアクセルONは、踏み始めの開度を小さくゆっくり開いていきます。この繰り返しを4500~6000rpmを10セット、次に5000rpmから6500rpmを10セットと500rpmずつ上げて行き、25%アクセル開度では6500rpmから8000rpmまで行います。
この時点で25%開度で50回以上の加減速を繰り返した事になりますが、常に水温と油温に注意し、水温の上限は85℃、油温の上限は90℃以下になるように、途中クールダウンをしてください。
次の工程ではアクセル開度を50%にして、同じ回転でアクセルをON,OFFを繰り返してください。50%開度の50セットが終われば、次は75%の50セットを行い、最終的には100%まで、水温、油温に注意しながら行ってください。
3速での25,50,75,100%が終えた後は、4速でスロットル開度100%で6000rpmから8500rpm行い終了です。
ここまで延べ250回ほど加速減速を繰り返した事になります。
この方法を行うことで、通常の慣らし運転では取りきれない、高負荷時の当たりが付き、エンジンオーバーホールで回復した、コンディションのフィードバックをECUに学習させる為にも必要な方法です。
また、通常の慣らし運転を終えた後の車両のコンプレッションを測定しても、フロント、リアにばらつきが見られますが、STEP4のメニューの慣らし運転をすると、全ての車両が、測定値が、均等にそろい、自己学習(フィードバック)も完璧に終了します。
注意
STEP4のメニューの慣らし運転は、およそ120km~150kmの距離が必要です。
また燃料の温度上昇で、空燃費が変動する恐れがありますので、燃料は満タンにしてから初めてください。それと道路法規は守りましょう。
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RX-8 | 日記
Posted at
2010/10/22 18:12:47
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