
ニャンからの皆さん、こんにちは(=^ェ^=)/
そして、全国のギタリストの皆さんこんにちは(≧∇≦)
芸術の秋♪
文化祭に学芸会、そろそろ忘年会の隠し芸大会の練習もしないといけない季節になりました(^o^)/
ニャンのこっちゃ(=・ω・=)
EOS 5D MarkIII EF50mm F2.5 コンパクトマクロ 絞りf2.8
と言うことで秋の夜長にヘッドホンでエレクトリックギターは似合わないので、アコースティックギターをポロロン、シャラランと弾きたいですよね(≧∇≦)
そこでアコギの弦なんですが、ライトゲージの音とエクストラライトゲージの音は全然倍音の出方が違うので、出来れば倍音の豊かなライトゲージを張りたいところですが、寄る年波には勝てず、最近左手の握力が落ちたのか、アコギの弦はエクストラライトばかり使っていました。
でもたまにシャラランと弾いてみたい気分になって、ライトゲージをパック買いして、そそくさと張り替えて弾いてみましたが、1曲弾くと左手がだるくって「こりゃいかん」と言うことで、今更握力鍛えるのもアレなので、ギターの弦高を下げることにしました。
アストリアスと言う日本のメーカーのギターで、小さいボディーですが、とても良くなるギターです。ジャーマンスプルースの渋めの表板の見た目通りの少しダークな響きのギターです。フィンガーピッキング向けの少しナット幅が広めで、ダンロップの厚みのある小さなピックで弾くとジャズをプレイしても結構さまになる音が出ます。
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ギターを始めたばかりの人が、弦が高くて押さえにくいし、指が痛くて挫折(>_<)なんて話を良く聞きますが、弦の高さをちょっと調整するだけでとても楽に弾けるようになります。
そして、オクターブチューニングをすれば、何だかとてもギターが上達したような音が出るようになるのですよ(≧∇≦)
ここからは少しマニアックな話題になりますが、ギター初心者の方も、昔取った杵柄の方にも参考にして頂ければ幸いです。
アコギの弦高はこちらのナットと、ブリッジ側のサドルの高さを変えて調整します。
エレクトリックギターの場合はブリッジ側の高さだけ機械的に変えられるようになっていますが、アコギの場合は固定なので、これを削って高さを変えなければなりません(>_<)
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虎太郎は弦を交換するときはいつも私の横に来て、外した弦にじゃれつきます。
今日はまだ交換しないよ~(≧∇≦)
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ついているナットを外して、これはそのままとっておきます。
ナットはニカワなどで貼ってある場合はギターに傷を付けないように当て板を当てて小さなプラハンマーなどで軽く叩くと簡単に外れます。
工事中の図って感じですね(>_<)
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で、新しく買った方を古いナットよりも少し低くなるようにヤスリで削ります。
溝の方を削るのもありですが、指板のRに合わせて深く削っていくのは無理なのでナットの底の方を削っていきます。
ナットをバイスで挟んでヤスリ掛けすると、普通の人は真っ直ぐに削れないので、止めた方が良いです(>_<)スーパー職人レベルなら別ですが。
家の中でやるとカミさんにドヤされる(^_^;)ので、裏庭のベランダの手すりにバイスを取り付けてシコシコと、たまに爪とか指も削ります(笑)
底面を3ミリ位、側面を上の溝の幅に合わせるのに0.4ミリ位削るので所要時間は1時間位、かなりの重労働です。
一般に売られているのはマーチン用の何種類かのサイズなので、イレギュラーなサイズのものはかなり手間が掛かります。
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ノギスで計ってほぼ狙いの高さになったら実際にギターに着けて慎重に削って行き、最後は溝側をナット用のヤスリで微調整して仕上げます。
ナットヤスリは弦の太さに合わせた何種類かの厚みのものがセットになっています。
ナットの溝は少し削っただけで劇的に高さが変わるので慎重に作業する必要があります。
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手前が古いナット、一番奥が新しいサドル、真ん中が今使ってるサドル。
サドルもかなり削らないといけません。
デスクの上が粉だらけです(≧∇≦)
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同じような作業をブリッジ側のサドル(白い棒状のところ)もやって、ほぼ狙いの高さになりました。
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弦の高さをどんどん下げていくとあるポイントから「音の張り」がなくなります。
そのギリギリまで下げたいのですが、行き過ぎるとまた最初から削り直しなので、本当はもう少し下げたいけど、そこは我慢します(笑)
ナットは虎太郎の好きなビーフじゃなくて、オイル漬けの水牛の骨が一般的でしたが、最近は人工牛骨が広まっています。
今回もタスクって言う人工牛骨を使いました。
こちらの方が密度が安定していてばらつきが少なく、弦の滑りが良いのでチューニングが安定します。
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ペロリンチョ(=・ω・=) ナットって美味いのかにゃ~。
無事削り終えましたので、弦に合わせてオクターブチューニングをします。
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ニャンだかめんどくさいニャ~(=^..^=)
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オクターブチューニングは各弦の12フレットのハーモニクスと12フレットを押さえた音が同じになるように、このブリッジサドルの角を斜めに削って当たる位置を前後させて調整します。
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弦の太さが変わるとオクターブもずれるので、弦を複数種類使うならサドルもその弦の種類分調整して持っておく必要があります。
サドルの頂点はあまりピンピンに尖らすと弦の滑りが悪くてチューニングの時にピキピキ言ってやりにくくなりますが、あまり丸くすると音がボケるので、ペーパーで少しだけ当たりを取っておきます。
これで完成です(≧∇≦)
マニアックなお話しにお付き合い頂きありがとうございました。
じゃあ、まったね~(=^ェ^=)/
Posted at 2015/10/16 18:19:43 | |
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