貧乏でもレースができた頃　その13

某クラブの会長に「ポンコツレース」と揶揄され
ていたＴＳＣだけど、TRDがSACに見切りをつけ
て開催を止めて、行き場の無くなったEP71や、
P1300からきたGA2のシティが参加してきて、車
種もバラエティになってきた1992年（だったかな）

バブルの恩恵を直接享受できなかった、ディーラ
ーのペーペー社員には、そろそろ厳しい懐事情の
波が押し寄せてきた。

販売会社の整備士の身分は、非常に低かった。
士農工商エタ非人と言われた時代なら・・・。今じゃ差別用語だね。
高卒で就職した、一般事務の同級生の女友達より数万円少なく、
飲みに行き「奢るよ」なんて言おうものなら、憐れみをもって割り勘
にしてくれたりするくらい・・・。

残業代は上限を切られ、上がらない給料と、なぜかレースと重なる
ことの多かった社内資格試験のエスケープにも、限界が来ていた。

BSの1300ｃｃクラスのスリックタイヤは、他のカテゴリーの物を
流用するしかなくなったのも、多分1992年じゃ無かったかと思う。
SACが無くなり、力の入れどころが変わったからだと思う。
在庫分を使い切ったら、FTかF3だかと同サイズの物になったん
じゃなかったか？

当然、足にも手を入れなきゃならないんだろうけど、そろそろ自分
の引き際を考えなきゃとも思い始めたのもこの頃か？