
今回はダッシュボードの話を少し。

この車を手に入れた時のダッシュボードは本来貼られているはずの木製パネルは外されFRPのまま。そして追加スイッチのパネル未塗装でアルミ地にステッカーが貼ってある状態であった。実際にレースにも参加していたため非常に実用本意の見た目である。
モダンテクノロジーを使用しつつオリジナルの雰囲気を残したいというコンセプトでダッシュボードに手を入れてみた。

まずは木目パネル。フランスから木目パネルを取り寄せようとしたがどのパーツ屋にも在庫なし。仕方がないので後期の車両に使われていたアルミのパネルを輸入、近所の木工所に同じ形で木製のパネルを作っていただいた。レースカーなら軽量化の為にもそのままで良いという考えもあるが、どうしてもオリジナルのデザインを残したかったのである。出来栄えは最高で、思っていた質感がしっかりと再現できていた。普段はやらない作業を無理にしていただいたため、時間は数週間かかったがプロに頼んでよかった。
そしてアルミ地のスイッチパネルを黒に塗装し、ステッカーをエンボスラベルで作成。言語もフランス語にした。ラジエターファンスイッチ、イグニッションスイッチ、電磁ポンプスイッチ、スターターモータースイッチ、ワイパースイッチ、ウォッシャー液スイッチなど実際のワークスカーで使用しているフランス語の略語を写真を拡大しながら見つけ出し、同じように作ってみた。雰囲気だけで実用性は悪化したが気に入っている。
そしてタコメーター。ワークスカーはタコメーターにスミスの80mmタイプを使用している。最初はスミスにしようかと考えたが中古で探してもなかなか高価であるため、ステッピングモーターを使用したSTACKのクラシックタイプに変更した。ヨーロッパのヒストリックレーサーではしばしば使用されているため新品で当時の雰囲気を出すにはもってこいである。実際に使用してみるとカクカクと動く様がスミスの動きを再現しており気に入っている。

最後にステアリングホイール。フランスRRSのサイトを見ていたらなんとモモプロトティーポタイプのカーボンステアリングを発見。しかも安い。思わずポチりして購入してみた。モモ社にもカーボンプロトティーポがあるがこちらのRRS製はハンドル部分がバックスキンであるのが良い。かなり軽量で、カーボンバケットシートとのマッチングがお気に入り。
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初代A110 | 日記
Posted at
2024/10/18 03:27:11