キャブレター同調とパイロットスクリュー調整

まずシートとタンクを外してから、シリンダーヘッドに設けられたM5のサービスボルトプラグを外し、そこへバキュームゲージのホースが取り付けられるようにアタッチメントを装着します。
昭和のバイクは恐ろしく整備性が良好ですね！
ここまで、約10分弱の作業時間ですw
気筒あたり各々独立した4つのVBキャブを備えていますので、4基分のキャリブレーションを実施してからの同調作業となります。

いにしえのスズキ純正サービスツールです。
至極シンプルでアナログなバキュームゲージですね！
破損させる以外、壊れる箇所がないくらいの簡便な機器です。
負圧の具合に応じて透明シリンダーの中の鉄球？が浮き沈みする仕組みです。

キャブの同調が終わったら、次はパイロットスクリューの戻し量の調整です。
アイドリング時のスロー調整項目で、ガスとエアのミクスチャーを最適に調整します。
デフォは全閉から1.5回転戻しですが、この辺りは長年のスキルと経験がすべてでしょう♪
まるで４基のキャブの吸気音と会話するかの如くの、微妙で繊細な作業ですね！
ケーヒンやミクニは日本語で、デロルトはきっとイタリア語なんでしょうwww