クランクプーリー交換

86のクランクプーリーの交換です。
写真はエアクリーナー〜サクションパイプを外した所です。

オルタネーターとエアコンコンプレッサーのプーリーカバーも外しておきます。10ミリ
写真のボルトがテンショナーボルトですので14ミリのメガネで矢印方向に力をかけるとベルトが緩むので外します。

ギアを6速に入れてサイドブレーキを引いて緩めるパターンもありますがド素人の自分が考えた結果、この方法はよく無い気がしてKTCのクランクプーリーホールドレンチを使って緩めることにしました。

理由
1.クランクシャフトはピストン4つの力で回っているので片側の端から捻るように回すのはよろしくない気がする。ですがこの程度でどうにかなることはないとは思います。
2.エンジンが回っていればオイルポンプでメタルや各部にオイルが供給されるが停止中の作業になるので、この状態で捻るような動作はメタルによく無い気がする。
3.工具好きな自分は持っていない工具を手に入れたい欲があり、この方法で作業したかったということ。

作業ですが、写真の向きの位置に立ち左手でカムプーリーホールドレンチを持ち、右手でスピンナーハンドルを持ち全力で力を掛けます。
写真の状態では緩まなかったので、カムプーリーホールドレンチにガレージジャッキの棒を差し込み作業しています。
2回休憩して3回目にパキッ！という快音と共に緩みました。
ボルトサイズは22ミリ

スピンナーハンドルは差込角1/2より1ランク大きい3/4サイズで、長さが600ミリちょいの長さがあるものを使っています。
スピンナーハンドルの稼働部の撓りが大幅に減るので力が伝えやすいです。

ボルトが抜ければプーリーは手で抜けます。
純正はプーリーとボスが2分割になっていて、間にOリングが入っています。
ボス側にキーの役割をした突起の精度が良いのでなかなかプーリー本体から外れませんでした。
重量:2832g（ボルト込）

レヴォーグプーリーはプーリーとボスが一体型ですのでOリングがありません。
写真では分かりづらいですが、純正プーリーはベルトの溝が無い部分が大きくありますが、こちらのプーリーは溝の無い部分が少ないです。即ちプーリー自体の厚みが薄いです。それに伴って短い専用のボルトも必要です。
重量:1604g（ボルト込）
純正比56.6%
品番:12305AA460（クランクプーリー）
品番:12369AA140（ボルト）

オイルシールも同時に交換するので打ち込んである深さを確認きておきます。
ほぼツライチでした。
こちらは交換しなくても良いですがクランクプーリーは滅多に外しませんし、9万キロ近いのでついでに交換します。

オイルシールがかなり固かったので30センチほどの長さのバールを使ってテコの原理で外しました。オイルシールを外す専用工具も存在するので用意した方が良いかもしれません。

オイルシール品番です。SU003-02180
新しいオイルシールを手で水平に嵌め込み、古いオイルシールをあてがってハンマーで均等に叩き込みました。

新しいプーリーを入れる前にプーリーのボス部分の先端に切り欠きがあるのでこれを写真の赤丸の突起に合わせて入れます。
ボスが楕円形のため180°毎にしか入りません。間違える可能性は50%です。

オイルシールの内側のクランクプーリーのボスと接触する部分にシリコングリスを塗っておきました。
クランクプーリーを手で押し込み、他のプーリーとVベルトの溝が合う位置まで来ればボルトで固定します。
こちらのボルトサイズは19ミリに下がります。

20N•mで固定したら写真上側のようにボルトに90°の毎に印があるのでボルトとプーリーに印をします。
そして90°の角度締めをして写真下側のようになります。


後は元の手順で戻しです。


ODO:89600