JAFが昨年10月25日に公表した『信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査』が、昨日から様々なメディアでニュースになっていました。ちょっと気になるデータでしたので、取り上げてみます。
あと、自分が横断歩道上を車で通行するときに気を付けていることをまとめてみたいと思います。
JAFの趣旨や目的は良く分かります。「交通マナーに関するアンケート調査」(2016年6月)の設問の中で、「信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しない車が多い」と思う方は86.2%に達し、このような場面で一時停止しない車が多い傾向だったとのこと。この実態を把握すべく「信号機のない横断歩道」に着目し、2016年から全国で実態調査を実施。今後、横断歩行者の事故や死傷者の減少の一助となるよう「信号機のない横断歩道」における車の一時停止率の向上を図りたいとのこと。
その通りだと思います。自分としては、異論は全くありません。実際に運転していると、横断歩道で渡ろうとしている歩行者がいても、通行する車の止まらないこと、止まらないこと。止まることが前提だということが分かっていないのではないかと思われる程なのは、皆さんお思いのことでしょう。
JAFの調査結果(グラフのみ)
(画像が加工されて貼り付けられなかったので、ニュースから拝借)
- 調査期間:2018年8月15日~9月13日のうち、月曜日から金曜日の平日のみ
- 調査時間:上記期間のうち10時~16時の間
- 調査場所:各都道府県2箇所ずつ(全国合計94箇所)の信号機が設置されていない横断歩道
- ※センターラインのある片側1車線道路で、原則(箇所により例外あり)として、調査場所の前後5m以内に十字路及び丁字路交差点がない箇所で、道路幅員が片側2.75m~3.5m、交通量が3~8台/分(目安)とし、制限速度が40~60km/h程度の箇所
※詳細の調査場所は非公表
- 調査対象:上記の横断歩道を通過する車両
- ※横断歩行者側の車線を走行する自家用自動車、自家用トラック(白ナンバー)
- 調査方法:横断歩行者はJAF職員(横断歩道の立ち位置や横断しようとするタイミングを統一
- 調査回数:箇所50回の横断(合計100回の横断)
- 調査台数:全国合計 11,019台
- 天候条件:小雨を含む雨天時以外に実施
如何でしょう、この結果を素直に受け取れますか。実際に数値はそうだったのだと思います。統計の不正や忖度も無かったと思います、JAFの様々な実験等の数値や検証を見ていれば。しかし各都道府県2箇所のみ、1箇所50回の横断での検証というのは余りにも少な過ぎると思います。
北海道で小学生の甥とフェリーから降りてくる車のナンバーが、どの地域のものかという自由研究をしたことがあります。船が着くたびに数えて、何百台単位となり、日本地図に記しました。データとしては、それ以下なのですよ。ある2箇所の100回の統計で、その都道府県の傾向を探るのは乱暴な論ではないですかね。
長野県の数字は素晴らしいと思います。本当に全県でそうあって欲しいと願います。続く静岡県も良いですよね。南北の新潟県や愛知県も好印象です。これだと、この地域は交通ルールが守られているのだろうと期待できます。差があり過ぎますけれどね。
東側の群馬県・埼玉県・山梨県とは逆の意味で差があります。西側に少し離れた石川県は、静岡・愛知に続いていて好印象です。でも富山県や岐阜県とは、ここも余りにも差があり過ぎて、近隣の県や挟まれた県でこんなにも違うのかと思わされます。近隣の他県とデータが繋がっていないんですよ。データのサンプル数(地点数もケース数も)が少ないのが原因ではないかと疑ってしまうのです。
(長野県は接している他県数が最も多いんでしたかね。良い手本となる要素が詰まった県だと思います)
数値に疑問があるとはいえ、全国で殆どの車両が横断歩道で止まらないことに変わりはないでしょう。
自分は運転中、横断歩道を目視できたり、なくても見通しが悪い場所であればアクセルペダルを緩めてブレーキペダルに右足を載せます。同じ速度40km/hでも、加速中の40km/hか減速中の40km/hかで停止距離が変わるからです。横断歩道又は自転車横断帯ありの路面標示(◇)や道路標識があれば、誰もいなくて余程の安全確認に自信がない限り減速しますね。
歩行者がいれば止まりますが... 後続車は必ず確認します。後続車がなければ、自分は通り過ぎた方が歩行者は渡りやすくなるという判断をするときもあります(歩行者と目が合ったときは、手でゴメンね〜と合図しながらw)。動画でよく投稿されるように、横断歩道で停まった車の後続車が「何で停まったん?追い抜いたれ!」と横断歩道上で歩行者を轢きそうにならないように気をつけています。もちろん、追突や衝突にも十分に注意を図ります。運転中から事前に後続車の運転者へ「前の車の運転者は、慎重な運転をするんだな」とイライラさせない程度に示しておくとかね。(これをコミニュケーションという!)
対向車はない方が良いですよね。自分は停まっても、対向車が停まらずに却って危険な状況を作り出すことになりかねませんから。停まってくれても、バイクや自転車がすり抜けて来るとかね。なので、対向車が連なっているときやバス・トラック等の大型の車両が混ざっているときも、自分は通り過ぎる判断をするときがあります(ゴメ〜ンって、やるんですよww)。
歩行者が横断歩道を渡る意思を示しているか、は難しいですよね。手を挙げる人など、今時いませんから。酷いとスマホを操作しているでしょう?意思疎通なんて、とてもとても... 子供が走るのだけは勘弁ですが。あとは自転車、降りていたら歩行者です。跨っていたら車両ですが、歩道を走行しても良い場合もあるわけで、子供を乗せていたり、高齢者の場合は有無を言わせずに歩行者扱いですよね。元気そうでも、事情があるかもしれません。自分が病気でそうでした、抗がん剤治療を受けている初老の男性な訳ですよ。もしかしたら知的や心に困難さがある方かもしれませんから、見た目で判断できません。
最下位だった栃木県のこの対応は、JAFの思惑の方向なのでしょうか?
そうは思えません。厳しくして効果あるのかな⁉︎
自動車評論家 国沢光宏氏のブログの内容が、この問題を考える上で分かりやすいかもしれません。法的には停止が原則ですが、
様々な状況で事故や事件を起こさないようにすることが最も求められることなのではないのですかね。
【音量注意】
横断歩道を渡れなくて、困っているじゃないですか。
車が停まって渡れると嬉しそうで、どちらの車両にも御礼をしてくれる。
互いに気持ちの良い行動でしょう?
こうして第三者として観ても、微笑ましい状況です。
増やしましょうよ、こんな場面を。
自分は栃木県の対応みたいな原理原則主義ではなく
このような良い面を強調すべきだと思います。
こういう動画をCMで流したら効果的ですよ。
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車でのスピードと、人への優しさを両立させるのです‼︎
【タイトル画像、平気かな⁉︎
プロスペクターで10億円とか訴えられても、◯ー◯🇫🇷と違って払えないwww】
【自分は、25年間のJAF会員です。貶めるつもりはなく、むしろ応援しています】
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ACCIDENT | クルマ
Posted at
2019/03/07 12:34:11