対向しているのが自転車や歩行者であっても、ハイビームをロービームに戻しましょう。
誘惑なら未だしも、眩惑は迷惑なのですよ!
同一方向に向かっている場合も、基本的には一度ロービームへ戻します。切り替え行為を行うことで存在に気付いていることを相手に伝え、安全を共有できると思うからです(これをコミニュケーションという!)。道幅が広いなど状況によっては、再びハイビームにして追い越すときもありますが、その場合は周囲を明るくすることで相手に安心感を伝えられると思っています。同走が長くなるときにはロービームのままで、煽りと受け取られないようにする配慮も必要でしょう。
ハイビームによるトラブルは、このような考え方のどこか延長上にあると思いますが、このブログの内容は”対向する歩行者や自転車が眩しいので、ロービームにしましょうね”という提案です。
自分は通勤や通院の為に、最寄りの駅の駐輪場まで自転車に乗ります。帰宅時の暗い中、裏道の車通りの少ない道を通ると、遠くからクルマのハイビームが... 眩しくて、こちらの周囲が真っ白で見えなくなり確認できない程になります。そんなときは、片腕を顔に当てて『眩しいですよ』アピールをします。大抵のドライバーの方は行動の意味に気付いてくれて、ロービームへ戻してくれます(法的にはロービームにします、でしょうか)。しかし、たまに我関せずといったハイビームで向かってくるクルマがあるのも実際です。もちろん、こちらはLEDオートライトを点灯の状態で灯けていますし、自転車のライトって左右にふらふらと動きますから気付きやすいですよね。
ハイビームのままのクルマは当然、自転車を避けて通ろうとします。ロービームにしてくれないドライバーは「対向車がクルマならロービームに戻すけど、相手は自転車だからいいや」と思っていたり、そういう認識があるということなのではないかと思うわけです。
自転車も立派な車両ですから、扱いはクルマと同じになるはずなのですが,..
これって、横断歩道で歩行者がいても停まらないドライバーの考えに似ていると思いませんか?横断歩道ではなくても「クルマなら停まって入れるけれど、相手は歩行者だからいいや」という考えです。
ハイビーム問題、きっかけは2016年秋の警察庁の交通安全運動でした。『夜間、歩行中に亡くなった事故の96%はロービーム。ハイビームを使いましょう』と推奨し始めたのがきっかけです。トヨタが『歩行者や自転車を守るため』というハイビームを推奨するCMを流したのもこの頃です(動画を見つけられませんでした)。
確かにハイビームはドライバー側からは有効です。一方、歩行者や自転車からすれば、正面から走ってくるクルマのハイビームを受けると眩しい。何故、この簡単な理屈が分からないのでしょうか?相手の立場になって物事を考えられないのでしょうか?
以前に比べて、ハイビームで走っているクルマが多くなったように思います。ハイビームに入れっ放しや戻し忘れを考慮しても、格段に多くなりました。昔は地方でしか使わなかったもので、街中なら尚更ですし、自分の住んでいる区内だと使用する場所や時間帯は限られるでしょう。ということは、意識的にハイビームにしているということですよね。インパネ周りまでLEDの照明となり、ヘッドライトでさえ灯け忘れて走行しているクルマに比べたらましだとは思います。安全に意識があって、ニュースを読んで実践している方、素晴らしいと思います。
でも、それは自分からだけの視点ですよね。対向してくる歩行者や自転車に対しては、横断歩道での対応と同じに盲目になってしまうのでは頂けません。
警察はどう対応しているのでしょうか。当初は「ハイビームを使ってください」とアナウンスしていました。道交法では『対向車が来た時と先行車の直後は減光せよ』とありますので、杓子定規に対応していたと思われます。その後、かなりトーンダウンしているんじゃないですかね。同じく警察が突如『自転車は車道を走行してください』と言い始めた件に非常に似ていますよね。自転車に乗る方々が、危険な状況でも車道を走るようになったときと同じです。井ノ頭通りの片側ギリギリ2車線を、子供を前後に乗せたお母さんが走るのを見てゾッとしますけれどね、でも歩道側の車道には、しっかり自転車走行帯の矢印が青くマーキングされているんですよね。
真面目な国民性というか、言われたことは守るというか。危険なことでも守るのに、横断歩道の件は守れないという、この矛盾。自分の良いように解釈してしまう甘さがあると思っています。逆走が激減するなど、良いこともあるのですがね。
技術的な問題も孕んでいて、ヘッドライトが暗かった時代の決まりですから、現代の車のロービームは当時に比べて格段の明るさがあるはずです。速度が速ければハイビームの必要性はありますが、そうでなければLEDやHIDのロービームで十分な明るさだったりします。
最近はオートライトどころか、自動でハイとローを切り替えるんでしたね。対向車だけではなく、歩行者や自転車にも反応してもらいたいところですが、衝突前検知の機能と組み合わせるのは余程、性能が良くないと無理そうですね。というか、それらの発見が目的なのですから、ハイビームのままで眩しい問題はメーカーの責任にもなりそうです。
そうそう、前所有車までは信号待ちや踏み切りで、バッテリーが上がらないようにとヘッドライトを消していました。発進時に灯け忘れたりとかね。後付けでオートoff-on機能を付けるのが洒落てたとか。現在の我が家のクルマは ランドローバー ディスカバリー ですので背高です。踏切待ちの先頭であったり、信号待ちで前車の高さが低い場合や、登り坂になっている状態ではヘッドライトを消します。(これはルールではなく、マナーという!)
法的には夜間の走行中ですから消灯させてはいけないのが原則ですが、前にも述べましたけれども、様々な状況で事故や事件を起こさないようにすることが、最も求められることなのではないかと思う次第です。
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Posted at
2019/03/16 12:33:43