マツダ 新開発 アクティブエアシャッター (純正)  

新型MAZDA3では、走行状態で車両全体の風流れの運動エネルギーマネジメントを行い、
空気抵抗の低減とサーマルマネジメント効率化の両立を目指した。
この実現にむけ，フロントグリルを通過する風でラジエーターを効率的に冷却するため、
特殊な導風構造を設定し、無駄な風を極限まで減らした。
そして，アクティブエアシャッター(AAS)をラジエーターの全面に配置し、
シャッター開度を6段階で制御することで、走行シーン毎に
エンジンルーム内の部品温度をコントロールするとともに、
排出する際に生じる風流れの運動エネルギー損失が最少となる風量に
コントロールした。更に，冷却に用いた風を排出する際、
車両周りの風流れの運動エネルギー損失量が最少となるように
構造を作り込むことで、クラストップレベルの空気抵抗係数と
CO2排出量の低減に貢献した。

前モデルで採用しているAASは，ラジエーター下側半分に設定され，
開閉の制御を全開と全閉の2段階制御としている。その結果、
グリルから取り込む風量を低減し，AASを採用していない旧旧モデルと比較し、
Cd値を約3%改善した。

新型MAZDA3ではラジエーター全面にAASを設定した。
ハーフタイプからフルタイプのAASにすることで、
エンジンルームへの導入風量を40%まで低減し
ハッチバックで7%、セダンで11%低減ものCd値の削減に成功した

なお、アクティブエアシャッターの効果で、冬期時期の暖気運転が短時間で終わり
暖房が効き易く、夏場の空冷効果も十分になり、走行風の影響による車体の挙動も
安定するものに仕上がっている。

マツダのこの細部まで緻密な設計には、オーナーになった際に
「ああ、ここまでメーカーは考えていてくれる」
「なぜこんなに気持ちよく走れるのだろうか？」
等と思った時に、この時代にこの地に生れてきた事や
マツダがユーザーを思ってもの作りをしてくれている事に感謝します

私の好きな言葉で
「神は細部に宿る」
と言うものが有りますが
人の手で作ったものでも、究極細部までこだわった物には
使う人、見る人に感動を与える
まるで神が作ったように感じるほどの究極の創造物となると思っています

スカイアクティブテクノロジー自体が限界を乗り越えたその先に有る
ブレークスルー技術の集大成とも言えると思うので
マツダ車にはいつも神が降臨しているように感じます

マツダさん。神が見え隠れしてますよ！


2021/02/28追記

車体の空力性能を示すCd値は、BMアクセラの5ドアハッチバックモデルで0.275、セダンモデルで0.255であり、当時のクラストップでした。当時のGJアテンザ初期モデルのCd値がワゴンモデルが0.28、セダンモデルが0.26だったので、それよりアクセラの方が空力性能が良かったのだが、BP型のMAZDA3では更にハッチバックで7%、セダンで11%低減ものCd値の削減に成功したとのことなので、計算するとMAZDA3ファストバックのCd値は0.25575、セダンは0.22695となり、にわかには信じられない値となっています

MAZDA SPIRIT UPGRADEによって、更なる進化を遂げるアクティブエアシャッターの効果により、フルブレーキ時はエアシャッターが全開にされたり、GVCと協調制御したりします