
昨日からカピバラ号(ダイハツ・ソニカ)の代車でムーブを運転してみて、興味深い知見を得られたので忘れないうちに書いておきたいと思います。結論としてはありきたりなものですが、「
車間距離を十分に取るのが大事」です。
このムーブには
スマートアシストと呼ばれる衝突被害軽減ブレーキ装置が付いています。約4~約30㎞/hで走行中、前方約20m以内に車両があることをレーザーレーダーが検知している場合に作動し、以下の3ステップで衝突被害軽減の支援を行なうとされています。
STEP1:衝突警報⇒前方車両を認識し、衝突の危険性が高い場合にブザーとメータ内のインジケータの点滅でドライバーに警告。
STEP2:緊急ブレーキ⇒その後もドライバーがステアリングやブレーキで回避操作せずに衝突の危険性が非常に高まった場合に緊急ブレーキが作動。
STEP3:衝突回避/被害軽減支援⇒自車と先行車の速度差が20km/h以内の場合は衝突回避、約20~30km/hの場合は、衝突の被害を軽減。
初めてこの手の安全装置が付いた車を運転したのですが、まず驚いたこと。
(1)
STEP1の警報が鳴る回数が想像以上に多い。
ラッシュアワー時の走行距離50kmにも満たない間に片手の指の数くらい警告音が鳴りました。もっとも警告音が鳴る時点で時速30km/h未満、10m前後で止まれる速度域で走っているのでそれほど慌てる必要はなく、STEP2の緊急ブレーキが作動する前に自分でブレーキを踏めば大丈夫でした。
最初は記事のタイトル通り「うーん、自分のブレーキポイントが遅いのか? 運転が思っているよりも荒いのかな?」と考えましたが、装置が動作する状況が次第に分かり気付かされたこと。
(2) アラームの鳴るシチュエーションが、止まっている車に接近したときではなく、いずれも赤信号等で
先行車がブレーキング⇒自分のブレーキングが遅い(と装置が判断した)時だった。
これは一種の刷り込みなのですが、テレビのCMでこの種の衝突被害軽減ブレーキをアピールする際、止まっている車(が描いてあるクッション)に突っ込んでいって自動で止まるというのがほとんどです。しかし実際の走行シーンを鑑みると止まっている車や障害物に自らぶつかっていくというのは相対的にレアなケースで、頻度が高く危険なのは衝突物(先行車)との相対速度が増す(2)のような状況であることをこのスマートアシストは教えてくれました。
警告音が鳴らないように気を付けるべきことは、実にシンプルで「
車間距離を十分に開けること」でした。どう転んでも安全サイドに振れる運転になるので、この種の安全装備の義務化が世界的なトレンドになっていることが、実際に運転してみて納得できました。
Posted at 2015/04/03 23:41:09 | |
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