
朝食はホテルのモーニングで。
広く清潔で気持ちの良い朝食会場。座席数も多いので場所の確保もそれほど困る事はなし。

外の景色を眺めることのできる窓際の席を確保。

品数も多く充実のいくモーニング。オムレツはその場で調理してくれます。

この日はオプショナルツアーに参加。朝8時30分にホテルを出発します。
7名でのツアーでしたが、広めのバンだったので2時間の移動も快適でした。

汚れ防止のためだとは思うのですが、ベトナムでは天井に透明の厚手のビニールを貼り付けているクルマが多いです。送迎車は全て貼り付けていました。

途中、藤井聡太7冠の棋聖戦五番勝負の第1局の対局場になった「ダナン三日月」の横を通過。
ホテルの前に富士山とおぼしきオブジェが。

途中トイレ休憩。場所はランコー湾付近?綺麗な景色でした。

2時間の移動でフエ王朝のひとつ、カイディン帝廟に到着。

それでは見学開始です。

カイディン皇帝の陵墓として建設されました
・・・・という事らしいですが、その前に階段を登らねばなりません。

カイディン帝廟の起工は1920年
カイディン帝(啓定帝)はベトナム阮朝第12代皇帝で、フランスの擁立を得て1916年〜1925年まで即位しました
・・・・・ということらしいですが、やはりさらに登らねばなりません。

カイディン帝は1922年のマルセイユ博覧会で渡仏するとフランスの建造物に感動し、帰国後1920年に起工していたカイディン帝廟にもフランス様式を取り入れ始め、帝廟を完成させる為1923年には増税を行い、国民の大反対を受けながら1931年に完成。そのためグエン王朝の皇帝のなかでも「最も嫌われている皇帝」と言われている、とネットで拾った情報に書いてありました。
結局その豪華さからベトナム初の世界遺産となり、今は観光収入で当時の増税分を回収しているのですから、何が幸いするかわかりません。
・・・・ということですが、最終目的地はさらに上。
どこの国も城や王朝は高い場所にありますね。

ようやく目の前までたどり着きました。それでは中に入ってみます。

確かに増税してまでつくっただけあって豪華絢爛。

この辺の模様は、アジアの様々な国から集められた陶器や瓶の欠片が装飾として用いられていて、中には日本語が書かれた破片もあったりします。

もっとも豪華といわれている啓成殿。確かにギンギンギラギラで見た目にとても派手な部屋。
ここ寝室らしいんですがおちつかないなぁ。

カイディン帝廟の前の広場には、一人ひとりすべて顔が違うという多くの石像が配置されていました。

そんな感じでカイディン帝廟の見学は終了。
途中ベトナムでは珍しく列車の通過で踏切まち。

次はドラゴンボートに乗ってフォン川を渡っていきます。

乗船中は船の持ち主にお土産を勧められてきますが、これからまだしばらく歩き回るタイミングで勧められても・・・・、と皆が思っているのではないでしょうか。

30分ほどで次の目的地、ティエンムー寺院に到着。

1601年に建立された色々言い伝えのある、別名「天女の寺」と呼ばれる由緒正しき慈仁塔(トゥニャン塔)という名の禅寺らしいです。
「3代ティエウチー帝が1845年に建てたもので、高さ21mある八角形七層の塔は仏教で悟りを意味する蓮を象っている」というネットに書かれています。

奥に進むと意外と広いことに驚き。

いきなり場違いなモノが展示されていたので不思議だったのですが、ガイドさんの説明を聞いて納得。
ティック・クアン・ドックという名の僧侶が、当時(1963年)のベトナム政権が仏教徒を弾圧していたため、抗議のためにフエからホーチミンまで運転していった車が、この水色のオースチンA95だそうです。
このブログを書くために帰国してから調べて色々当時の状況が分かってきましたが、本当は見学前に調べるほうが賢明ですね。

「小高い丘の上に位置するこの古刹から眺めるフォン川の風景がひときわ美しく、叙情的な古都フエの穏やかな佇まいを感じる事が出来ます」、というのが売りのひとつのようですが、たしかに眺めはよろしい。

見学中ガイドさんからはぐれてしまい、一瞬迷子状態になってあせりました。

今日の料理は宮廷料理。
グエン王朝時代に歴代皇帝が食べていた料理を模したものということです。

イータオ・ガーデンという店ですが、立派な入口ですね。

中に入ってみても生い茂った森の中にあちこち建物があって、これで一つの敷地とは思えません。

敷地内には1,300平米の庭園があり、山や川がグエン朝の風水に基づいて配置されている
・・・・ということをこのブログを書くにあたって調べて初めて知りました。

ここは王朝時代の役人の家だったようです。
手入れの行き届いた庭は歩き回っているだけで楽しいです。

食事はこちらの建物でいただきます。

室内もシックで落ち着いた雰囲気。

これは「ネム コン(Nem công)」という料理
小さな揚げ春巻きを、鳳凰の羽に見立てているとのこと。

これは日本でいうところの「かまぼこ」です。

これはなんだったか。

このメニューの中のどれかですね。
どのメニユーも美味しかったですが、それよりも見た目にこだわっているような料理でした。
いまでいう「映え」る料理ですね。

食事の後はベトナム最後の王朝、グエン朝王宮へと向かいます。
ここでガイドの方から聞いて印象に残った話。
当時清国の属国だったグエン王朝は、清から「越南」という国名を名乗るように言われ、それが今の「ベトナム」という国名の由来になっているそうです。
へぇ~。
ちなみにこの建物は王朝に入るためのただの「門」です。

当時の王朝の中心部だった紫禁城は戦火でやられて今はもうありませんが、それを囲むように設計された回廊は、朱の柱殿に黄金細工の装飾が施されていて実に鮮やか。

建中殿(キエンチュン宮殿)が向こうに見えます。
グエン王朝の最後の2人の皇帝である、Khai DinhとBao Daiの居住地兼仕事場として1921年に建設・・・ということらしいですが、建物自体は2023年(1年前)に再建されたばかりの新築。

とはいえその装飾の細かさや、建物の色使いは素晴らしいの一言。
アジアとヨーロッパの建築様式を取り入れた総床面積を1000㎡を持つ王宮内でもひと際目立つ豪華な建物です。

中の調度品も高級感溢れてました。

太平楼にやってきました。
こちらも建中殿にくらべると色使いが落ち着いた感じですが、なかなか立派な入口です。

こちらは書斎として使われていたようで、入口以外はわりと地味。

帰りは宿泊しているホテルまで送迎してくれるのですが、自分たちは夕食を予約しているレストラン近くのホテルで降ろしてもらいました。
予約の時間までしばしロビーで休憩です。

ここはダナン湾からほど近いハン川沿いの港街。夕暮れどきの雰囲気が良い感じです。

こんな感じのツルを伸ばす植物で頭上を覆う植栽がところどころ目につきます。

歩くこと10分。今宵の夕食は「マダム・ラン」で頂きます。
人気店ということで、日本からネットで予約を試みたのですが、どうもうまくいかず、ベトナムに到着してからガイドの方に予約してもらいました。

それでは入店します。

店内は半屋外になっていて、とても良い雰囲気です。
ただ案内された場所が室内の道路脇の席だったのが残念でした。

これは炭火焼きのチキン。

ワタリガニの釜飯。

マンゴーのサラダ。

えーと、何の料理か忘れました。

食べ方が判らなかったので、店員さんに教えて貰って食べた料理です。
このほかに飲み物を三人分頼んで日本円で4000円くらいだったと思います。
料理も一品が思いがけずボリューミーで、財布に優しく、お腹が満たされた夕食でした。

その後はいったんホテルに帰ったあとロン橋へ。

目的はこの火を噴くアトラクションの見学。
この距離でも火を噴いた瞬間、顔が熱く感じます。ついでにガスの臭いも。

水も吹きます。橋から見ている人たちはレインコート着てました。
という事でこの日は終わり。
帰りは一斉に人が帰るので近くではタクシーが捕まらず、少し離れた場所でようやく捕まえる事ができました。