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DT50のブログ一覧

2014年08月12日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その15)

エンジンをばらして各部の洗浄に入ったのはよかったのですが…

クランクケースとシリンダーとの結合部にガスケットの欠片がこびり付いちゃってるな…
      ↓
オイルストーンで磨くのに邪魔だからスタッドボルト抜いちゃえ
      ↓
あれ、1本固着しちゃって抜けないじゃん。ダブルナットが供回りって凄いな…
      ↓
そんじゃ浸透油かけて放置して…おりゃ~!勝負じゃ~!!
      ↓
パッキーン!やべぇ…スタッドポルト折れた…
      ↓
いやいやいや、まだ焦る段階じゃないし!抜き出しツールあるし!
      ↓
抜き出しツール歯が立たず…
      ↓
ま、まままままだ大丈夫!…ドリルで揉んでネジを切り直すかヘリサートで…
      ↓
芯出しに失敗してスタッドボルトが斜めに生える
      ↓
     orz

まあそんな訳で素人が失敗する典型例をやってしまった訳です。いやはや、生兵法はケガの元とはよく言ったもんだわ。
今でこそ失敗例として笑い話にできますが、この顛末の写真が一切残ってないあたり、当時のオイラは相当泡喰ってたんだなと思い出すたび苦笑いなのですが…

対応策を色々検討した結果…

お届け物で~す。

【絶好調】実働エンジン!

と言う触れ込みの中古エンジンなんぞを買ってみました。ヤフオクで。

実働してたとは言え、どんな扱いを受けてたかわからない、「自称」でも18000㎞以上走ってるエンジンなんぞおっかなくてそのまま使える訳がないので、検証がてらばらしてみます。

商品説明でシリンダーに傷はないとは書かれていたものの、ヤフオクの時点で地雷臭がほんのり漂っている気がしないでもないですが、そこら辺は深く考えずにまずはばらしてみましょう。

お約束の転倒痕

まあバイクの性格が性格だけにこの辺は目をつぶるべき所でしょう。

問題はこちら

梱包を解いた時点でエンジンの下がオイルでビッタビタだったので嫌な予感はしてたんですが、過去にぞんざいな扱いを受けたみたいでクラッチカバーの合わせ面がガタガタでミッションオイルがダダ漏れしてます。

クランクケース側にも若干ながらダメージが…

本来ここを外す時は取り付けのボルトを抜いたらプラスチックハンマーで打撃を与えながら引っ張ればいいのですが、合わせ面にスクレーパーか何かを打ち込んで強引に固着を剥がしたようです。そういう時の為にプラハンを当てられるリブがカバー側にちゃんと用意されてるんですけどねぇ…

だれがこんな仕事をしたのかはわかりませんが、素人が触る場所ではないし、かと言ってバイク屋でこんな整備をするとも思えないし、何よりもオイルが抜いてあって、尚且つクラッチカバーを外した痕跡がある(ネジが緩んでる上にガスケットが入ってなかった)所を見ると出品者が使える部品を探して物色したと考えるのが自然な気がします。

この他の問題点としては…オイルポンプ他、一部部品が欠品、カバー類も一部欠品、ネジ類が一部正規品以外のナマクラ品になってる…と言った所でしょうか。
幸いクランクケースとシリンダーは使える事が判明したので、オイラ的には問題なしなのですが、これを「絶好調な実働エンジン」と言っちゃう精神がオイラには理解できません。
正確には「オイル漏れが絶好調な、辛うじて実働してたエンジンから、自分が必要な物を取り除いた残り物」だもんこれ。
「写真で付いてない物はありません」とか「中古品ですので現状渡しです」とか、一応注意はしましたよ的なニュアンスは漂わせつつ、欠品パーツが映らない(あるいはわかり辛い)ように写真を撮って「ノークレーム・ノーリターンが理解できる人のみ入札してください」なんてのはかわいい方で、同じ出品者がオイルシールが劣化してミッションオイルに冷却水が混入しちゃってる上にシリンダーが焼き付いちゃってるエンジンを「好調!難ありエンジン」とか抜かして出品してたのを見た時は正直開いた口がふさがらなかったですわ。マジでありえん。
こんな出品者がオークションストアの年間アワード獲得しちゃってるあたり「ヤフオク=盗品市」の批判もあながち間違ってないよなぁ…
Posted at 2014/08/12 01:21:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2014年08月09日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その14)

車体とブレーキ周りが片付いたのでエンジンに入ります。

軽度ながらも焼き付きを起こしてるので金がかかるのは確定しているのですが…

早速ばらしてみましょう。

解体自体は特段難しい所はありません。上から順番にネジを緩めて部品を外していくだけです。ただ、組み立てる時の事を考えて部品構成や組み付け状況はよく確認しておきましょう。
昔と違って携帯電話にデジカメ機能がついているのが当たり前な最近は画像記録を残すのも簡単ですから、こういう作業をする時は色んな角度から写真を撮っておくと後で重宝します。

という訳で腰上がばらけました

ここまではスパナと六角レンチ、+-のドライバーがあればばらけます。中身は…年相応のやれ具合ってところでしょうか…

で、これが問題のピストン…

ばっちり一本、筋が通っています(爆)

当然ながらシリンダー側も…

いやー、ほれぼれするほどビシッと一本筋が通ってるわ…orz

ただ、心配していた油切れによる齧りではなく、スラッジか何か柔らかい物を噛み込んだ感じなので軽症なのが救いではあるのですが…

クランクケースまでばらけました

さすがに腰下は特殊工具が幾つか必要になりますが、ここまでやる人なら買っても損はないでしょう(苦笑)

という訳でバラバラ~

さすがに2stは部品点数が少ないです。

オーバーホールに限らず、整備ってのは基本掃除をする事です。綺麗に掃除をして、点検をして再利用する部品を決定し、消耗品を交換して組み立てる。
地味だけど大切な事です。

という訳で早速綺麗にしていきましょう…とクランクケースに手を出したまではよかったのですが…

この後に起こる悲劇をオイラはまだ想像すらできないのであった…(爆)
Posted at 2014/08/09 00:20:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2014年08月01日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その13)

Oリングの交換完了

ホース側のコネクタにOリングを通してシリンダーにはめ込み、あとはビスで固定するだけ。

続いてピストンのカップを交換します

カップは2つですが内径が異なるので形状が違います。ピストンをよく観察すればどっちに付けるものかわかるはずなので特に問題はないでしょう。

カップを組むとこんな感じ

カップの向きに注意、外す前にどっち向きに付いていたかを確認する事も大事ですが、どっちの向きから圧がかかるかを考えれば、おのずと組む向きはわかると思います。
このカップの場合はブレーキペダルを踏むとピストンが画像の左方向に動き、反作用で右向きの油圧がかかるとシリンダ内で傘を開くように広がり、外縁部がシリンダ内壁に押し付けられる事で油漏れを防ぐ形になります。

カップが組めたらリターンスプリングを組み込みます

ピストンの先端に差し込むだけなので特段難しい作業はないです。

ピストンとリターンスプリングが組めたらシリンダに差し込みます

カップの捲れや齧り防止のため、シリンダ内壁とカップにはラバーグリースを塗付します。

プッシュロッドの組み付け

ピストン、プッシュロッド双方の先端部にグリースを塗付したらピストンをプッシュロッドごとシリンダ内に押し込み、スナップリングで固定します。
組めたらプッシュロッドを押し込んで、ピストンがスムーズにスライドするか確認します。固くて押し込めない、押し込んだままで戻ってこない、なんて場合はピストンを抜いてやり直しです。

固定できたらダストブーツをかぶせて完成~♪

シリンダへの取り付けははめ込みなので特段中止する事はないです…多分…

という訳で完成~…と、思いきや…

いざ車体に組み付けようとしたら、どうにも組み立たない…よく見たらプッシュロッドの長さが全然違うやん…
どうやらバックステップに合わせた専用品が組まれてた模様…仕方ないのでプッシュロッドは元から付いていた物を修正して再利用しました。

これにてブレーキ周りのオーバーホールは完了!
Posted at 2014/08/01 23:38:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2014年07月26日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その12)

キャリパーに続いてリアのマスターをオーバーホールします

フロントは社外品に換装されている(=比較的新しい)ので、今回は見送りました。

まずはダストブーツを抜きます

シリンダーにはまってるだけなのではめ込み部に細い物を差し込んでこじってやれば…

こんな感じに簡単に取れます

後はリンクとの接続部のボールジョイントを外せば抜き取れます。

ブーツを取ると中はこんな感じ

シリンダーの内側に見えているスナップリングを外すと…

一気にここまでばらけます

左からリターンスプリング、ピストン、プッシュロッド、スナップリング、ダストブーツ、ボールジョイント、構成部品はこれだけです。

スナップリングとプッシュロッド

だいぶ腐食が進んでます。まあリアのマスターなんてオイル漏れでもしなきゃオーバーホールなんてしないでしょうしねぇ…

で、これがオーバーホールキット一式

シリンダーとボールジョイント以外は全部ついてきます。

シリンダー内を洗浄するため吐出側のホースを取り外します

ばらしたら各部をパーツクリーナーで洗浄します。

吐出側のここのOリングはオーバーホールキットには含まれていません。


なので、ちゃんと別部品で発注する必要があります
Posted at 2014/07/26 00:32:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2014年07月24日 イイね!

【R1-Z】R1-Zのレストア風景(その11)

部品の洗浄が終わったので組立てに入ります。

オーバーホールキット一式

4輪と違ってピストン込み、まあこれは2輪のピストンがむき出しで消耗が早いからなんでしょうけど。

まずはキャリパー側にオイルシールを組み込みます

シールが入る溝は古いシールの残骸や汚れがこびり付いてる事が多いのでよく掃除しましょう。これを怠るとオイル漏れの原因になったりします。
専用のツールなんかも売ってはいますがパーツクリーナーをかけてピックツールやマイナスの精密ドライバーで軽く擦ってやるだけで大抵は綺麗になります。
掃除が終わったらラバーグリースを塗ったオイルシールを溝にはめ込んでやります。

オイルシールが組めたらピストンにもグリースを塗り塗り~♪

ピストンの齧り防止のためにも量はケチらない方がいいです。

準備ができたらシリンダー部にピストンをあてがい、真っ直ぐ押し込みます

多分最初は堅いですが、軽く左右にゆする感じで押し込んでオイルシールを通るきっかけを作ってやります。オイルシールにピストンが通ると軽い抵抗感と共に指で押し込めるはずです。オイルシールは二重になってるので少し入るとまた固くなりますが、最初と同様にしてやれば最後までスムーズに入っていきます。逆に入るけど硬いままなんて場合はオイルシールが捲れちゃってるかピストンが斜めに入って齧っちゃってる可能性があるので、引き抜いてやり直しましょう。
…まあ、本当に捲れちゃってたら多分オイルシールはもう使えませんが…(汗)

これを全部のピストン分やるのでR1-Zの場合は10回…面倒くさい…(汗)

ピストンが組めたらパッドを組み付けます

鳴き止めプレートやピストンとの接触部、パッドピンやキャリパーとの摺動部には全てモリブデングリースを塗ります。

組み付けの全体像はこんな感じ

余談になりますが、パッドを再利用する場合はオーバーホール前と同じ位置に戻してやらないとディスクとの当たりが狂ってしまうので、パッドに取り付け位置をマーキングしておきましょう。

最後にカバーを取り付けて完成です♪

写真にはまだついてませんが、パッドピンの先には抜け止めの割ピンを通す穴が開いているので必ず割ピン取り付けましょう。まあきちんとネジが締まってればまず緩む事はないんですが、万が一の保険ですので忘れずに。
Posted at 2014/07/24 22:33:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「[整備] #タウンメイト 燃料コック交換(その③) https://minkara.carview.co.jp/userid/235992/car/3075822/6450820/note.aspx
何シテル?   07/10 02:22
ども、小田原在住のDT50と申します。 相棒は平成18年2月登録のディアスワゴンスーパーチャージャー(5MT RR)、トランポに使ったり遠出をしたりと色々...
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