後方からの異音発生源ついに突き止める!
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
少し前に解決したはずの、スライドドアからの(だと思っていた)異音が再発しました…。
最近熱くなり、気候の条件や、またはその他の条件が変わったためだと思われます。
前回はスライドドアの立て付け、噛み合わせを調整し異音を消すことができました。
長い間、異音に悩まされていましたが、運転席から耳を傾ける限り、いかにもスライドドア周辺からの音に聞こえてました。
金属の固い小さめなものが当たるような音。。きっとスライドドアレールと車輪との干渉音なのだと思っていたのです。
2
その時はスライドドアの閉まった際の位置を変えることで異音は出なくなったのですが…。今回はそれだけでは済まなくなっているようです。
スライドドアを外側から叩いてみたり、あらゆる内張りを叩いたりしました。
止まった状態でいくらあちこち叩いて揺らしても、同じ音が出ません。
私が気になる所は、何かしらの対策をしてここまできています。
それでも段差や車体がきしむ時に
「カチャッ…」
どこからか音が鳴っています。
もうこれはディーラーでみてもらうしかないかな、スライドドアの部品交換かな、と半ば諦めかけていました。
金属と金属の当たる音。最後にあやしく思ったのはシートレールです。
これはつい最近捉えた症状なのですが、…
3
まず後部座席下まわり、置きラクボックスまわりの内張りをはずします。置きラクボックスは完全に取り出しておいてください。
押し込みピン4つを抜いてから、進行方向の進む側へ向かって引っ張ります。内張りクリップ2つで座席下の鉄のフレームに直に刺さっています(※)。いつものドア内張りに使われているものと同じです。
内張りを取り除くとシートレールが現れます。
❗️シートレール角を横から手で叩くと、なんと後ろから聞こえていた、同じ「カチッ」という音が鳴るではありませんか。
※内張りをはずさないでの簡単な確認方法は、座席の真ん中をグーで叩く、勢いをつけてドカッと座る、シート自体のフレームを両手でグッと持ち上げる、ことでも同じ音が出ました。
(ただし細かな場所の特定はできません。私が特定した異音箇所と同じかどうかの保証はありません。)
原因不明の「カチッ」「カチャッ」「メキッ」金属音に悩まされている方、いらっしゃいましたら一度確認頂ければ、と思います。
似た音でいうと、シートをスライドさせる際に動かすレバーを動かしカチャカチャ鳴る音にとても似ています。(レールにロックされる部品が動く音。一時あやしく思いました。)
4
続いてシートレールすぐ下に溶接されている、置きラクボックス用の「コの字のレール」を握って上下にしならせてみます。手の力が必要です。
先ほどの角を叩きながら置きラクボックスレールをしならせ具合を変えると、音が出たり出なくなったりします。
とうとう見つけました❗️
ここが「異音の発生源」だったのです。
前回行ったスライドドアの立て付けの調整は、言わば、スライドドア自体の振動を抑えていたに過ぎなく、その振動はまわりのパーツに伝わり異音を誘発していたのです。すなわち「発生源」であった訳ではなく…。
(スライドドアは車の中ではかなり重たいパーツを可動状態で吊って保持しているので、ガタは実際出やすいです。スライドドア自体のガタが異音の直接的原因となることも多々です。)
(そして異音が出たり出なかったりする状況には、タイヤの空気圧(☆)やショックの固さもかなり関わります。
固い、小刻みな振動が増えれば、それは今まで無かった異音も出てきます。
ですからディーラーへ異音のクレームをぶつけに行っても、足回りを換えているとそれを理由に言い逃れされるのです。)
5
このレールは座席のスライドレールに後ろ寄りの上側からのみスポット溶接されています。(なぜこんな?)
よって下側はクリアランスのあるなしの度合いによって、当たってビビって音が発生していたのです。
私のキャンバスの場合は運転席側の外側1か所のみ異音が発生しました。
これがまさか響いて伝わり、スライドドアの周辺からの音に聞こえたのでした。
6
対処方法です。
置きラクボックスレール固定部分、溶接されていない側(下側)にスポンジを挟み込みます。
スポンジを挟む際、コの字金具下の隙間をぐっと拡げるように手で押し上げると同時に、先の鋭角なプラへらやマイナスドライバーを使ってぐいぐいスポンジを間に押し込みます。イメージが伝わりますかどうか…ちょっと難しいです。
鉄と鉄が震えて干渉して音の出ない所まで、押し込めるところまで押し込めます。
先ほど確認する際に叩いた、フレームの角をまた何度も叩いて、干渉音が出なくなる位置までスポンジを押し込めば完了です。
私はエプトシーラー(テープ付きの柔らかいスポンジ)を使いました。見えないところなので、見映えを気にせず適当で大丈夫です。
7
これにより、現在後部座席からの異音は一切なくなりました!
まるで車がグレードアップしたように快適になりました。音の発生源そのものを断つことができたので、今度こそ、もう大丈夫でしょう。
※ちなみに座席のこの2か所、シート下、裏側でワイヤーが鉄のフレームに接触している所があります。
シートの下をカバーしているペラペラした布、前側に手を挿入できる穴が開いています。手を突っ込んでスポンジを2か所に挟んで念のために異音対策しています。
※それから今回はずした内張りのクリップ2か所は鉄に直接刺さっています。こちらは穴にビニールテープを貼り、内張りを戻しました。
※さらにシートレールの外側が内張りと干渉しそうになっています。こちらも、今回は何もしていませんが、要注意箇所ですね。
最後までご視聴ありがとうございました。
もし、「私、異音箇所が特定できたのに自分ではどうすることもできないわ」という方いらっしゃいましたら、
話は早いです。
ディーラーでその箇所を直接指差して伝えてください。すぐ直ると思いますよ。ディーラーでも異音箇所の特定にはすごく時間が掛かってしまうんです。
取扱業者さんもこの箇所、要チェックされてください。
以前の異音対策が気になる方は、過去の記事をご覧くださいませ。
キャンバス乗りの皆様が快適に永く愛用できますように…(^o^)/
「キャンバスの異音解消に参考になればと思います!」
https://minkara.carview.co.jp/userid/2361048/car/2596855/5208661/note.aspx
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