シリコン洗車
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
今日は2019年最後にシリコンコーティングの施工を行いました。
今回、シリコンコーティングを選んだ理由は、どんな高価なコーティングを行なっても結局は水アカ、イオンデポジットから解放される事は無く、何らかのメンテナンスが月一程度必要だとすれば「シリコンコーティングが一番効果もありコストもかからないベストソリューション」だと考えました。
特に中部地区での3月から9月の半年間。
3-4月は黄砂の付着。
5-7月の高温と梅雨は、高温と雨で水アカとイオンデポジットの付着。
そこに8-9月の高温多湿と強烈な太陽光線。
それら汚れがボディに焼付き加工される気候では最高級の硬度9Hを誇るガラスコーティングでも絶対にノーメンテナンスはあり得ないです。
なので、どうせメンテが必要で有れば、私にはシリコンコーティングが最もコストパフォーマンスに優れたソリューションなのでは?と行き着いた次第です。
シリコンコーティングのメリット
↓
・施工時にヘッドライト、ガラス、プラスチック、ポリカーボネイト、ゴムなど、どんな材料に付着しても全く問題ありません。むしろ良い方向に向かいます。誰でも簡単に施工可能。
・ガラスコーティング同等の撥水力が得られます。
・小傷、スクラッチ傷をシリコンが埋めて隠してくれる。
・鉄粉もシリコンが含浸したあとは、滑る様に除去されますので、鉄粉取り作業は必要ありません。
・一度施工すると水洗い→シリコン塗布→拭き取りでメンテ終了でシャンプーも必要無いです。
・雨天時でも雨で濡れたボディにシリコン塗布メンテ可能です。
・塗装面にシリコンが直接乗ってしまえば、水アカ、イオンデポジット、ウォータースポットがシリコンの上に出来る事になります。シリコンは拭き取りが可能なので水アカもシリコンと一緒に拭き取れると言う仕組みです。
・鳥の糞にもシリコンが強力にガードし水洗い、もしくはシリコン染み込ませたショップタオルで簡単に除去可能。
・粘度の高いKF96-50でボディにへばり付き1ヶ月以上は撥水力持続します。
・メンテは撥水力が弱まったと思えば少量のシリコンを水洗い後に薄く塗るだけ。
・コーティング剤のKF96は1kgで¥2,200でコストパフォーマンスは最高。
・環境に優しい。
・お財布にも優しい。
などなど...
デメリットは.....
・シリコンの含浸に時間がかかります。塗装面がNaked状態、つまりノーコーティングでワックスなどかかってない状態で水垢などの汚れが塗装面に無ければ3日〜7日間、コーティングされてる場合や酷い水垢が全体に不着している場合は3ヶ月〜半年。
・シリコン塗布のコツがつかめるまで時間がかかります。
ワックス世代の私は拭き取りしてしまいますが、我慢です。初回はたっぷり目に塗布するのでムラになりやすく、埃も付きやすいです。
・施工時に風が強い日は、埃まみれになります。(埃は水で簡単に取れるので心配ありませんが、気持ち的に良くない。)
そんな程度です。
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シリコンコーティングに必要な原料と道具のリストです。
基本的に信越化学工業のKF-96-粘度50だけで良いです。
・Scotto社 ショップタオル ブルーロール55枚 2本セット¥1,185
一般のマイクロファイバータオルでも良いですが、砂が噛んだりしたらすぐに新品のショップタオルに交換し傷の発生を防ぐため。屋外施工では必須アイテム。
・フルプラ社 エクセレント500 No.3530 ¥1,230
溶剤を使用できる世界初の手動噴霧機。シリコンには溶剤が入ってないので100円ショップの物でもOK。使うシリコンは粘度が高いので霧になりません。
・信越化学工業社 シリコンKF96-50CS 1kg ¥2,200
粘度50なので伸ばし易く耐久力に優れます。耐久2ヶ月との噂。
合計 ¥4,615
たったこれだけです。
しかも、ショップタオル以外は3年以上持ちそうです。
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シリコンコーティング施工の前に、最大の注意は「力を入れて絶対にボディを擦らないこと!」、いくら砂落としを完璧にやっても砂は必ず風に乗って飛び込んで来ます。
またボディーに付着している鉄粉が磨きキズを作ります!
「シリコン洗車なんて二度とするものか!」と言われてる方を多数拝見しました。
共通点は皆さん力任せにムラの拭き取りを行った方達です。
「撫でる様に拭き取る事」を徹底して下さい!
「軽く拭いて取れないムラは水で洗い流す!」です。
「絶対に擦り付けない」と誓ってから作業スタートです。
1. 砂埃を水洗いで除去。
「散水ノズルのミストで水洗い」を多数の方が推奨されています。私も最初の放水はミストではじめます。こびりついた汚れに霧状の水が染み込み易く、充分に汚れに水分が吸収された後にシャワー散水で汚れを流すと言った流れです。
ボディーに残っている砂汚れはハケ(毛の付け根に金属が使われているタイプはボディーにキズを付けますので絶対に使わないで下さい。)で水を流しながら洗い流して下さい。
窓のコーナー部分等、見えない汚れが蓄積してます。
優しく何度も洗い流して取れる汚れを取り除きます。
これからシリコン洗車を始める方は、この時点まではシャンプー使用してもOKです。
2. そしてボディをNaked状態にする為、小麦粉水(水500ccに小麦粉大さじ2杯)をボディ全体に噴霧して乾燥させます。(※小麦の拭き取りが大変なので時間があればパーツ毎に塗布と拭き取りを行う部分施工が良いです。)
小麦粉に含まれているグルテンと粘着力がボディの油や塗装面にこびり付いた見えない埃や汚れを吸着します。
汚れが発生した部分に小麦粉が固まって濃く現れますので写真を撮ってチェックしておくと後で汚れの状態を確認するのに便利です。
イオンデポジットが酷い場合は小麦粉除去し水洗いする前にビールをタオルに浸しボディを軽く磨きます。ビールでなくとも発泡酒で問題ないですが糖質ゼロは効きが弱いです。発泡酒のアルコール分と発泡酒の成分が軽度のイオンデポジットを除去してくれます。
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5. ボディがnaked状態になりましたらボディに水をかける。
6. ショップタオルに信越化学のKF96を5cc程のせて50cm四方に塗り広げます。初回は塗装面にシリコンを含浸させる為にタップリと追加のシリコンを塗り込みます。
ベタベタと表現出来る位塗っても良いです。
※施工初回はベタベタでもOK。定着すれば一回の洗車で5ccのみでOKです。
7. 後はムラやホコリ、虫の吸着を気にせずひたすら待つ。
時間は最低3時間は待ちたいですね。
私の場合は一晩寝かせて24時間待ちました。
ルーフはほったらかしで1週間待つつもりです。
<施工の注意事項と要点>
私は強風時に青空駐車場での作業でしたので、シリコンがベトついた状態で凄い量のホコリ、虫等が付着しましたがほっときます。
埃は後で簡単に洗い落とせます。
とにかくホコリ、ムラ共に気にせずジャンジャンとシリコン塗ります。
途中、水をかけてムラを除去する事も可能ですが我慢です。シリコンを含浸させる事が一回目の最重要ポイントです。
シリコンをボディから出来るだけ流さない様に、水と一緒にボディに広げ塗り込む事が大事です。
水の流動性を利用してシリコンをボディ全体に広げるイメージです。
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例えばルーフ部分ですが、この様にシリコンで拭いた部分がそのままムラになりますが、一晩放置すればシリコンが塗装面に浸透し周りに広がりムラは徐々に消える場合とムラが酷くなり場合があります。酷いイオンデポジットが残っていたり、コーティング剤が残っていたり、汚れが付いている箇所はこんなムラがでます。
※ムラが出た場合、気にならない場合は放置。
気になる場所なら水で洗い流します。
こんな時、噴霧器があると便利です。
マイクロファイバータオルで拭き取ると、小さな砂が知らず知らず噛んで傷になる場合があります。
ボディーに直接シリコンが達して汚れが取れるとムラは出にくくなります。
とにかくシリコンが完全に含浸するまで(約3ヶ月〜6ヶ月)このムラが出る状態は続くようです。
ムラの出現はイオンデポジットや水アカ、汚れをシリコンが分解したと言うシグナルです。
頑張って耐えましょう。
ヘッドライトやテールランプもついでにシリコン塗ります。そして後でガラス面の清掃を行う事を前提にガラス面にもシリコン塗ります。シリコンがガラスに付着している汚れを分解し後で掃除を楽にしてくれます。
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シリコンを丁寧に塗り広げるとショップタオルに何度か引っかかる感触を感じる場所が数カ所ありました。
使ったタオルを広げて見ると鉄粉が結構付着してました。
この作業で鉄粉が簡単に取れるので、少しでも引っ掛かりを感じたらタオルを裏返すか、新しいショップタオルに交換します。
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