
メルセデスAMG C63 Sが我が家にやって来て、凡そ1ヶ月が経過しようとしておりますので、今まで乗った感想を私なりに纏めて置こうと思います。
先ずは、このクルマの搭載するエンジンはV型8気筒4リッター・ツインターボ、最高出力は510ps/5500〜6250rpm、最大トルクは71.4km-g/1750〜4500rpmになります。
そのエンジンスペックに車両重量は、わずか1760kgとなれば、その加速力が桁外れなことは容易に想像がつくと思います。
実際乗ってみると、やはりこのクルマはそれ相応のスポーツカーだと思わされ、エンジンスターターを押し、「バフッ」といった 音とともにエンジンに火が入ると直ぐに腹に響くような不敵なバイブレーションと,その直後の怒濤の加速を予感させる図太いサウンドが響き、加速すればそれは荒々しいサウンドが背中を押します。
エンジン特性もターボチャージャーでありながら、レスポンス遅れはわずかで二基のタービンがそれぞれパワーとレスポンスを両立させており、ほんのわずかに加速の「間」が感じられ、それがむしろ、戦闘機がカタパルトで弾き出されるようなタメとなり、その後の加速を思いのほか刺激的なものにしてくれてスポーツカー好きの魂を刺激させてくれます。
パワーの出方も、回転計の針の上昇に比例してパワーがかさ上げされていくような印象も強く、ターボチャージャーの助けを借りるとはいえ、フラットトルク型ではなく、回転と躍動感がシンクロして、あまりの加速の凄まじさに、アクセルペダルを踏み込むのを躊躇させられ、そのまま踏みつづけていたとしたら数秒後にはとんでもない世界に放り込まれるのは必至です。
ただし、GTR R35の様な荒々しい暴力的な感じではなく、そこはメルセデスの調教が上手くシンクロさせてくれてるなあと思いました。
ミッションはトルコンでももちろんなく、AMGスピードシフトMCTを搭載して、シフトショックは巧みに抑えられて、電光石火のシフトワークを味わう事が出来ます。
これはハッキリ言って、GTR R35よりは数段出来が良いと思いました。
足回りは当然のように硬いし、ファットなタイヤはこのボディにはちょっと過剰で、荒れた路面を駆け抜けると、脳天に響く突き上げがあり、この辺りがもう少し洗練されればと思っております。
タイヤをもう少しコンフォート寄りのスポーツタイヤをチョイスすれば改善されるかも知れませんが。。。
まあ、色々思いついたまま書き連ねましたが、一言で言うと、このAMG C63 SはメルセデスCのボディを被ってますが中身は全く別物の獰猛なマシンです。
もし、乗る機会がある際にはラフなアクセル操作は控えた方が良いと思います。
逆な言い方すれば、アクセルワークだけで容易にドリフトに持ち込む事も可能だと思います。
あと、もしこの車と直線で加速競争しようとしたら止めたほうが得策だと思います。
其れなりの技量のあるドライバーが乗っていたら、間違いなく大概の車はブッチされると思います。
この加速力を例えるなら、GTR R35よりは少しだけ劣りますが、以前乗っていたポルシェ991GTSよりは確実に速いですから。
先日、友人とプチドライブに出掛けましたが、友人のポルシェボクスターSが高速道路の合流場所で後方に付いてましたが、私がAMG C63Sで軽くアクセルを踏み込んだら、遥か後方に追いやってました。
友人曰く、ボクスターSではベタ踏みしても全く付いて行けないと仰ってました。
その時、私は7割程度の踏み込みでしたが。
ターンパークの登りでも、コーナーでは何とかボクスターは付いて来れますが、コーナーの立ち上がりや登りの直線が少し長くなると、あっと言う間に離れてしまいました。
まあ、あくまでも法定速度内の話しですが。。。
完全に慣らしが終わったら、メルセデスAMGが開催しているAMGオーナー限定のサーキットスクールがあるみたいですので、一度参加してサーキットモードに入れて試してみたいと思っております。
その前に、身体も健康にしなければなりませんが。。。f^_^;
この1ヶ月近く乗った私のファーストインプレッションでした。
Posted at 2016/06/27 16:36:49 | |
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