
継続学園艦上 森林地帯
深呼吸をし終えた真は、突然ルミの両頬を引っ張り出した。
「いひゃい、いひゃい、にゃにすんの」そんなルミの抗議の声を無視して真は、ルミの両頬を散々引っ張ったあとにチョップとデコピンをルミの頭と額に食らわした後、ルミは痛みが引くまで悶絶し痛みが引くと真に恐る恐る訊ねた。
「こんなことするのは、やっぱり別れ…」
「早とちりしないでルミ姉、襲おうとした罰ゲーム!で、最初に訊くけどなんであんなことをしたの!本題を話す前に訊きたい!」
「だって遠距離恋愛中のカップルが大切な話があると言うと、大抵は別れ話だと聞いて、どうせ別れるなら最後の思い出というか既成事実を…」
「誰に吹き込まれた!というか誰だそんな与太話をルミ姉に吹き込んだ馬鹿は!」怒りの絶叫を上げる真にアズミとメグミの二人は乾いた笑いを浮かべ。
「なるほど既成事実という手もありね」と沙織が納得した顔で頷いた。
「沙織さん下手すると刺されますよ」
「同感だ」
「華と麻子!それどういう意味!!」
そんな騒動を横目に見ながら真は「この件に関しては、あとで当事者たちに問い詰めるとして、本題を話すよルミ姉、来年ルミ姉の大学に入学するから」
「えっ」その意味が分からない声がでた。
「来年からまた一緒にいられるよルミ姉、来年から宜しく!」それを聞いたルミは暫し呆然としていたが、やがて口を開く。
「真、本当に、本当なの?」
「ウソは言わないよ。ルミ姉と同じ時間をまた過ごしたいから」するとルミは顔を伏せると真に抱きつくと告白をする。
「こんな、こんな勘違いして、真を襲おうとした。こんな私、私…なんかの…ために…」
「例え勘違いでも、俺なんかのためにそんなことをしてくれるルミ姉が好きだよ。それにルミ姉のミニスカメイド姿よく似合っているよ」
「はが、そんなことを言うんじゃない!と言いたいけど嬉しい、嬉しいよ真」顔を上げたルミは泣いていたがその涙は嬉し涙で、真はルミを見詰めると顔を近づけた。そんな真の動きにルミは瞳を閉じた。
「真」
「ルミ姉」お互いに名前だけを呼ぶと唇を重ね。キスがし終わると周りから声がかかった。
「二人だけの世界を作って…」
「悔しくなんか…」
「羨ましい…」アズミとメグミ、沙織が悔し涙を浮かべ呪詛のような声で言う。
「はわわわわっ」
「う~ん」アキとミッコが声にならない声をだしその場で倒れ。
「愛里寿ちゃん、あれはその~」
「島田殿、今のは…」
「凄く素敵ルミ」みほ、優花里がしどろもどろになりつつ説明をしようとしたら愛里寿が今のキスシーンを目を輝かせながら感想を言い。
「あれが公開プレーというものですか大変素晴らしいです」
「五十鈴さんちょっと違うぞ」華の発言に再度突っ込みをいれる麻子。
「いいのが撮れました」スマホの動画機能で真とルミのキスシーンを撮影していたミカが物凄くいい笑顔になる。
そして、ルミと真は周りのことを忘れてついつい雰囲気と勢いでキスをしてしまったことに気づくと、二人揃って絶叫を上げた。
現在 披露宴会場
そんなことを思い出していた。あんこうチームとアズミとメグミ、アキとミッコだったが、ミカは、そのことを言わずマイクの前から離れるとカンテレを持ち直し、そしてマイクの前にはいつの間にか席を立っていた愛里寿が立つ。
「愛里寿いいかい?」
「うん、問題ない」そんなやりとりをするとミカは一曲弾き始めた。
「この曲は!?」
「うん、あの曲だよ」
「「イエヴァンポルッカ」」ミカの弾いていた曲を聴いたミッコとアキは、曲名を同時に言う。
「イエヴァンポルッカ?」
「確か、カンテレで奏でる愛の曲だ沙織」
「さすが冷泉殿」そしてイエヴァンポルッカをBGMにして愛里寿が話し出す。
「皆さま方初めまして、島田愛里寿ともうします。本日は大学選抜時代に副官として支えプライベートでも色々と助けてくれた。ルミと真さんの結婚式に出席頂きまして誠にありがとうございます。実は言うとルミは熱くなりやすいですが芯は冷めているという不思議な性格の持ち主ですが、恋愛に関しては熱くなりすぎて冷えることは困難でしたが、しかし、その熱くなる性格が幸いして最愛の人の手と心を掴もうとし、差し出された手と心を受け入れしっかり離さず掴み握りあった真さん、握った手と心を離さないで下さい。もし離すようなことがあればセンチュリオンの主砲を撃ちますが、ルミと真さんならその心配はないでしょう。何故かと言うと、喧嘩をしても仲直りする過程で互いに分かり合い、思いあい、そして支えあい二人は共に歩みます。その歩く道は平坦ではないかもしれません、しかし二人なら互いに握った手と心を離さずにその道を互いに協力して歩んで行くでしょう。二人の将来に幸多くあらんことを、そして幸せな家庭を築いて下さい」愛里寿が言い終わるとルミと真が座っているテーブルに向くと、そのあとを
「よき夫婦とは互いに見つめ合うのではなく、同じ価値観を共有するものであると、ある哲学者は言いました。ルミ先輩と真先輩は同じ価値観を共有していますのでよき夫婦になります。」言い終わるとミカも曲を演奏しながら愛里寿同様にルミと真が座っているテーブルに向くと愛里寿と目を合わせるとアイコンタクトで合図をすると同じ言葉、祝福の言葉を言い出した。
「「改めましてルミ(先輩)と真(先輩)御結婚おめでとうございます。末長くお幸せに」」それを聞いたルミは、涙が堪えきれず泣き出しながらも礼の言葉を返した。
「ミガ~、だいぢょう~ありがどう~」
「心憎い演出をあ、あ、ありがとう」真も泣き出しそうになるのを必死に耐えながら答えた。
「いいな~私もあんなロマンチックな恋愛からの式をしたいな~」
「そうよね。10年前に出会って」
「10年間想いを育てて結婚する、それってなんのマンガの話?」そんなルミと真の姿を見ながら、沙織、アズミ、メグミが各々が思ったことを口にする。
「確かにそれは…」
「憧れるよな~」
「こればかりは」
「否定のしようがないな」アキ、ミッコ、華、麻子が同意する口調で言い。
「西住殿は?かくいうわたしもやっぱり憧れます。はい」
「へっ、わたし、私もやっぱり憧れるかな?」優花里からの質問にみほは同意すると
「やっぱりそう思うよね!みぽりんも!!」沙織が断言するかのように言うなか、ルミと真の結婚を祝福するイエヴァンポルッカが流れた。
エンド
作者から一言
ちょっとした思い付きで始めた話が、取り敢えず終わりました。全体的にはまだまだツメが甘いところもあるので改訂するかもしれません。
それから、このSS内の継続高校は強すぎるんじゃないかと思う人がいるかもしれませんが、正直言って結構強めに設定しています。というか、これくらい強くしとかないとあの西住姉妹がいた。黒森峰が苦戦したという継続高校との練習試合に繋がらないと考え強くしました。
それから、ルミをヒロインにした理由として継続高校出身という噂と大学選抜の三人娘のなかで彼氏がいるとしたら、ルミじゃないかと考えました。
最後に、こんな駄文にも関わらずイイねを!つけってくださった方々ありがとうございました。
なお、最終話らしく本ssでヒロインを演じたルミさんの写真を貼っておきます。
おまけ
なお、大洗・継続連合16輌vs知波単・マジノ連合16輌との殲滅戦式練習試合は、序盤は知波単が珍しく突撃を我慢して地形を巧みに利用した防御戦を展開していたが、途中から知波単の一部が我慢できずに突撃を敢行するも、今までのバラバラな突撃とは違い、まだイビツだが統制のとれた突撃をみせて大洗・継続連合に肉薄する。この為に予定より早い突撃にマジノの隊長エクレールもこれに引きずられる形で予想外の突撃を敢行、知波単の西隊長も本隊は先行した部隊の援護を行うが、一部を分離して別動隊を編制する案をエクレールに提案、エクレールもこれを受けて部隊を分けて臨時の別動隊を編制する。なお、別動隊の隊長は福田である。
一方の大洗・継続連合も知波単の統制のとれた突撃に最初こそは戸惑ったが、突撃を読んでいたみほ、ミカ、愛里寿の前に突撃を止められたあとは冷静に対応され突撃を粉砕されたが、途中から別動隊の攻撃に翻弄されたが大洗・継続連合の勝利に終わった。
尤も勝利した大洗・継続連合も16輌中7輌撃破されており、みほは知波単が元々持っている練度の高さに連携を加えた突撃戦法と、マジノ方も防御戦からの機動戦への切換スピードが予想よりも遥かに向上しており、知波単は意識改革、マジノは機動戦への慣れ次第で将来的には脅威になると考えていた。