
6月にはいってから、非常に忙しい日々が続いていましたが、無事に鈴鹿8耐を完走して、2位を獲得することが出来ました。
昨年は序盤に他者の転倒に巻き込まれてレースが終わってしまいましたが、今年はコンスタントに上位を走り、終盤に雨が降った際に一気に順位を上げる事が出来て、3位でチェッカーを受けましたが、その後の車検で、2位の車輌が失格になった為、2位という正式結果となりました。
今年の車輌は、基本的には昨年と大きな差は無いのですが、昨年から自分で作成しているパーツ類のバージョンアップを行った為に、非常に大変でした。
作り物だけでも忙しいのに、当然車輌のメンテナンスもしなくてはならないので、S660を触る時間が殆ど取れませんでした。
また、レースウィークにエンジントラブルや、転倒もやはり発生してしまい、それなりにバタバタしましたが、昨年よりは事前準備が出来ていた為に、比較的スムーズ?に事は進みました。
転倒はある意味予想済みでしたが、エンジン載せ替えは無い予定で、しかも今年はメカニックが少ないの疲れました。
あと、自業自得なのですが、8耐搬入日前日に、仕事終わりの積み込み時に階段で足を滑らせて左足にダメージを負いました。
相当腫れていたので、ただの打撲では無いと思ってましたが、病院に行く時間もとれず今日まで来ましたが、1か月たった今現在もまだ腫れと痛みが残っていて、腫れ方や色の感じからほぼ間違いなく骨にヒビが入ってると思います(現在進行形)。
まあ、自分の場合は痛みはアドレナリンが出ると吹っ飛ぶので何とかなりましたが、ピットワークにあまり影響が出ずに良かったです。
また、昨年までは、ピット作業はフロントタイヤのシャフト交換(インパクトレンチを打つ役)でしたが、今年はフロントタイヤ交換をする事が出来ました。
本当は3大会前(2019年)からフロントタイヤ交換役として練習してましたが、2大会連続でフロントインパクト役のメカニックに問題が発生して急遽自分がフロントインパクト役になったので、練習の成果を発揮する機会が有りませんでしたがようやく出来ました。
ただ、昨年からちょっとハード的に課題が在り、実走後のブレーキが熱い状態でのタイヤの抜き差しに問題が有り、非常に苦労しました。
練習だと6秒前半でタイヤ交換できるのが、7秒位かかってしまい、スタート補助(ピットアウト時にマシンを引っ張って発進を補助する)も出来なかったのが、来年の課題です。
練習なら簡単にタイヤの抜き差しが出来るのですが・・・
そんなこんなで色々と在りましたが、終わってみれば目標の表彰台を獲得できたので、頑張った甲斐は有りました。
チェッカー後の暫定表彰式では3位でしたが、再車検で2位の車両が失格になり2位となりました。
こちらは土曜日(予選)の様子です
1時間半まではサポートレースで、その後に8耐の予選と、トップ10トライアル
しかし、今年の作り物は、全てカーボンで作ったので、結構面白かったです。
いままで、個人的にはコストの問題からカーボンパーツは殆ど作った事が無かったのですが、今年は軽量化も課題だったので、カーボン化を進めました。
残念ながらドライカーボンは設備がないのでウェットカーボンですが、やはり普通のガラス繊維よりは軽量化が可能となり、なにより恰好が良い!
また、だだカーボン化するだけでは無く、全てのパーツの形状を最適化して型を作り直したので、非常に大変でしたが、機能的にはそれなりに満足のいく製品になったと思います。
①ヘッドライトは市販車の物を使うので、それを収めるケース②ゼッケンを光らせるバックライトのケースと、その左右に広がるのは、夜間走行時にゼッケンの光がカウルの内側に漏れない様に(ライダーが眩しくない様に)するカバー
①は形状の最適化、②は完全新作化

ラジェータキャッチタンクはカウルの脱着を容易に出来る様に形状を変更カーボン化にあたって内容量の確認窓を追加した為に工程が複雑化しました。
上下の合わせ面が非常に汚いので、この辺の工程は要見直し。

ガソリンキャッチタンクは容量を調整して、こちらは形状を大幅に変更したので大変でした。こちらも併せ面が非常に汚い。時間が無くて2工程省いたせいです。
シートカウルのゼッケンLEDベース画像は試作品のFRP製ですが、こちらも完全新作。

エキゾーストヒートガード。これが無いとライダーが熱くて走れません。冗談抜きで火傷します。
こちらは外から見えるので仕上がりも意識して作りましたが、皆さん恰好良いといってくれたので頑張った甲斐が在りました。
アンダーカウルと段差にならない様に作ったのですが、下側に少し段差(隙間)が出来たのがちょっと納得いってません。
これは8耐では無く、その後のもてぎのレース用に作ったブレーキダクト。突貫制作だったので、色々と納得いかない部分が有りますが、機能的には50度以上
はローター温度が下がったので良しとします。
キャッチタンクなどを作る技術は結構進歩したので、S660のエキスパンションタンクや、オイルキャッチタンクなどを、カーボンで作りたいと思いましたし、その他の外装パーツもカーボン化を進めようと思いました。
今回思ったのは、設備さえあれば、ドライカーボンの方が作るのが楽そうだという事です。
レーシングパーツなので、当然ゲルコートは使わず、フルカーボンなので、軽く作ろうとするので樹脂の量を絞るので、表面に巣が出来ない様にするのが大変(ある程度は許容しますが)で、非常に気を使って難しいのですが、プリプレグを使う場合は、基本的に機械的に積層するだけで、素材の価格も大差ないので、釜が欲しくなりました。
シャーシダイナモが活動できる様になったら、小型の釜を作ろうかなと・・・?
そんなわけで、6月末から8月末現在の2ヶ月間、全く休みが無かったのですが、ようやく一息付けました。
といっても、8耐翌週にもてぎ2&4を終えて、昨日APテストを終えて戻ってきて、来週末にはAPでレースで、9月には岡山のテスト、レースも在るので、まだまだ時間を取ってS660を弄れないのが非常に問題ですが、まあ、ボチボチやってきます。
Posted at 2023/08/27 20:59:28 | |
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