ワンオフテールランプ製作(その2)

ウインカーが完成した後はテール&ストップ部分を作ります。
コンセプトは丸目4灯。基本的にはインナーの形状を無視してキレイに丸く光らせる事を優先してデザインします。

丸形リフレクターを使った基板を作ってみましたが、別のプランを思いついたのでこの部分も作り直しです(笑)

テクノパーツという電子部品屋さんで扱っているとても捗りそうな円形基板を2セット用意しました。

基板自体はハサミで切れる位の硬さ。お好みの大きさに切り出して使います。

ウインカーと比べてテールとブレーキは圧倒的に稼働率が高いので、耐久性に期待しつつコスト度外視で日亜化学の5mm砲弾型LEDにしました。
100本で6,300円、これを2セット買ってます。

因みにウインカーで使ったOptoSupplyの3chipLEDは100本で3500円。フロントの分と合わせて8セット使い切りました(笑)

この円形基板はスルーホールタイプなので、メッキシートを貼るとショートします。

プリントは隠しておきたいのでオモテ面はカーボンシートを貼りました。
黒だと暗い印象になりそうなので、赤色を貼っています。

基板をφ90で切り出してハンダ付け。
LED4個で1回路、抵抗も裏面に隠れるのでとっても作りやすいです。

テールは面で発光するイメージを目指してイカリング用カバーを使いました。
そのままだと固定できないので、LEDの側面にセメダインスーパーX2を点付けして固定しています。

カバーで拡散する分、多少明るさが犠牲になるので、少ない電流でも明るく発光する日亜のLEDがピッタリです。

テールランプ内側、φ90基板にφ80のリングを合わせました。

次は外側、φ90基板に切り欠きを入れておきます。

切り欠きを入れた方は少し小さめのφ70のリングを合わせました。

リングをサイズ違いにした理由は、色々あります。
内側と同じφ80も入らなくはないのですが、内側に比べてリングが下がって見えるとイマイチ…。

テールランプ外側の垂れ下がってるラインを無視して、弧を描く部分とリングのRを均等に。内側と外側のリングは下端で揃えるといい感じに。

外側レンズには元々電球の光を拡散させるためのレンズカットが入っています。
削り取らずに残してあるので、ここのRとリングのRをなるべく同じくらいにしたかったのも理由の1つです。

右左逆になりますが、今回作った基板を仮固定してレンズまで嵌めてみるとこんな感じになります。
赤いカーボンシートは主張しすぎない感じです。よく馴染んでます。

(この時点ではウインカーのストライプ柄のフィルムは抜いています)

スモールで点灯テスト。
合計18回路分で、計算上は約4mAずつ流れてます。
ストップ点灯時は約18mAずつ流れて明るく光ります。

テール信号とストップ信号をそれぞれダイオードを通して合流させ、サージ対策のバリスタを経由してから基板のプラスへ送っています。

Ｔ20ダブルのソケットから信号を貰って内側と外側の基板に送っているので、いわゆる4灯化された光り方になります。

バックランプはIPFの明るいLEDバルブをそのまま使うので加工なしです。

基板を固定して一通り点灯テストをして最終確認。
問題はなさそうなので殻閉じしました。とりあえず形になりましたね。

ウインカーの末端部分は目隠しでカーボンシートの端材を貼りました。

サイドマーカーっぽいイメージ。でも反射はしません。

黒いコネクターの下に見えるトグルスイッチはシーケンシャルウインカーの切替スイッチです。
ちょうど良い場所に埋め込めました。

殆ど水は掛からないと思いますが、念の為トグルスイッチ用の防水キャップを後から取付けています。

テールランプを入れ替えて完成。

ぱっと見は純正っぽい見た目の赤テール、ブレーキを踏むと面発光の丸目が現れて、ウインカーを出すと流れる…欲張りなワンオフテールランプになりました。

おまけ1。
これがウインカー部分に入ってるストライプ柄のフィルムです。

レンズの溝にピッタリ嵌っています。マスキングテープ等をつまめるようにして貼り付けて引っ張るとうまく外せます。

おまけ2。
夜に運転してみたところ、ミラー越しに見えるリアのシーケンシャルウインカーがちょっと眩しそうなので改良。

ウインカー部分のフィルムを裏返して嵌め直しました。これで眩しさを和らげられると思います。
白いストライプの赤テールで不思議な印象に。

再度殻閉じと防水処理をして今度こそ完成です。


作ってる時は夢中で楽しいのですが、終わってみるとかなり大変でした…。超寝不足です(笑)