ヱビスサーキットで毎年恒例の雪上走行会があると聞き、みんとものりんさぶ氏と共にインプレッサの1.5iで参加しました。
10時前に入場、ピットイン。くるくるランドで少し練習してからコースに入りました。
しかし、半周したところで渋滞発生。冬のヱビスは坂を上らない車で渋滞するのです。すると、FRはもう坂を登れないので、今日は逆走にするとのこと。
走行車種の半数がシルビアなため、シルビアランドと化したコースを数周したところでみんとものりんさぶ氏に運転を代わり、ナビ?をすることになりました。
後方からはシルビア2台がパラレルドリフトで迫ってきたり、インプがふらつく中でも安定したコーナリングで一定の車間を開けてくれるシルビアさんなどを最前席から観戦できました。運転していたりんさぶ氏はこれでシルビアがタイガーホースになったとのこと。
再度交代して数周したら、スピンしてお尻から雪に突っ込みました。場所は裏ストレートからの下りの右カーブ。このときは自力脱出できましたが、しばらくして今度は同じコーナーで内側に突き刺さりました。この時ばかりは脱出できず、後続のS15に引き出していただきました。
一方、りんさぶ氏はほんとに今日がサーキットデビューなのか?という走りをしておりました。こういう一般人ぽい人が一番恐ろしいですネ。
今日は気温も高く、走行する車が多かったため、あっという間に路面が鏡面仕上げになり、場所により路面が出てきてしまいました。そのため、居合わせたエボ8氏をお誘いし(H.N.メモるの忘れました。ごめんなさい><)、くるくるランドに再度移動。
駐車場にω型のコースが作られており、走ってる車も少なかったので、楽しめました。

インプの場合、ナンバーなしでも絵になるのでいいですね。カリーナでやるとドナドナ寸前のように見えてしまうのでさみしいです。
りんさぶ氏の走りはドリフトアングルを深くとらず、荷重をしっかりかけて、カウンターを極力あてない走り方です。派手さはありませんが、タイムが出る走りだと思います。なかなかやりますね。信州の山奥で鍛えているのでしょうか。
たぶん私もこんな感じで走ってると思いたい。市営自動車学校の元教官から走りを受け継いでおりますので。そしてりんさぶ氏はその孫弟子になります。
こうしてインプの後姿をみると、どことなくレオーネを思いだします。アプローチアングルが小さく、デパーチャーアングルが大きいスバル伝統のスタイルだからでしょうか。
今回は半日券を購入したため、12時前に会場を後にしました。出場後にハイドラをみたら土湯の白い悪魔とHENTAIが来ていたことに気づきましたが、アフターカーニバルでしたので引き上げました。
感想
相変わらず冬のヱビスは恐ろしいところです。シルビアがひょうひょうと走っているところを見ると、雪道で安定して早いのはFRだと錯覚するほどです。LSDが入っているとは思いますが、それでもコントロールする方の腕前にひれ伏すばかりです。自分がいかに一般人か思い知らされます。そして、りんさぶ氏と走っていたいくつか気づいた点がありました。
1.「車好き=運転も習熟している」という方程式はどの地域でも通用するものではなく、冬季間が長い一部の地区にのみ通用するものであるらしいこと。
北海道の道東に4年間ほど暮らしていたため、車好きでなくとも運転操作はカウンターステアができて当たり前、スタック脱出の手伝いも日常茶飯事のような世界観でいたのですが、案外世の中そうではないということです。今更ながら気づかされました。
2.アンダーパワー車は挙動が乱れにくい。
今回持ち込んだインプレッサは、ショートストロークの1500ccで100馬力を発生するEJ15に5MTを組み合わせ、1250㎏の剛性が高めなボディを動かすシロモノです。1000~2000rpmまでは回転の上りが遅く、クラッチをけりたくなります。しかし、そのおかげで低速コーナーでのアクセルオンによるオーバーステアが出にくく、無用なカウンターステアを抑えることができました。逆に言うとパワースライドを作りにくいということでもあります。トヨタの4Eや7Aなどのロングストロークエンジンに慣れていると、EJの回転立ち上がりの遅さが気になります。また、1.5のインプは弱アンダー傾向が強く安定しているように感じました。たまに変なところで後ろが流れましたがご愛敬。
3.車は速い、遅いではなく、それを運転する人との相性で考えるべき。
運転操作は物理学の実験場のようなもので、車は物理学に沿った動きをします。ここまでは机上でもどんな操作をすればいいか答えが出せるのですが、問題はその先です。状態変化をとらえる感覚がないと、その先にどのような操作をすればよいか予測が立てられなくなります。
簡単にいうと、コーナリング中にリアが破たんしかけたとき、いかに早くそれに気づき、対処できるかということです。これがやりやすいかどうかはその人と車の相性によると思います。
今年もいろんな発見がある雪上走行会となりました。また機会を見つけた参加したいと思いました。
Posted at 2017/01/23 22:31:20 | |
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