諸事情があり、整備記録などは記入していたものの、ブログはご無沙汰でした。

降雪期になり、思うところがあったため4WDについてテキトーに思うことを書き連ねます。画像は使いまわしですが、実体験に基づく内容であり、またタイヤがスリップしたあとのコントロール性を求めている内容です。車がカーブの外側に向かった、またはカーブの内側に入ってしまっう場合の話ですので、非降雪地や横滑り防止装置がある車では実感しにくいかもしれません。
2WDのメリット、デメリットについて
4WDにあらずんば車にあらずという思いで子供のころから育ったために、正直なところ2WDの車を軽視する傾向にありました。そこで2WDとはどんなものかとFFの最終型カリーナ(AT211の5MT)を購入しました。FFのカリーナで感じたことなどを述べます。
メリット
燃費良好であること:リアに余計なものがないためフリクションロスが少なく、燃費が伸びます。
静かであること: 推進軸やリアデフがないため、車内が静かです。
思い通りにトラクションがかかること:2WDは通常の駆動輪以外が駆動しないため、たとえ乾燥したアスファルト道からアイスバーンに入っても、通常の駆動輪以外が駆動することがありません。そのため、予想外の動きになりにくいのです。通常の挙動が誇張される傾向にあります。FFの場合は前輪が滑り舵が利かなくなりますし、リア駆動の場合はスピンしやすくなります。総じて2WDの場合は前後の動力配分がないため、思う通りの駆動力をかけることができます。ただし、絶対的な安定性、走破性は4WDに劣ります。
4WDついては経験に基づきおよそ3パターンに分けて考えてみます。
その1:センターデフ付きの4WD
(スバルのMT、AWDや2000年以前のカローラ4WD、ハイエース・タウンエース4WD等)
センターデフがあるため機械的に常に前後同回転であるタイプの4WDです。ビスカスやエンジン出力などの設定によってはリアのトラクションを得やすいため、後輪の駆動力をあてにした運転ができます。ただし、駆動力配分はその時の状況によるため、挙動がFFよりになるかFR寄りになるかはその時の荷重次第です。また、2WDと4WDの切り替えができないため、燃費が伸びにくい傾向にあります。
その2:センターデフなしの4WD
センターデフがなく、トランスファーにビスカスや電磁クラッチを用いて駆動力を前後に分けているタイプです。直結がなく、車種によっては2WDモードがあります。
どんな動きになるか、前後の動力配分はメーカーの思惑によるため、乗ってみないとわからないというのが本音です。軽乗用車やトヨタのVフレックスやスバルのACT4が広義の意味で当てはまります。MTやAT、CVTとの組み合わせにより性能は千差万別です。
たとえば最終型スターレット5MT、4WDは軽バンのアクティHH4よりも安定して泥濘地をクリアすることができました。また、144フィールダー4WDはCVTの設定が良くなく、タイヤ空転がわかりにくいため、低ミュー路での限界がつかみにくい傾向にありました。また、走破性最強などといわれるスバル車の多くがACT4といわれるこのタイプであり、ヒューズ一つでFFになりマス。ですが、2018年現在販売されている4WD車の大半を占めるので、通常の運用では問題が表面化しないようです。
その3:パートタイム4WD
センターデフがなく、前後の動力配分をスイッチで任意に切り替えるタイプです。構造はシンプルで走破性が高いものの、安定性がいまいちです。乗用車での採用はほぼなく、軽トラやクロカン(ジムニーやランクル)がもっぱらです。
きりかえタイミングの選定で2WDの不安と4WDの安定感のせめぎあいになります。任意に4WDに切り替えられるものの、アスファルト道と凍結路が混じる道(トンネル、橋の連続など)では厄介です。カーブがあっても前後のタイヤ回転差を吸収できないため、タイトコーナリングブレーキでキュッキュとなります。カーブの挙動はドリフトアウトかスピンアウトの二択でスムーズなコーナリングにはなりにくいモノです。
感覚としては4WDに安定性を求めるならば:パートタイム<センターデフ付き<センターデフなし
走破性を求めるならばその逆:センターデフなし<センターデフ付き<パートタイム
に思います。
長々と述べましたが、事の発端は4WDの乗用車を購入しようとしたことにあります。現在所有しているFF、MTのカリーナは、FFとしてはそこそこの走破性を有し、挙動のつかみやすさや低燃費で乗りやすい車です。しかし、豪雪地帯に通う機会が増えたため、4WDで運転しやすい乗用車が必要となってきました。過去の経験から安定性と走破性のバランスのとれたセンターデフ付きの4WDが一番乗りやすいように感じます。しかし、センターデフ付きは絶滅傾向にあるため、それに近い4WDを探したものの、なかなかで物がなく困惑していたところです。走破性は静止摩擦係数をいかに小さくするかがキモですので、タイヤを回し始めると同時に駆動力をかけることが必要であり、また、クラッチミートをした時のトルクの出方が明暗を分けます。極端な話、あぜ道の登りでは2000回転以下のトルクが薄いスバルの4WDよりも、アイドルから回転が上がるトヨタのFFのほうが力をかけやすい場合があります。
巷ではランクルジムニー最強、いやいや、スバルが強いなどと情報があふれています。実際雪国ですと車は操作しやすく故障が少ないことが求められるので、案外トヨタが多かったりしますが。安定性を取るか、走破性を取るか、どこまでの性能をもとめるかで4WDの種類も決まってくるように思います。
経験的にはATの4WDであれば臆せず進めそうなので、スバルの4AT最終型になりそうなところではあります。
Posted at 2018/12/13 22:53:16 | |
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