
いつの間にやら11月・・・ 一段と肌寒い季節となったそんなある日、またまた「委託修理車両」が運ばれてまいりました。

メーカーはホンダ・・・

車種はHONDA フリーウェイCH250K(MF03)・・・ 250ccのスクーターです。

うっすら積もった埃が、結構な期間動いていなかった様子を物語っております。

始動するはずもない事は分かり切っているのですが・・・ 一応メインスイッチをオンにして

セルスターターを押してみる事にします。
・・・ ・・・ ・・・ 当然ながら、エンジンは「ウン」とも「スン」とも言いません。

このスクーターにはキックペダルがありませんので、それを使用してのエンジン始動はする事ができません。 「押し掛け」も無理ですので、なんとしてもセルモーターを使用しなければいけないのですが・・・

バッテリーの電圧がこれでは、セルモーターなど動くはずがありません。

そういえば、いつだったかジムニーのオルタネーターをリビルト品に交換した際、バッテリーも新品に替えた事を思い出しました。たしか旧品のバッテリーをストックしておいたので、今回はこれを使用する事にします。

早速ブースターケーブルで車両につないでみたところ・・・

メーター内のインジケータランプが点灯し

ブレーキランプ、ウインカーも点灯するようです。

あらためてスイッチを押してみましたが、残念ながらセルモーターが回る事はありませんでした(泣)
しかしながら・・・セルが回らないにしても、どこかにあるであろう「スターターリレー」の音も全然しないようです。 どうやらリレーまで電気が行かないようなので、そのへんから確かめてみようかとおもいます。

無駄な事だとは思いつつも、バッテリーは一応充電器につないでおきます。

さて、色々調べてみたところ、バッテリーの+側配線の根本にあるコイツがどうやら「スターターリレー」のようです。

早速車体から取り外して点検してみる事にします。

まずはリレー本体に付いているこちらの30Aのヒューズ、これがメインヒューズのようです。 当然ながらこちらは異常なしです。

次にリレー本体に直接12v電圧を流してみますと、「カチッ」という音がして内部のスイッチが作動したようです。 この状態でバッテリーのハーネス間にテスターをあてると、導通を知らせるブザーがピーピー鳴ります。 どうやらリレーは正常のようです。
となると、セルモーター本体が悪いのかとも考えてしまいますが、直接電圧をかければリレーは動く訳ですから、そもそもリレーまで電気が来ていないと考えるのが正解だと思います。

と言ったわけで、次に調べることにしたのがハンドルリヤカバー内側にあるこちらの部品

スタータースイッチ本体です。

「おそらくコレだろう」とタカをくくって自身満々にテスターをつないでみましたが、これもどうやら「シロ」のようです・・・

分解して内部を見てみるも、端子には「緑青」なども確認できず非常に綺麗なもんです。
私自身、このバイクは乗ったことも弄ったこともないので、ネットで色々調べてみる事にしました。 そこで色々分かったことは、どうやらこの機種

サイドスタンドを解除して

フットブレーキ(リヤブレーキ)をかけた状態でないとセルモーターが回らないという事でした(笑)

部品図で確認してみると

こちら2番の部品や

3番の部品がそれらを制御するセンサースイッチなのですが、この部品に不具合があれば当然エンジンの始動には支障が出てしまいます。 部品に不具合があった場合を想定して念の為にこれらの部品を見積もり依頼してみましたが・・・

やはり部品は「供給停止」のようです。

今回は幸いなことに、正しい「始動方法」でセルモーターは正しく回転する事が確認できました(笑)
次回は、「始動不能」の原因を色々調べていく事にします。
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オートバイ | 日記
Posted at
2016/11/03 19:20:45