
またまたバイクを運んでまいりました(笑)
機種はホンダの名車・・・

スーパーカブ!

型式「C50CMN」。1992年式のカスタムです。
今回は、以前に修理した車両のように「全く動かない」ものを点検しながら修理していく訳ではありません。 エンジンもきちんと始動しますし、外見も非常に綺麗です。
アイドリング時の異音が気になるとの事なので、早速エンジンを始動してみることにします。
排気音とは別に、「シャカシャカ」しているこの音がそうなのだとは思いますが・・・
一般的に言われている「メカノイズ」ってヤツでしょうか? エンジンオイルの質によっても結構顕著に現れたりするものなので、これが異常かどうかはなかなか判断が難しいところです。

ドライブスプロケットを確認する為カバーを外してみます。
チェーンに緩みもなければ、スプロケに摩耗も少ないようです。この状態で今一度エンジンを始動させます。
うん。ここではないようです。
しかしながら、チェーンに油気がなくなっているようなので

「チェーンルブ」をスプレーしてまたまたエンジンを始動させます。
オイルアップの甲斐あってか、スプロケの回転もスムーズになったような気がします(笑)
シフトチェンジしてみても、音に変化もないようなので・・・

遠心クラッチではないと思います。
クラッチケースにドライバーをあてがって耳をあててみると、内部の音が非常によく分かるのですが、これとは全く別物です。回転数上げてみても音に変化はあいませんので、クランクのベアリングでもないと思います。

次にカムチェーンを疑ってカバーを外してみました。 これまたドライバー越しに音を確認してみましたが、カムチェーンは非常に静かに動いている事が確認できました。
カムチェーンを調整するオートテンショナが摩耗すると異音を出す事がよくあるようですが、どうやらそれとも違うようです。 タペットの調整がずれた時の音とも違います。

おそらく・・・フレームにつり下がっているだけのカブのエンジンの振動が、フレームや外装カバーに伝わって聞こえる共振音だと思います。 実際、音の出どころがシート下のガソリンタンク周辺のような気がします。 これはもう少し様子を見た方がいいと思います。

カバーを外したついでにプラグを確認する為キャップを外したところ、プラグキャップが破損しておりました。 今時点では通電しているようですが、リークの心配もあるのでこれは交換しておいた方がいいかと思います。

プラグは黒くくすぶっているようですが、ギャップの摩耗はそれほどでもないようです。

コンプレッションも確認してみましたが、圧縮は非常に優秀なようです。

車体右側のサイドカバーを外してみます。このレギュレータやリレーの裏側に

バッテリーが搭載されています。

端子部分に「腐食防止」のグリスが塗られているところを見ると、きちんとしたお店でメンテされていた事が伺えます。

ただまあ、バッテリーは残念ながらダメなようです。

家にあったバッテリーを簡易的につないでセルスイッチを押してみたところ

何の問題もなしにエンジンが始動しました。

ヘッドライト・・・

ウインカー、テール共に球切れはありません。
電装系全く問題なしです。

メーターケーブルの確認もしてみました。

ケーブルを引き出してみるとやはり油気が全然ありません。 このケーブルは錆がまわるとたちまち切れますので

チューブにグリスを注入して組み付けておきます。
ブログ一覧 |
オートバイ | 日記
Posted at
2017/06/03 14:49:03