
「ZZR250」のキャブレター、可能な限り清掃してみました。内部の部品はフロートのガスケットのみ新品交換し、ジェット類は汚れを落として再利用しました。パイロットスクリューのOリングが潰れてしまっていたので、部品を取り寄せようと調べてみたところ

この車種についてはOリング単品で部品の販売がないらしく、どうやらスクリューASSYでの取り寄せになってしまうようです。

しかしながら、同サイズのOリングは某オークションで入手できますし、

他車種のものではありますが、部品番号が分かれば「モノタロウ」でも同等品が購入できます。部品番号は「92055-1002」です。

パイロットジェットを組み付けます。指定は軽く全閉状態から1と3/4回転戻しです。

見たところ破損等はないようですが、ゴムも硬くなってしまっていますので、インシュレーター類は新品に交換します。

炎天下の中、汗だくになりながらエアクリーナーボックスをフレームから外しました。この部品、構造上そのままの状態ではフレームから降ろす事は不可能なので、サブフレームをずらして無理矢理に取り出します。

参考までに、車両両側のこういったところや

こんなところのボルトを外して取り出すのですが、それでもかなり強引にやらないと外れてくれません。

外したクリーナーボックスを分解してみますと、おそらく「あった」であろうスポンジ状のフィルターがボロボロになってケース内に蓄積しております。この状態では、フィルターのみ新品に交換してもあまり意味がありません。炎天下のなか苦労してボックスを外したのは、実はこの為だったりします。

ケース内を徹底的に清掃して、新品のフィルターを取り付けたら

これまた苦労してボックスをフレームの中に納めます。

新品のインシュレーターを組みます。この部品、一見するとどちら向きに取り付けてもよさそうですが

取り付けにはきちんと「方向」があるので注意が必要です。

キャブを取り付けて

サブタンクから燃料を補給し、テスト用のバッテリーをジャンプさせてセルを回してみたところ、白煙を吐き出しながらエンジンが始動いたしました。確かこの車両、東日本大震災が起こった年に入手しまして、その時にはすでに数年放置されていたようなので、十年以上ぶりにエンジンに火が入ったことになります。白煙が酷くて一瞬「車両火災?」かと思いましたが、どうやらオイル漏れによって付着していたオイルや埃がエンジンの熱に焼かれたことで煙を出しているようです。

オイル通路のボルト裏のOリングやら

シフトペダルかドライブシャフトのオイルシールが劣化しているようです。とりあえずこれは後回しです。

エンジン始動したので、アジャストスクリューで回転数を調整します。

暫くアイドリングさせていると、ラジエターのファンモーターが回りはじめました。水温センサーに異常はないようです。

長い事放置されていましたので、ドライブチェーンの油気がなくなっています。チェーンルブを吹きつておきました。

フロントブレーキのマスターシリンダーを開けてみると、ブレーキフルードが劣化によって変色しておりますので

キャリパーにホースを取り付けて

綺麗に抜き替えます。

リヤのマスターも同様

新品のフルードの抜き替えました。

ブレーキフルードは吸湿性があるので、放置された車両は大体こんな感じに変色しております。

フロントフォークのシールも画像のような状態です。これは次回の課題ですね。
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オートバイ | 日記
Posted at
2019/08/16 15:03:51