タイロッドインナーシャフト&タイロッドエンド交換　その2

ラックのエンド側の形状が切り欠きが無いタイプだとこのワッシャーの様です。

ディーラーから貰った構成部品図だとこれを使う場合は、ネジ緩み防止剤が必須の様です。
インナーシャフトをラックに組付けた際に外側に来る爪をハンマーなどで潰してロックする必要がある様です。

インナーシャフトを組付ける前にラック側のネジに緩み防止剤を塗っておきます。
（僕のはワッシャーの形状が中心部に爪のあるタイプでしたが、ネジ緩み防止剤も使いました）
（写真は、作業中取り忘れたので外した部品です）

指定のネジ緩み防止剤は、スリーボンド1324 中強度ですが、近くのホームセンターになかったのでパーマテックスの中強度にしました。
（なかなか外すことはないと思いますが、後で何とか外せるタイプです）

ロックワッシャーを忘れずにつけてから、インナーシャフトをラックに取り付けて行きます。
手で回らなくなったらインナータイロッドツールと1/2角 30cmエクステンション+トルクレンチを使ってインナーシャフトのラック側を回して組付けます。
奥まで回ったら最後の締め込みは規定トルクの10kg･mで締め込みです。

インナーシャフトのボールジョイント部にグリスを塗っておきます。
（僕はリチウムグリスを使いました）

ブーツを組付け、ラック側とタイロッドエンド側にバンドクリップを付けて留めます。
ラック側のバンド（針金）は手が入り辛く、取付づらいのであらかじめブーツの取付側の外径と同じくらいに丸めておくと楽かもです。
（写真はそこそこうまくいった右側のものです）

ロックナットを忘れずに先に組付け、タイロッドエンドを取付ます。
最初に測った長さもしくは回転数で取り付けるとあらぬ方向になりづらいと思います。
長さが合わない場合は、インナーシャフトを回して調整です。
調整が終わったらロックナットを締め込みます。

タイロッドエンドのジョイント側のネジ部をナックルに差し込みナットを付けます。
締め込み時に割ピンが入る穴位置に注意です。
最後に割ピンを付けます。
インナーシャフトとタイロッドエンドを交換したのでアライメントが狂います。
作業後は、アライメント調整が必要です。