クルマでどこにも行ってないので、こんなことをしてみた。家の断捨離中に懐かしい自動巻き腕時計が出てきた。ブランドは“セイコー”、品名は“セイコー5(ファイブ)SKX743 (7S26-0320)”。かれこれ30年前くらいにマレーシアへ赴任した際、チャイナタウンかどこかで買った記憶がうっすらとあるくらいで、確かな覚えはない。日付と曜日が小窓に表示されるのと、時針と分針には蛍光塗料が塗ってあり、夜間にボーっと光るのがなんともレトロである。そして驚いたのが、ちゃーんと時を刻んでいるのである。これには少々、感動した。流石は世界のセイコー社であーる。(因みにムーブメントは”東洋のスイス”と呼ばれる長野県は諏訪市の旧諏訪精工舎が塩尻工場で製造したもの。現セイコーエプソン) なのでここ数日、懐かしさのあまり、暫く着用していたのだが・・・やはり、ゼンマイ式の機械時計であった。1日で1分以上も遅れてしまうのである。何も補正しないと3-4日で5分以上もズレてしまう始末。昨今のクオーツ式時計やスマホの時刻がやたら正確なので、このズレは些か日常許容範囲からは外れしまう感覚である。しかし時刻ズレだけでお蔵入りにしてしまうのも何か勿体ないので、色々と調べた結果、自分で歩度調整ができることが判明。早速、実施してみた。手順はシンプルで、①メタルバンド外して、②裏ブタ外して、③微動緩急針をピンセットで調整するという簡単なお仕事だ。(微動緩急針って言葉は初めて知ったが・・・)で、一番難儀なのが裏ブタ外し。こればっかりは専用の道具が必要と判断し、Amazonでこれを手配。在庫が国内にあったそうで翌日に配送された。 時計工具 防水時計用 裏フタ開け器 電池交換用 高級3点支持オープナーお値段ナント476円。モチロン中華製。実物はそれなりのチャチさだが、無事に使えることができ一安心。で、蓋を外すとムーブメントがお目見え。なるほど、精密機械だ。ひげゼンマイがくるくると回っているのが面白い。 さて、遅れ進みの調整箇所だが、写真中央に赤く光る部品があるが、これが軸受けのルビーである。ルビーの外周にリングらしき部品があり、左側には+/-の刻印。どうやら右に回すとマイナスで遅れ、左に回すとプラスで進みになるようだ。 徐にピンセットで少ぉしだけ、プラス方向へ回してみた。調整はこれでオシマイ。あとは元に戻して2-3日の様子見である。適度な重量が腕時計の装着を実感でき、改めて懐古した次第であった。では。