マツダの多チャンネル化およびその収束のこと

某Xにてマツダの5チャンネル勉強会があり、その際に興味深いお話（特に「マツダモータース」の存在とか「オートラマ」が思っていたより前からあったこととか）を聞くことができたので、特に「チャンネル」の部分のみにフォーカスして、多チャンネル化がどのように進んで現在に至るのかをWikipediaなどから集めて回って、簡単にまとめてみました。

1960年まで
・マツダ店にてオート三輪などの商用車を扱っていた（1チャンネル）

1960年
・四輪乗用車市場への進出（R360クーペの販売開始）を機にマツダオート店が誕生（1+1＝2チャンネル）

1970年
・整備工場などでマツダ車を取り扱う方式を採用したマツダモータース店が誕生（2+1＝3チャンネル）

1981年
・フォードの資本が入りオートラマ店が誕生（3+1＝4チャンネル）

1989年
・オートザム店・ユーノス店が誕生。この際にマツダモータース店は消滅（4＋2－1＝5チャンネル）

1991年
・マツダオート店がアンフィニ店に改称

1994年
・オートラマ店がフォード店に改称

1996年
・ユーノス店がアンフィニ店に統合され消滅、同時にマツダアンフィニ店に改称（5－1＝4チャンネル）

1998年
・オートザム店がマツダオートザム店に改称

1999年
・フォード店がフォードに買い取られ消滅（4－1＝3チャンネル）

2003年
・マツダアンフィニ店の取扱車種がマツダ店と共通となる。株式会社マツダアンフィニは存続（3－1？＝2チャンネル？）

2016年
・マツダオートザム店の取扱車種がマツダ店と共通となる。株式会社マツダオートザムは消滅（2？－1＝1チャンネル？）

現在では日産・ホンダ・三菱あたりは明確に1チャンネルとなっていて、トヨタでさえもレクサス以外が一本化されたの対して、マツダも取扱車種が同一なので実質的に1チャンネルと呼べる状態ながらも、企業体としては少なくとも2系統の体制が続いているというのはちょっと興味深いところですね。オートザムの名が残っていることを含めると、1970年から始まったマツダ3チャンネル体制は今もなお続いている、と見ることも（こじつけ話ではありますが）可能なのかもしれません。

なお、整備工場など個人経営の企業を中心とした多くのマツダモータース店は5チャンネル体制に組み入れられず消滅した、とされているようですが、1989年をもってマツダモータースが姿を消したかというとそんなことはなかったようで、今もなおその跡をとどめるマツダ遺産[要出典]も全国各地に点在するようです。合掌。

（掲載に際しこの情報を得るきっかけをくださったテンサン様に感謝いたします）