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2021年02月20日 イイね!

大阪・岩湧山 ダイヤモンドトレール / 「ゆるキャン△」のひみつ

大阪・岩湧山 ダイヤモンドトレール / 「ゆるキャン△」のひみつ 今回のブログは二部構成。

第1部
大阪・岩湧山 ダイヤモンドトレール

最近休日といえば、もっぱら釣りばかりしています。
海のきれいな漁港で釣り糸をたらし、いっぱしの太公望きどりです。
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最近はサビキ釣りから進化を遂げ、ハリにエサつけてのウキ釣りなどたのしんでおりますが・・・。
いっこうにぜんぜん釣れません。
釣れるのはベラやフグなど外道ばかり。
アジやサバはどこに行ったのだろう。
すると父いわく、
「真冬は海表面の水温がさがるから、比較的あたたかな沖の深いところにいる」
だそうで、要するにていぼうでいくら釣りをやっても釣れないらしい。
そーゆーことはもっと早く言ってくれよ、パパン。
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釣れない釣りは、いい加減ヤメにします。
ちょっと目先を変えて、別なことをやりましょう。

するとみんカラで、おなじ和歌山にお住まいの乗り鉄エキスパートのみん友さんが岩湧山(いわわきさん)によく登山されている。

近場で登山。あ、いいですね。
ようし、コレ真似させてもらおう!
まえに登った大阪・金剛山の近くですし。
とちゅうまで道いっしょだから、道わかるわ。

思い立ったらさっそく、早朝からアルファロメオを駆り出します。
「道の駅 かつらぎ」(京奈和道)
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地図にすると、こんな感じ。
京奈和道の橋本ICをおり、北上して右へ行くと大阪・千早赤阪村で「金剛山」の登り口、左へいくと大阪・河内長野市で今回の岩湧山の登山者用の駐車場が整備されています。
つまり和歌山からはいったん大阪に出ないと登れないわけでして。
たとえば静岡のひとが富士山を登山するならいったん山梨県を通らなければならない屈辱に似てますが。いや、それほどではないですが。
このあたり和泉(いずみ)山地をレジャー開発した、南海電車のしわざかもしれません。
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駐車場に着きます。
いちばん手前の「第6駐車場」に停めてしまいました。
もっと上に停めりゃよかったと、あとで後悔します。
登山口にちかい駐車場、空いてたんですよね。
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これが登山口です。
なんだか庭園みたいになってますが。
となりにお土産屋さん&観光案内所があるからでしょうか。
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その先に、おっと。びっくり。
「落石注意」と言われてもな。
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そのすぐそばに、有名な湧き水があります。
「岩湧寺の長寿水」
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↑駐車場から遠いから、汲んで帰れないなーと湧き水ファンの私にとっては残念でしたが、やっぱ汲んで帰りました。車移動して。ペットボトルのケース肩にかついで。この水で芋焼酎のお湯割りつくったら、まろやかな風味出まくりでうまかった。湧き水サイコー!

このあたりだと、雪が残っています。
気温はいま朝の時点で0度くらい。
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湧き水から、本格的な登山道に入ります。
「ぎょうじゃの道」
登山道はいくつもあるのですが、これがスタンダードなコースかなと当てずっぽうで。
もう一つの「いわわきの道」は、下調べで通行止め。
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とちゅう、このような石垣が。
むかしなら気にもとめなかったですが、「ブラタモリ」のおかげで最近すっかり考察グセがついてしまい、まあそうですね。楠木正成ゆかりの千早赤阪村も近いことですし、古戦場のあとかもですね。これ城塞のあとですよ。きっと。
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登山道にはこのように雪が。
まあ、アイゼンが必要なほどでもないですし。
スニーカーでなければ。トレッキングシューズでおk。
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展望台が見えてきました。
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雪を踏むと片栗粉のようにキシキシいいます。
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お、ここから大阪南部がみえるな。
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別の登山ルートはやはり通行止め。
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きょうは天気もよく、絶好の行楽びより。
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汗ばんできて、いい運動になってます。
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分岐まできました。
右へいくといよいよ山頂です。
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このようななにげない風景に出くわすと、寂寥感といいますか、運動不足解消と気晴らしのためとはいうものの、なんでおれは朝もはよから必死こいて山にのぼらなきゃならんのかという奇妙な感情にとらわれます。
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にわかに視界が開けました。
山頂までもうすぐ。
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山頂に到着!
標高897m。
うつってるにいやんは、自撮りをチェックしてるただの知らない人です。
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ここからの眺めが、
ほおーーーッ!
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おれのニコンじゃ、ちょっと収まり切れない大パノラマ!
大阪南部の平野が一望できる!
これは金剛山よりずっといいながめだ。
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金剛山へとつながるこのあたり、トレッキングコースとなってます。
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通称「ダイアモンドトレール」。
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そういや金剛って、「すっごい金。金塊ッ!」って意味じゃなくて、ダイアモンドなんですね。ダイアモンドなのになぜに金。
つまり「戦艦 金剛」は「戦艦 ダイアモンド」であり、「金剛力士像」は「ダイアモンド力士像」ということになります。
きょうもくだらないヨタ話が冴えわたります。
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お昼は手持ちの弁当をひろげます。
朝からタッパーにご飯つめて山登るバカは、おれくらいのもんですよ。
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まともな人はね、ボンベかついで山ラーやるんですよ。
これが正しい姿なんですよ。
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(↑強風のためにバーナーの火が安定せず、地べたにおいてる。ちょっとお年を召したお母さんと息子らしきふたり。このあとおもむろに缶チューハイをゴトゴトベンチにならべだしたのにはおどろいた。なにする気だ)

ま、こんな感じで。
いい気晴らしになりました。
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   *   *   *   *

第2部
『「ゆるキャン△」のひみつ
 ~なぜ「ゆるキャン△」は面白いのか~』
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《序説》
「ゆるキャン△」の異常な人間関係を読み解く

2018年の当初から、登場人物の人間関係、その距離感が異様との話で持ちきりでした。

リンちゃん(画像左)はソロキャンパー。
ひとりぼっちかといえばそうでもなく、ちゃんと友達がいます。
斎藤さん(画像右)と仲が良い。
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でもこの二人、いっしょに下校するシーンがいっさいないんですよね。

まあ、それはいいとして、問題なのは第8話。
その斎藤さん。野クルのふたりにクリスマス・キャンプに誘われます。
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で、そのことを第10話でリンちゃんに斎藤さんは伝えると・・・。
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このときのリンちゃんの反応がちょっとおかしい。
ふーん、そうなんだ。みたいな感じで、すこしも動じる気配がない。
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ふつうなら、自分が参加を断ったイベントに、友達が参加を表明したら心穏やかではないはず。それが人情というもの。
ところが、この作品ではそういった人の情、「アク」と言っていい。
そうしたアクを完全に抜きとる傾向にある。
なぜなのか?

第9話で、リンちゃんは大垣千明のことを「苦手」と言っている。
この、「キライ」ではなく「ニガテ」というセリフこそがこの作品の世界観を如実に表していて、好感がもてる。
苦手なのであって、キライじゃないのだ。
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じっさい千明はちょっとウザイので、悪ノリが過ぎてリンちゃんが敬遠するのもわからないでもない。
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だが千明もけっして悪い子ではなく、流れでなでしこの一家全員ぶんの「ほうとう」をこしらえる羽目になったりと、断り切れないお人好しな一面も見せる。
どちらかというとこの場合、無意識にひとを利用するなでしこが、この世界いちばんの悪女と言えるかもしれない。
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この作品では、他人をぜったい否定しない。

そういった傾向は、最近のほかの漫画・アニメでも多く見られる。
たとえば例をあげるとすれば、『進撃の巨人』で、
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訓練候補生が「調査兵団」ではなく、命の心配のない「憲兵団」に志願する者がいても、主人公のエレンはそれを卑怯だと咎めだてたりはしない。そういう考えもある、と認める。
候補生どうし意見が食い違ってケンカしても、最後には手打ちで仲直りしてしまう。
当然彼らの間にいじめもない。
明日巨人に食われるかもしれない世界でいじめなどやってるヒマなどないからだ。
そうした絶望の世界でやたら人間関係だけは天国にちかいという、いまの中学生、高校生がみたら無性に恋焦がれてしまう世界を作者はみごとに描き切ってしまっている。
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漫画家はつねに我々に、新しい社会性メッセージを発信し続けているのだ。

《本論》
なぜ「ゆるキャン△」はおもしろいのか?

オンエア後、私はずっと考察し続けていました。
馬鹿な話で、2年かかりました。
昨年の春、はたと思いついたんです。

きっかけは、第4話「野クルとソロキャンガール」を見直したときのこと。
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リンちゃんは、霧ヶ峰で一軒のお店に立ち寄ります。
(↓みんカラでもおなじみ、ヴィーナスライン。おれもここ、愛車で走ったことある。みんカラ始めたばかりのころに)
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(↑もはや説明不要。みんカラでも有名なお店。みん友さんも何人もがここを訪れている)

店内に入るリンちゃん。
ここからはノーカットで。
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入ってすぐ、囲炉裏みたいなテーブル。
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グッズ・お土産などが所せましと置かれ、
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行儀よくならんでいるサイフォン。
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店内がまるでひとつのミュージアムのよう。
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隣をのぞくと、
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赤々と燃えるストーブと、
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あたたかそうにともるランプ。
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空いている椅子に腰をおろす。
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やっとで、落ち着く。
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メニューを開くと、ボルシチセットの文字が目に飛びこんでくる。
だが女子高生にとっては1,300円は高すぎる!ぐぬぬ・・・。
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「ピキーーン!(ガンダムのニュータイプの音) バイトしたから、金はあるんや!(なぜか関西弁)」
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(↑思い切って頼んでしまった)

つい、リンちゃんのお金イコール関西弁のテンプレネタに目がいきがちになりますが。おれも会社員でお金はあるけど、メニューをみたらつい懐具合を気にしてしまうなあとか思いましたもん。
ちがうんですよね。そこじゃないんですよね。
やはり最初の部分。
お店に入るのに、こんな多数のカットは必要ありません。
無駄ともとれる無数のカットの積み重ね。
アニメで描きたい本質はここにあるんです。
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みなさんにもおありだと思います。ドライブや旅の思い出。
それがふと、よみがえる。知らないお店に入ったときの視点移動がおなじようだったと気づく。自分の旅の記憶と重ねて合わせる。つと、こみあげてくる懐かしい感情。
それこそが「旅情」なんです。
そう、「ゆるキャン△」は旅情をテーマに組み入れた、最近のアニメにしてはめずらしい演出がなされた作品なのです。
だから、おもしろい。私やそれ以外の多くのひとが熱狂した理由がそこなんです。
これに気づくのに、2年かかりました。
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旅情といえば、以前ブログで作家の松本清張の話をしたとき、ヒットの理由が推理小説に旅情を取り入れたからだと解説しました。
そんなことは大昔からわかっていたことなのに、ゆるキャン△も旅情だとはなかなか気づけませんでした。私の頭が悪い証拠です。
なにより、私は自分のブログのなかで旅情を重要視してきたつもりです。
ですがその旅情とやらが入っているのかいないのか、自分ではわからないものです。

では、みんカラブログに旅情が入るとどのようなブログになるのか、自分のではなくみん友さんのブログで解説してみましょう。
もちろんご本人からは許可をいただいてます。バーボンLOVEさんが昨年夏に上梓されたブログ、

人生には感動を! 乗鞍岳 剣ヶ峰登山 』より。

夜の奥飛騨をひた走り、通行止めにはばまれつつも麓にたどりつくバーボンさん。
早朝から乗鞍岳へ登山を開始。無事山頂の剣ヶ峰につき、晴天のもと雄大な景色と碧い蒼穹を手に入れる。
下山して、一軒の店にはいる。折から降りだすに雨。ふと、店内でシャッターを切る。構図もなにもあったもんじゃない(バーボンさん、ごめん)。ほんとうにスナップ写真といった感じの一枚。窓ガラスにうつる雨粒。雄大な登山からは一転して、ささやかな生活感。
ここにふと、「旅情」がうまれる。

バーボンさんのこのブログ、私のなかでは良ブログとなってます。

・・・というわけで、この一年間書きたかったことをざっと書きあげてみました。
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ありがとうございました。
またお会いしましょう。

Posted at 2021/02/27 19:04:15 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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