前回のブログに引き続き、
「しまなみ海道を
しゃぶりつくす旅」
の第2弾。
今回はボリューム多めなので、
サクサクッと行きまっしょい。
民宿に泊まって翌朝ッ!
↑朝ご飯は「ご飯のお供」がズラリ。安易に目玉焼きや焼き鮭などを出さないところが好感が持てる。
朝食後、さっそく車で島内の道の駅へ。
山というほどでもない小高い丘を越えると、もうそこには青い海と来島海峡大橋が目に飛びこんできて、ハンドルを握りながらニヤニヤがとまらない。

そこに突然、犬があらわれる。
海沿いの道路で、「何かくれ」と言わんばかりに犬が寄ってくる。
首輪をしてるから野良犬ではないのだろうが、放し飼いにしてしまう島のおおらかさに思わず笑ってしまう。じっさい、この道を通るたび犬はかならず同じ場所に居て、「何かくれ」と寄ってくる。
↑「道の駅 よしうみいきいき館」にレンタサイクルの拠点がある。
そう、今回は
クロスバイクで
しまなみ海道を走ります!!
(↑左腕のポーズに意味はない。なんとなく、曲げてみただけ)
・9時~17時まで1,100円。
・保証料 1,100円。(のちに返却されます)
・ヘルメット貸し出し無料。というより、クロスバイクは着用義務。
・店のおばちゃんに、「右のギアチェンジだけにして。左(フロントギア)は変えないで」との注意が。アウター禁止とか、どんだけですか。(←わかってない)
【1】 来島海峡大橋
しまなみ海道にかかる橋にはこのような
自転車専用口があり、
すべての橋を自転車で渡ることができます。

この案内表示をみて、おどろく。
えっ! 原付も橋をわたっていいの?
125cc以下のバイクも行けるらしです。料金いるけど。
ちなみに自転車は無料。
↑うほーーッ! もうここで絶景ですがな!
来る前は、てっきりエレベーターでガアーッと上がって楽できるのかなと思ってましたが、こんなふうに自転車こいでグルグル回って上がります。
橋の入り口はぜんぶこの状態で、つまり橋をわたるたびいちいち上がったり下がったりしなきゃならんわけで、あとでエラい目に会いますが、このときはまだのんきに写真など撮っております。
(自分用メモ:PLフィルターをレンズに装着した)
よおし、GOだ!
まずは足ならし。ゆっくり橋を往復しよう。
↑この海ッ! 海峡をまたぐ橋梁ならではの眺望ですな。
みな気持ちよさそうに自転車をこいで行く。
↑コレ、コレッ!この眺めが気持ちイイ。
来島海峡大橋には途中、車が停車できるようなパーキングエリアはない。
したがって、車の場合乗ったら最後、ノンストップで通過するしかない。
それはあまりにもったいない話じゃないか。
眼下にこんな絶景が広がっているというのに。
だから今回私は自転車に乗ったんだ。
↑胸すくような光景に、足止めされることもしばしば。ぜんぜん前に進まん!
やっとのことで、今治側が見えてくる。
ここでUターン。
驚くべきことに、橋を歩いている人たちがいる。
そうか。歩いてもいいんだ。
世界一ぜいたくな散歩だな!
↑ふりかえって一枚。折り返しです。
9時にレンタル開始して、今9時50分。
いいペースだ。
やっぱ自転車サイコーだな!
↑うおおおおーーーッ!! いまの思いを全力疾走で表現する。・・なにをやってんだ、なにを。
さて、いったんスタート地点の「道の駅」にもどります。
このあとどうするのかと言いますと、
島を北上し、尾道方面の島々にかかる橋を次々に制服していきます。制服じゃなくて征服。
で、その前に。
シェイクダウンで露呈した問題が。車にもどります。
・カメラのバッテリーの予備を持っていく。
・ソールの硬い登山靴で自転車こいでみたけど、やはり軽いジョギングシューズのほうがよさそう。
↑すると道の駅で、なぬ!? 急流体験だと?
そんなのがあるのか。これは乗りたいな!
さっそくこの場で14時半に予約を入れといた。
15時は予約が入ってないので一人じゃ予約できませんと、係の女性が机をバンバン叩きながら言う(←本当に叩きながら言ってた)ので、私はヘキエキしながら、わかりましたから、2時半でいいですから、机をバンバン叩くのはやめなさいとさとした。
融通が利くとかきかないとかいうレベルじゃなく、いろいろアレだなーと思った。
ただ、この予約により橋めぐりを早めに切り上げてもどってくる必要があった。
橋は二つくらいが限度か。
思わぬ足かせにとらわれる羽目になったが、このことがあとで必ずしもバッドエンドをむかえるとは限らなかったりするから、旅とはまったくサイコロの出目しだい。行き当たりばったりでわからないものです。
来島海峡大橋に別れを告げ、
島の海ぞいを走ります。

釣りをしてる人がいる。
↑突如として、巨大な船が見えてきた。
建造中の貨物船が目の前に。
さすが造船王国、伊予愛媛。

造船所の入り口でお邪魔しマス。

巨大なクレーンが。
うお、あの鉄板おちたら大惨事だな。
風にのって紙飛行機みたいに飛んできておれの頭にあたるんじゃないかな。

その先で船体の一部をつくってた。
船の尻のあたり?
ブロック工法ってやつですな。

島の中央でゆるやかな長い上りに差し掛かる。
途中咲いてた藤の花をいれてパシャリ。
このあたりでだんだん、お尻が痛くなってくる。
尾籠な話で申し訳ないが。
足が痛くなるのは覚悟していたが、それよりも尻が痛い。
↑やっとの思いで坂を上りきると、島の北部。新しい海が見えてくる。
うつくしい海を眺めながら走る。
じつは、目の前に村上水軍の本拠地で有名な「能島」が見えてるのだが、馬鹿な話で、私はこのとき気づいておらず、あとで知って写真にちゃんと撮ってたかかあわててさがしたものである。
↑これにも能島がうつってた。
その先で、次の橋が見える。

【2】 伯方・大島大橋

橋をわたった先が、伯方島。
うつくしいビーチが広がる。
オートキャンプ場もある。
伯方島から次の島・大三島はすぐ。
【3】 大三島橋
このあたりで雲行きがあやしくなってきました。
時間もタイプアップです。
今戻らないと14時半の急流体験に間に合わなくなる。
それにだいたい、わたしの尻が悲鳴をあげています。
尻が割れそうなほど痛い。
クロスバイクの細目のサドルがこれほどまでに、おれの尻をさいなむとは思ってもみなかった。
引き返します。
ここまでの行程を地図にすると、こんなふう。
伯方島の道の駅でお昼にします。
「マリンオアシス はかた」
この時点で雨が降りそうな予感。
↑ビーフカレーを頼むと、いかにも業務用レトルトぶっかけましたみたいなカレーがでてくる。500円だからしゃーない。
だいたいこんなところであたたかいものが食べられるだけありがたいと思いなさい。
フードコートでカレーをもさもさ食ってると、
ふと見て気づく。
あっ、ここ「伯方の塩」の伯方かあ!
マジで今気づきました。
↑やっとで、来島海峡大橋のたもとの道の駅まで戻ってきた。
急流体験の船がでるのは、ここからすぐソコ。
* * *
【来島海峡 急流体験】
船に乗り込みます。こういうのを、観潮船というらしいです。
ライフジャケット着用で、いきなりムードが高まります。
↑全員乗ったらすぐ出港! 波しぶきが顔にかかるほどの猛スピードで海を走ります。
見どころ① 「ア ンカレイジ」
無意味にデカいのではなく、
これ、橋のケーブルの重しになってるんですナ。
↑まァ、そうそう見られる風景じゃない。
そこから船は移動します。

船で海を走るこのときが、なんとも気分爽快。
やっぱ船のってよかったなー。

見どころ② 「今治造船所群」

造船所のなかをどんどん入っていきます。
いいんでしょうか。
企業秘密とかないんでしょうか。

見どころ③ 「来島村上水軍の居住跡」
造船所めぐりをしてると、反対側にいわくありげな島がみえる。
船頭さんのはなしでは、あれが村上水軍の本拠地。
↑えッ!?ここだっけ?ブラタモリでやってた「のしま」ってこんな感じの島だっけ。
すると、説明によればこの島は「来島。村上水軍にも派閥あって、ここはそのひとつ。
来島海峡大橋を仰ぐ。
つくづく、うつくしいフォルムの橋だなと思う。

見どころ④ 「急流・八幡うず」
馬島をやり過ごして、中水道。
中渡島の「はちまんうず」をめざします。
うずしおってそういや一言も言わなかったナ。
↑大うずをみて女の子がキャーキャー言って大喜び。
船頭さんも大はりきりで船をまわします。
写真だとわかりませんが、
急流すぎて船がぜんぜん進まん、というデモンストレーションをやってもらってます。
写真だとなんかさっぱりですが。
あと、上の写真もそうですが、ここだけ見やすいように船で立っていいそうです。
↑「次のポイントに移動しますので、ご着席ください」とアナウンスがあると、「ハーイ」とみな着席する。私も着席する。
こうして来島海峡を縦横無尽に駆けめぐります。

やがて海峡に陽が落ちようとしてます。
クルーズも終了です。
↑宿にもどり、ひとっ風呂浴びたあとは夕食です。
夕食のメニューはきょうも豪華な魚づくし。
「メバルの刺身」
↑「鮑の刺身」
『たもり(魚)の煮つけ』
(↑たもりって魚、どっかで聞いたなーと思ったら、ブラタモリだよ!それも村上水軍の回。うわっ、思い出した!)
で、そのことを宿の女将さんにきいてみると、
林家こぶ平のお母さんにそっくりの女将さんは、
「そうです、そうです」
と、大きく頭を二度ふりうなずいた。
やはり番組で取り上げたらしい。
あと、このたもりって魚、メッチャうまい!
今夜もお酒がススムくんだ。
宿が特別につくらせたという、宿名入りのお酒を頼んでみる。
これもなかなかうまかった。
↑あー、この「海老のお刺身」はですねー。
じつは昨晩のメニューでして、写真現像したのに前回ブログに貼るの忘れてました(笑
今回写真のせときます!
くどいようですが、きのうのメニューです!
自分でブログ書きながら、なんか一品たりないなーと思ったんだよ。
メインは「オコゼの天ぷら」。
もはやどこから手を付けていいかわからない料理出てきた。
↑ご飯は「鯛めし」でした。
しまなみ海道で食べる鯛めしはまた格別。
* * *
・・・そんなこんなで、翌朝。
この朝食をいただいたら、わたしの旅も終わりを告げようとしています。
しまなみ海道を自転車で行く旅。
いかがでしたでしょうか。
なんか登山なみにへとへとに疲れました。
でも、いい旅だった。
ありがとうございました。
またお会いしましょう。
* * *
(自分用メモ)
帰り徳島ICで下り忘れる。
ナビに徳島の新しい高速入ってないから、直前で案内を切る。
Posted at 2021/05/04 20:20:59 | |
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