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NorthStarの愛車 [三菱 ランサーエボリューションVII]

MiniCar|KYOSHO 日産グロリア・シーマ(FY31)

投稿日 : 2008年10月14日
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日本がバブル景気で世界的に躍進を続けていた1980年代の終わりに一台のラージサルーンが登場、社会現象を巻き起こしました。

日産シーマ。現在も日産自動車の最上級オーナーサルーンとして君臨するブランド、初代の登場は1988年1月。
前年の「第27回東京モーターショー」で参考出品されたラージサルーンは、晴海国際見本市会場で最後の開催となったショーにおいて大いに注目を集めました。

全幅1700mmを超える3ナンバー専用ボディをまとい、かつ搭載エンジンも排気量3,000ccのV6に絞った富裕層に的を絞った展開が、まさに上り調子だった日本経済の状況を物語っています。
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ボディスタイルは当時高級パーソナルサルーンの常道だった4ドアハードトップのみ。もちろん日産が得意としていたBピラーの無い"ピラーレス・ハードトップ"が採用されています。
前席のシートベルトはルーフ側からのアンカーを用いてショルダーベルトを取り回す三点式でしたが、現在のようにベルト着用が法制化されていなかったこともあり、着用率は決して高くなかったと推察します。

スタイリングは日本車らしからぬプレーンな張りのある面構成。クロームメッキもそれなりに使われていますが、日本製上級車にありがちだった「ギラギラ満艦飾」風味とは一線を画する新しい時代の高級パーソナルサルーンをデザインでも具現化しています。
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ボンネットフード先端には南欧原産の多年草「アカンサス」をモチーフとしたマスコットが備わります。
ちなみにデビュー当時はターボ(VG30DET)とノンターボ(VG30DE)二種類のエンジンに各2類別ずつ、合計4類別のグレード展開がされていましたが、そのうちターボの「タイプII-S」を除く3類別にフードマスコットは備わっていました。
「タイプII-S」はエアロパーツや専用サスペンションなどを装備する走りのイメージを重視した類別だったので、フードオーナーメントは非起立式の専用タイプとされていました。

ちなみにVG30DET型は排気量2960ccで最高出力255ps/6000rpm、最大トルクは35.0kg-m/3200rpm。VG30DE型は200ps/6000rpm・26.5kg-m/4400rpmというスペック。
ミッションはともに電子制御4速オートマチックのみが組み合わされ、駆動方式はFRとなっています。

そう言えばふと思い出したのですが、当時の日産車には油膜取り専用ウォッシャー「ユマクレス」が多く備わっていました。
専用タンクに専用液を入れる方式だったと思いますが、今でも液はディーラーで購入出来るのでしょうか?
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トランクリッドはテールランプ上から開くタイプ。当時の価格でも上級類別で500万円級の高価格でありながら、比較的飾り気の無いリアビューという印象ですが、これが逆に人気の秘訣でもあったようです。

装備内容は当然フル装備以上。ベースとなったY31型セドリック/グロリアとの共通装備も多かったですが、やはり更に一段上のクオリティでした。
デビュー当時の内容で目立ったところでは、運転席パワーシートは全車標準装備。タイプII系では2名分のポジションを記憶するマイコンパワーシートもオプション選択可能。
助手席は最も安価な類別以外にパワーシートが奢られ、タイプII系はオプションで助手席背もたれの一部が可動して後席の住人が足を伸ばせる「リラックスシート」をオプションで用意してショーファードリブン需要に対応。

珍しい装備ではタイプI以外に「ドアミラーワイパー」を装備。この頃、ドアミラーやヘッドライト、果てはサイドウィンドゥにまでワイパーを設定するのが各メーカーで流行って(?)いました。
ステアリングはスイッチ付ですが、パッド部が非回転タイプ。そこにはオーディオやエアコン、更にオプションで自動車電話を装着すると電話のスイッチ類が所狭しと並んでいたのでした。
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オリジナリティの高い3ナンバー専用ボディと、やや暴力的とも言える高いパフォーマンスを誇る3000ccターボエンジンとの組み合わせは、自営業者などを中心に爆発的な人気となり、報道で「シーマ現象」という言葉も生まれたほどでした。

1991年夏にシーマは二代目にモデルチェンジ、それまでのセドリックシーマ/グロリアシーマから、名実共に独立した「シーマ」となりました。
ボディをセダンタイプに改め、エンジンを4,130ccのV型8気筒に一本化。しかし後にV6・3,000ccターボも追加されました。

ところが1989年10月に登場していたトヨタセルシオが高い人気を博し、シーマの存在感は徐々に小さくなってしまいました。
個人的には二代目のスタイリングがとても好きなのですが「シーマ現象」を再び巻き起こすには至らず、以降このクラスはセルシオの独壇場が続くことになるのです。

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