MiniCar|RAI'Sトヨタセルシオ1997警察本部警備部警護課要人警備車両
投稿日 : 2009年04月08日
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RAI'Sこの春の新作は、2006年夏以来となるエスコートカー。
"SP"と呼ばれるVIP警護を専門としたプロフェッショナル達が使う覆面パトロールカーは、首相や閣僚、海外からの国賓といった要人の身を守る任に就いています。
今回のモデルは1997年型のトヨタセルシオ。
セルシオとしては二代目となるモデルですが、まさにこのミニチュアカーの姿そのままに警視庁などに配備されていました。
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エスコートカーは大型のセダンが主流。その中でも、セルシオはヒエラルキーが上位の車種になるので、首相や国賓として訪れた外国首脳といった、特に重要な警護対象に対して配されることが多かったような気がします。
ボディカラーはフォーマルな黒。
ただし、このモデルでは単一色ではなく、ツートンカラーとなっています。もちろんこのカラーはメーカー純正設定色でした。
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正面から見ると、ノーマル車以上に威風堂々とした印象を受けるセルシオのエスコートカー。
赤色警光灯はエスコートカーの定番である、ルーフの反転式とフロントグリル内に一対の前面警光灯。
この運用方法ですが、状況によってはルーフの警光灯は収納したままで、前面警光灯のみを点滅させて警護・警戒にあたるケースもあるようです。
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初代のイメージを踏襲した二代目セルシオのリアビュー。
リアに限らず二代目のセルシオは初代のイメージを強く継承したデザインでした。
同じくトヨタではセンチュリーが初代、そして現行の二代目と、やはり相似性の強いデザインテイストで造られています。
こうすることで、公用車として行事に用いられる際などは、新旧の車両が入り混じった車列を組んだとしても、それほど違和感を覚えたり見栄えが悪くならないというメリットがあります。
高級セダンは一般ユーザーの視点や価値観だけではなく、幅広い要求に応える必要があることの、一つの具体例ではないかと思います。
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エスコートカーのルックスでハイライトと言えば、何といってもトランクリッドに複数が林立しているTLアンテナ。
複数の無線系統を用いていることによるのでしょう、エスコートカーは必ずと言って良いほど、多くのアンテナを林立させています。
最近は交通系や捜査系の覆面車両ではすっかり見かける機会の減った自動車電話型のTLアンテナですが、高い秘匿性をそれほど必要としないエスコートカーでは、まだまだ最新車種でも装着が続けられています。
やはりアンテナの機能としてはTL型が優れている、ということなのでしょうか。
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助手席のドアには、ナビミラーを装備。助手席に搭乗するSPも後方や周辺警戒を行うため、補助ミラーが必須なのです。
反転式警光灯+前面警光灯+ナビミラーという出で立ちは、交通系覆面車両と相通じるもの。
またこの車両では左右のフロントフェンダーに、フラッグポール用の土台が設けられています。
国賓や来日した際に沿道の市民から歓迎を受けるようなケース、首相や皇族との交流などを行う際の移動では、日本と相手国双方の国旗を掲揚して車列の前方を走行するようなこともあったのでしょう。
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車種的に交通系にさすがにセルシオは存在していませんが、ティアナやスカイラインなどは共通している存在。
もっともエスコートカーの場合は件の林立するアンテナや、スーツ姿の乗務員によって、交通系車両とは全く異なるオーラが発せられています。
これまでのエスコートカー独自の車種としてはセダン系では三菱デボネアVやホンダレジェンド、トヨタセンチュリーなどがありました。
最近では北海道洞爺湖サミットなどに合わせて、現行型メルセデスベンツSクラスも導入されています。
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