MiniCar|三菱ランサーエボリューションIX Rally Monte-Carlo2006
投稿日 : 2009年06月25日
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世界のラリーシーンにおいて、格式の高さと伝統を誇る一戦が「ラリー・モンテカルロ」。
モナコを中心としてアルプスの山々を舞台に開催される戦いは、チュリニ峠など難攻不落のステージが、多くのラリードライバーを魅了し続けています。
2006年、日本人として初めて"モンテ"を制したのが「ADVAN-PIAAランサー」を駆って出場した奴田原文雄選手。
ダニエル・バリッド選手のコンビでP-WRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)を制して、表彰式ではモナコ国王の謁見を賜るという栄誉を受けました。
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今回のモデルは2006年のラリー・モンテカルロ優勝車両。
車種は三菱ランサーエボリューションIX、グループN規定の車両ゆえに外観は"ノーマル然"としています。
そして奴田原選手といえばRed in Blackの"ADVANカラー"。
もちろんこのマシンも伝統あるADVANカラーをまといますが、思えばこのカラーリングはラリーに限らず多彩なカテゴリーで活躍を見せてきています。
フォーミュラ、ツーリングカー、プロトタイプと色々な形状のマシンにペイントされてきましたが、どのようなマシンでも似合う卓越したデザインであると言えるでしょう。
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フロントフェイスでは4連の補助灯が装着された状態なので、迫力を増した印象。
もちろん補助灯はPIAA製、「チュリニ峠などでもランプは全開で~す(奴田原選手・談)」とのことなので、しっかり行く先を照らしだしてくれるランプの存在は優勝にも大きく貢献しているようです。
またバンパーにはカルネナンバーが忠実に再現されています。
そう、この車両は日本から持ち込まれているので、カルネナンバーを着けているのです。
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リアビューではカルネナンバーの存在が一層大きく感じられます。
ルーフには純正オプションパーツの「ボルテッックスジェネレーター」も再現されていますし、この角度では見づらいですがRALLIART製のドアミラーも装備されています。
ところでリアウィンドゥ左下に白く丸いステッカーが貼られていることが再現されていますが、奴田原選手によるとこれは"スパイクタイヤ装着車"を示すものなのだとか。
フランスで規則により義務づけられているそうです。
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折角の出来ばえなので、ボディを外して内部もご紹介。
ロールケージにバケットシートが競技車両の雰囲気を演出、シートにはしっかりシートベルトもプリントで再現されています。
そして注目すべきは3点。
まず、コ・ドライバー席の前には「ナビコンピューター」をきちんと再現して装備されています。
2点目はサイドブレーキで、ラリー向けにレバーが延長され、先端付近は赤くペイントされています。
これも奴田原選手にお聞きしたところ、実車を忠実に再現しているとのこと。
さらに3点目として室内に搭載しているスペアタイアもホイールを含めてリアルに再現されていること。
こうした室内の完成度の高さは、ミニチュアカーとしても所有する喜びを一層高めてくれるものです。
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内外装ともに、なかなか高い完成度を誇る2006年のラリー・モンテカルロ優勝車両。
先に記したようにこの車両は日本で競技車両として造られ、P-WRCで各国を転戦したものです。
ちなみに右ハンドル仕様で走ることについて奴田原選手によると「やっぱり普段乗っている右ハンドルの方が、極限領域では左ハンドルより攻め込めるし、いざというときの操作も直感的に身体が反応する」とのこと。
確かにイギリスやオーストラリアといった日本同様に左側通行の国の選手には、右ハンドル仕様で外国のラリーに参戦している人も少なくないようです。
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栄光あるラリー・モンテカルロの優勝車両ということで、ディスプレイもしっかりしたもの。
優勝車両である旨と、奴田原文雄選手/ダニエル・バリッド選手というクルーの名前も金文字で記されています。
このミニチュア、999個の限定生産品。
しかも、恐らくは日本国内での販売はされていないと思います。有名ミニカーショップなどを探しても、売られているという情報は見つけられませんでした。
そこで海外のショップから通販で取り寄せたのですが、生産数量も少なめなので、入手にはちょっと苦労させられた一品。
しかし馴染み深いADVANカラー、しかも奴田原選手のモンテ優勝車両となると、「どんなことをしても手にしれるしかない!」ということで、ネットを駆使して今回の購入と相成ったのでした。
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