MiniCar|三菱ランサーエボリューションVI ラリーキャンベラ 1999
投稿日 : 2009年12月19日
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今年はADVANカラーをまとうランサーエボリューションのラリーマシンをモデルとしたミニチュアカーが、一気にコレクションに増えた一年になりました。
既にご紹介済の「Vitesse|三菱ランサーエボリューションⅩ 新城ラリー2008」、「Vitesse三菱ランサーエボリューションIX Rally Monte-Carlo2006」に続いて手元にやってきたのは、今ではちょっと懐かさも感じるCP9A型のエボリューションVIです。
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このミニカーはAPRC(アジア・パシフィック・ラリー選手権)を戦っていたマシンを再現したもの。
「ADVAN-PIAAランサー」はタスカ・エンジニリアリングの手でプロデュースされ、片岡良宏選手がドライバー、林 哲選手がコ・ドライバーという布陣でアジア太平洋地区を転戦しました。
このマシンはシリーズ第2戦、オーストラリアで開催された「Rally of Canberra」の参戦マシンがモデル。
同年開幕戦のタイではキャリーオーバーの車で参戦して総合2位の好成績を残した片岡組。
このオーストラリアから新型のエボリューションIVを投入し、堂々の優勝を飾りました。
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伝統のRed in Black、ADVANカラーは基本的なデザインこそ現在と変わりませんが、ボンネット上には古いタイプのロゴマークを確認できます。
俗に"三角アドバン"と呼ばれているこのマークは、2004年の秋に現在のタイプに切り替わるまで使われてきたADVANのシンボルロゴ。
今でも、ちょっと古いレーシングスーツやメカニックスーツに、この三角アドバンのワッペンを見つけることが出来たりします。
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このマシンが優勝を飾った戦いを詳しく振り返ってみると、序盤から中盤にかけてはインプレッサのポッサム・ボーン選手がリードを獲得。
一時は4分半にまでその差が開きましたが、片岡選手組も粘りの走りで2番手をキープ。
すると終盤、ボーン選手組のマシンがトラブルに襲われ、奇跡の逆転優勝を飾ったということです。
同年のAPRCはタイ、オーストラリア、ニュージーランド、中国の4戦。第2戦のオーストラリアを終えてランキングリーダーに片岡選手組は立つこととなりました。
しかしニュージーランドでは悪天候にも足をすくわれてしまい中盤でリタイア。そして最終戦の中国では不運にもマシントラブルに襲われてしまい、惜しくもタイトルを手中におさめることは出来ませんでした。
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さて、ミニチュアの方に話を戻すと、1/18スケールで良く知られるAUTOart製ですが、1/43スケールのこの品もなかなかの出来ばえです。
エクステリアはもちろん、今回は特にインテリアの出来ばえに感心したのでボディを外した状態でご覧にいれましょう。
インパネそのものも市販車とは異なり、コ・ドライバー席前のラリーコンピューターまで再現した専用品。
独特なシフトノブやコ・ドライバー席前の床に備えられた消火器、頑強なロールケージにリア隔壁からシートに至るハーネス、そしてスペアタイヤまで、かなり緻密に再現されています。
ただ……、この実車は右ハンドルの筈。当時の写真を見ても間違いなさそうで、この点はちょっと残念なところです。
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ADVANカラーのラリーマシンとは、仕事上でも何かと縁のある私ですが、さすがに'99年のこのAPRC参戦車は実物を見た経験はありません。
ですが、片岡選手や林選手とは国内ラリーやイベント会場などでお会いしてお話しさせていただく機会はありました。
また、当時メカニックとしてこのマシンを手がけていた方ともお話しさせていただく機会がありますので、近い内に当時のエピソードでもお聞きしてみようと思います。
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