MiniCar|RAI'S 三菱i-MiEV 2008 神奈川県警察本部実証走行試験車両
投稿日 : 2010年04月07日
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都市部を中心に街中でもチラホラと見かける機会が増えてきた、三菱i-MiEV。ニュースでも多く報じられている電気自動車であり、官公庁や企業での導入・利用も増えてきています。
そんな中、2008年の夏に三菱自動車が神奈川県と行った実証走行試験で導入されたのが、ミニパトロールカー仕様。
元々がユニークなスタイルのi-MiEVですが、まるでマンガに登場しそうなミニパトが誕生しました。
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基本的な見た目はガソリンエンジンの「i」と変わらない「i-MiEV」。
そこでパトロールカーとして白黒ツートンの制服仕様にペイントされた上で、サイドビューとリアビューには電気自動車であることを示す表記が加えられました。
「ELECTRIC VEHICLE」の文字のみならず、電源コードとプラグのイラストをあしらうことで、道行く市民にも自らが環境に優しいEV(電気自動車)であることをアピールしています。
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表情そのものはガソリンエンジンの「i」と大差ない印象。
ルーフにはミニパト用の幅が狭い赤色警光灯を装着、"顔"の真ん中には警察の紋章である「旭日章」が燦然と輝いています。
ところでこのベースとなった「i-MiEV」の"実証走行試験車"とは、市場導入に向けて開発初期の"先行試作車"からいくつかの変更・改良を受けたもの。
全体的な効率化のアップによって航続距離を160kmにまで伸ばすとともに、モーターやインバーターなどの小型・軽量化を実現させました。
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リアビューにもEV(電気自動車)であることを誇らしく謳う表記があしらわれています。
ここで、この"実証走行試験車両"の基本スペックをおさらいしておきましょう。
リチウムイオン電池を搭載しており、総電圧330v、総電力量16kWhを達成。インバーター制御が採用され、永久磁石式同期モーターは47kW(64ps)を発生させています。
充電に要する時間は200v・15Aでフル充電に約7時間。最高速度は130km/h、一回の充電で160kmの距離を走行することが出来ます(10・15モード値)。
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導入後は神奈川県内のイベントなどにも駆り出されていたので、間近でご覧になったという方も多いであろう、神奈川県警察仕様の「i-MiEV」。
試験は2009年3月末まで行われ、ここで得られたデータは市販車にフィードバックされることとなります。
ところでこの車両、実際の警察業務にどれほど従事したのかと言えば、そこは疑問符のつくところ。
先に記したようにイベントでの広告塔的な存在ではありましたが、さすがに航続距離160kmでは通常の業務に使うのは心もとない部分もあったでしょう。
もし本格的に使用するなら、少なくとも赤色警光灯は消費電力の少ないLED式が採用されることになるでしょう。
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