MiniCar|RAI'S レクサスLS600hL 日本国内閣総理大臣専用車仕様 2008
投稿日 : 2010年06月23日
1
RAI'Sシリーズは実在する警察車両のミニチュアをリリースしてきたシリーズですが(発足最初期を除く)、ここに来て初めて警察車両以外のモデルが登場しました。
それが、レクサスLS600hLをベースとした内閣総理大臣の専用車。
これまで警護車や洞爺湖サミット警戒仕様の警邏車、国際会議警護仕様の交通取締車などもラインナップされてきましたが、遂に警護対象者が乗る車がモデル化されました。
2
このレクサスは現在も内閣官房で総理大臣専用車として使われています。導入は2008年6月で、時の総理大臣は福田康夫氏。同月16日に自民党役員会が開かれた国会と、首相官邸の往復でデビューしました。
それまではトヨタセンチュリーが2台用意されていましたが、そのうちの1台が代替されたのです。
その背景には1ヶ月後に北海道洞爺湖サミットの開催を控えていたことがありました。環境問題を主要議題とするサミット、その議長となる総理大臣の専用車をハイブリッドカーとすることで、真摯に取り組む姿勢をアピールしたかったようです。
3
日本でもトップクラスのVIP専用車ですから、様々な特別仕様が施されていると言われる内閣総理大臣専用車。
外見上最大の特徴はフロントグリル内とリアバンパーに備わる青色の警光灯。これは原則的に総理乗車中に点滅しており、昼夜を問わず周囲の警護員が警護対象車両を一目で判別出来るようにするためものです。
車列にはいわゆる"黒塗り"が多数混在していますので、瞬時に総理専用車を判別出来ることが警護上必要というわけです。
またフロントフェンダーにはフラッグポールの基台を装備。
公式な場では内閣の紋章である「五七桐花紋」の旗などが取り付けられるのではないかと思います。
4
トランクにはTL型、リアウィンドゥにはTA型風のアンテナを装備。警護連絡用はもちろん、総理大臣の動く執務室としての機能も有している専用車ならではの装備かもしれません。
助手席ドアミラー上には相勤員用の補助ミラー。これも同乗して警護にあたる担当者にとっては周囲を警戒する上で必須の装備でしょう。
前述した青色の警光灯はリアバンパーにも装備。ちなみにセンチュリーの時代は電球式でしたが、レクサスではLED式に改められました。
5
さすがにこの車については詳細なスペックは当然公表されていませんが、おそらくは防弾防爆仕様になっているでしょう。防弾ガラスの特徴である太めの窓枠塗装も実車と同じように再現されています。
デビューから2年が経ったレクサスLS600hLの内閣総理大臣専用車。
この僅かな間に、福田康夫→麻生太郎→鳩山由起夫→菅直人と、4人の総理大臣がリアシートにおさまってきました。
果たして現在の主はいつまで乗っていられるのか?
この車が現役の間に、何人の主を迎えることになるのか?
車が何も語るわけはありませんが、日本の歴史の変動をこの車は最前線で見続けていくことになるでしょう。
タグ
関連コンテンツ( 内閣総理大臣 の関連コンテンツ )
関連リンク
[PR]Yahoo!ショッピング