MiniCar|RAI'S マツダRX-7 Type RS 1998 千葉県警察高速道路交通警察隊
投稿日 : 2010年08月06日
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全国に7台が国費導入されたと言われているFD3S型・マツダRX-7のパトロールカー。
その中でももっとも一般への露出度が高い個体と思われる、千葉県警察高速道路交通警察隊の配備車両もモデル化されました。
露出の高さ、その根拠はイベントへの出演機会が多かったこと。
県警の視閲式など内部行事に留まらず、市中での交通安全啓蒙活動、そして最も注目を集めたのは幕張メッセで開催された東京モーターショーへの展示など、多くの事例があるのです。
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基本的な作りは同時期に各本部へと配備された他の個体と大きく変わるところはありません。
"IV型"のTypeRSをベースに、白黒ツートンの制服仕様パトロールカーとされ、屋根に赤色警光灯、ボンネットにバグガード、ハッチゲートにTLアンテナを装着。
交通パトロールカーのお約束である前面警光灯は、このFD3S型に限っては装備されることはありませんでした。
今ならコンパクトなLEDタイプで対応出来るでしょうが、当時は電球式。それでもZ32型フェアレディZなどは半ば無理やりにフロントノーズに装着していましたし、現役で活躍している警視庁のRX-8にも"ツノ"のように一対装着されています。
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基本的に国費導入されたRX-7は全車が速度取締レーダー付きの赤色警光灯を装備していました。
後年、本部内での配備変えなどでレーダーを取り外された個体もあったようですが、このレーダーはRX-7パトロールカーにとってシンボリックな装備にもなりました。
もっとも、北海道警察などでは一般幹線国道などで頻繁に車載レーダーを使った取り締まりを実施していますが、高速道路でレーダーを使った取り締まりをする機会はあったのかが少々疑問です。
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Z32型・フェアレディZのパトロールカーもそうなのですが、このFD3S型・RX-7も制服仕様のパトロールカーにするとリアビューはやたらと"黒い部分"の占める割合が多くなってしまいます。
ノーマル状態でテールランプまわりのガーニッシュが黒とされていること、ハッチバック形状でリアガラスの面積が大きいために白いパネル面が少なくなってしまうことが要因。
そしてリアスポイラーの形状などにもよるのでしょうか、FD3Sでは後部に所属本部名を表記しないのがスタンダードなスタイルとなっていました。
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高速道路の違反抑止効果や、イベントでの交通安全啓蒙活動など、存在感を見せてきたRX-7も、導入年次からすればそろそろ完全退役のタイミング。
訓練車や予備車としてしばらく生き延びる個体があるのかもしれませんが、もうこのようなスポーツタイプのパトロールカーが必要とされていないように思います。
実用面で使い勝手が悪く、普通の勤務でもヘルメットを被って大柄な男性二人が乗ることに無理があるパッケージング。ボディ形状的にルーフの対空表示すら出来ない、とにかく"はたらくくるま"としての実用性があまりにも低すぎると思われるのです。
今や動力性能的に優れたモデルは4ドアセダンでも珍しくなく、日本の市場からスポーツカーが消え去りつつある今日、あとは自動車メーカーの寄贈などが無い限りは、このような警察車両が世に出ることは無いような気がします。
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