MiniCar|RAI'S 日産スカイライン350GT V36 北海道警察交通部交通機動隊車両
投稿日 : 2011年11月14日
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広大な北海道は道路環境に恵まれているため、幹線国道などでは制限速度を大幅に超過して走行する車も少なくありません。以前は長きにわたって都道府県別の交通事故死者数ワーストワンという不名誉な記録を続けていましたが、近年は北海道警察の取り組みも功を奏してきたのが、ワーストワンの座を他都府県に譲るようにもなってきました。
そんな北海道の交通安全を支えているのが、北海道警察の交通部。北海道警察はその担当地域の広大さから「方面本部制」が導入されていますが、本部直轄の札幌方面については本部交通部に置かれた交通機動隊や高速道路交通警察隊が交通治安維持にあたっています。
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その昔はセドリックがクラウンとパトロールカーの双璧を成していましたが、現在では全国的に警邏/交通ともにクラウン一色となっているパトロールカーの世界。
そんな中、地域によっては日産車の導入が進められたところもあり、北海道のそんな地域のひとつです。
初代ティアナの交通取締用制服パトロールカーに続いて導入されたのが、今回ミニチュア化されたV36型・スカイライン。2008年導入の前期型でグレードは350GT、つまりエンジンは排気量3,498cc、5速オートマチックで後輪駆動というスペックです。
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助手席ドアには相勤員用のナビミラー、ルーフの赤色警光灯は中央にスピード測定用レーダーを備えつけたもの、そしてグリル前には電球式の前面警光灯。
こうした内容は交通用パトロールカーとしてスタンダードなものですが、足元はイレギュラーな車種選定のベース車両ゆえ、市販車そのままのアルミホイールが堂々と備わります。そして、そこには17インチのタイヤがおさまります。
それにしても、厳しい寒冷地である北海道。そこに道費で配備された車両が後輪駆動というのも、入札で決まったことは重々承知していますが、もうちょっと現場への配慮があっても良かったような気が。
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北海道警察のV36・スカイラインで、もっとも特徴的なエクステリアがリアビュー。前後方向ともに測定できるレーダーを搭載しているため、他のレーダーパトカー同様に無線のアンテナは、トランクリッドにTL型を装着しています。
ところがV36はトランクリッドの形状が独特なため、アンテナは大きく外側に傾斜した状態で取り付けられています。
アンテナ基台には角度調整機能がありますが、それを目一杯活用してもこの有り様。近年は自動車の突起物規制が厳しくなってきており、TL型の基台にもプラスチックカバーを備える事例が増えていますが、この傾斜角度はそれ以前の問題、という感じがしてしまいます。
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2008年の年度末に全道で7台が配備されたV36型・スカイライン。その全てが交通機動隊に割り当てられ、札幌方面には全部で3台が配備されました。
なにしろ管轄の広い北海道、札幌市内に拠点を置いているとはいうものの活動範囲は幅広く、千歳空港周辺や道央自動車道の苫小牧東IC周辺などで頻繁に速度取締りを行っています。
今やパトロールカーに搭載されているレーダーもステルス機能が強化されているので、市販のレーダー探知機はほとんど役に立ちません。とにかく北海道の道は広くて走りやすいのでついつい速度を出してしまいがちですが、観光などで訪れた際は安全運転と制限速度厳守を心がけたいものです。
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