MiniCar|RAI'S 日産スカイライン370GT V36 埼玉県警察高速道路交通警察隊車両
投稿日 : 2011年11月14日
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全国47都道府県の中で、特に日産スカイラインの導入事例が突出している警察本部といえば埼玉県警察。R32型からR34型までの歴代GT-Rを配備していたことは有名ですし、V35型についてもエクストロイドCVTを搭載した「GT-8」を配備するなど、その導入台数の多さは他に類を見ない内容です。
そんな埼玉県警察の高速道路交通警察隊に、V36型が導入されたのは自然な流れなのかもしれません。白黒ツートンの制服仕様、さらに覆面仕様も配備され、第一線で活躍している中の一台がミニチュア化されました。
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北海道警察にも導入されているV36型ですが、両車にはいくつかの相違点があります。
まず最大の違いは、北海道のものが前期型であるのに対して、埼玉のものは後期型であるということ。これによりエンジンは200cc排気量が拡大された3,700cc版となり、ミッションも5速ではなく7速のオートマチックが組み合わされています。
細かい外見では、前面警光灯がLED仕様となりフロントバンパーの開口部内に備わります。また相勤員用のナビミラーも、北海道の車両はドアのサッシに取り付けられていたのに対して、埼玉のものは左ドアミラーの上に載せられるタイプが採用されています。
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前期型と後期型の違いがありますが、興味深いのは埼玉仕様と北海道仕様では白黒ツートンの塗り分けラインがほぼ同一であるということ。
何が興味深いのかというと、このラインは右側面後部にある燃料給油口の蓋について、ギリギリの高さで蓋を塗り分けラインが通っているのです。
ゆえに蓋も塗り分ける必要があり、コストや手間的には避けて然るべきという印象が。実際、ラインは本当に蓋のもっとも下の部分を通っており、あと2cmくらい下げてしまえばかわすことの出来るものなのです。
もっとも、そうすると全体的に白い部分が増えて、締まりがなくなりそうな気もしますが……。より現実的な理由は次の写真で見えてきます。
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気になった白黒の塗り分けラインの高さ。実はこの高さ、テールランプの下端にあわせたものだったということに、リアビューを見ると気がつきます。確かにこれが、側面で2cm下げてしまうと、車体後部でどうにも辻褄が合わなくなってしまう。ゆえにこの高さに決められた、ということなのでしょう。
近年の自動車は曲線的なデザインが主流であり、それはスカイラインやクラウンといった上級セダンでも同様。その昔、こうした車格のものは直線基調のデザインが当たり前でしたから、パトカーやタクシーなどのカラーリングも簡単だったことでしょう。
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速度取締用のレーダーを搭載していないことから、比較的スッキリとしたルックスの埼玉県警仕様。当然、アンテナもトランクリッドではなく、ルーフ中央に一般的な無線アンテナを備えているので、よりエクステリアは北海道仕様に比べてまとまりがある感じです。
マイナーチェンジ前の年式ゆえ、恐らく安価な入札価格だったであろう北海道警に対して、マイナーチェンジ直後の新車を導入してきた埼玉県警。この辺りからも、埼玉県警のスカイラインに対する"こだわり"を垣間見れるような気がします。
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