MiniCar|CAR-NEL 日産エクストレイル 東京消防庁消防救助機動部隊指令車両
投稿日 : 2011年12月26日
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1995年に発生した阪神・淡路大震災を受けて、翌年の末に東京消防庁が発足させた「消防救助機動部隊」。通称・ハイパーレスキューは様々な災害に対応できる車両や資器材を備え、高い機動力を武器に早期の人命救助を最大の任務としています。
そんなハイパーレスキューの活動を支えている車両のひとつが「指令車」。活動全体を統括する存在として無くてはならない車両が、CAR-NELからミニチュア化されました。
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2005年に配備された同車は、初代日産エクストレイルがベース。本格的な4WDシステム「オールモード4×4」により震災発生時にも対応する高い走破性能を有しており、サファリやランドクルーザーよりも小振りなボディサイズは機動力の面でメリットにもなっています。
車体はもちろん消防車両ゆえに朱色。ルーフにはバー型の赤色警光灯を備えているのに加えて、車体前端にも特製の基台に単筒型の警光灯を載せています。これは緊急走行時の被視認性を向上させるためのもので、特に交差点への進入時などに周囲への注意喚起を促すための装備です。
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車体側面には東京消防庁の表記に加え、フロントドアには「消防救助機動部隊」と明記され、さらにリアドアには同隊のシンボルマークも描かれています。マークには「TOKYO RESCUE」の文字に加え、救助犬としてもお馴染みのセントバーナードがあしらわれています。
またフロントドアには「Y14190」という表記がありますが、これは東京消防庁の整理番号。基本的に全ての車両に記されており、最初の「Y」は指揮車両を表します。次の数字ですが「14」は平成14(2002)年という導入年度、「190」は同年度の導入車両で190番目のもの、という意味になります。
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リアビューではルーフのアンテナが目立つ指揮車。災害現場の活動を統括しつつ、本部への報告なども行うため、複数の無線を運用する必要もあることからアンテナが林立する結果となっているようです。
なお、リアドアとともにリアハッチゲートのガラスもスモーク仕様となっている点は実車と同じ。あえて実車には備わっているのにミニカーでは再現されていない点を指摘するとしたら、前後ドアのプラスチックバイザーと挙げられるでしょう。また逆に実車には備わっていないのにミニカーでは備わっているものとして、フロントフォグランプの存在もあります。
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モチーフとなった実車は、ハイパーレスキュー創設時から運用されている第二消防方面本部の消防救助機動部隊に配備されています。ちなみに更新されてこのエクストレイルになる前は、70系・トヨタランドクルーザーのソフトトップ、つまりは幌屋根仕様のオープンタイプが「Y08169」として配備されていました。
今やハイパーレスキューは東京に限らず、全国の震災や災害に派遣される頼もしい存在。ゆえに長距離移動や冬期の寒冷地への派遣もあり得るわけですから、さすがにソフトトップ仕様の車両では運用にも限界があるというもの。こうした安心・安全な日常生活を守るために欠かせない車両については、手厚い予算措置も行ってほしいものです。
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